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私にとって初の一眼レフ「ソニー α380」

今回は、私が過去に使っていた一眼レフカメラについて。
当時としては持ってる人が珍しかったと思われる、ソニー製の一眼レフ「α380」です。

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SONY α380(DSLR-A380)

「α380」とは?

そもそも「α」は、ミノルタがフィルム時代から発売していた一眼レフカメラのブランド名でした。
2003年にカメラ・フィルムメーカーの「コニカ」と合併しましたが、デジタル時代の波に追いつけず。後に「αシリーズ」は2006年にソニーへ受け継がれることになりました。
それから3年後の2009年に発売された、APS-Cサイズセンサー搭載のデジタル一眼レフです。
当時は入門機が3機種(α230、α330、α380)存在していたうちの1台で、このα380が入門機の中で一番上にあたります。

この機種を購入した理由

元々はソニー製コンパクトデジカメ「サイバーショット」をずっと使い続けていて、その流れで「一眼レフカメラもソニーで」と考えていました。
結果、一眼レフカメラについて何の知識もないまま、安易な考えで購入してしました。
ちなみに購入したのは、18-55mm(APS-C対応)の標準レンズキットです。

特徴とよかったところ

(1) 本体だけで500gを切り、コンパクトでツートンカラーなデザイン。
画質はそこそこ良かったです。
高感度撮影になると、さすがにISO1600では”ざらつき”が目立ちましたが…
昼間の撮影ではそんなに気にすることはありませんでした。

(2) メモリーカードスロットは、SDカードメモリースティックのダブルスロット。当時はαシリーズにも採用されていました。
メモリースティックのスロットも用意されているところに、発売当初のソニーの状況を表しています。
(実際に私は、メモリースティックを使うことはありませんでした…)

(3)裏面の液晶画面はバリアングルではなく、上下方向のみのチルト式。
これは頭上および腰下での撮影には有効でした。
しかし、液晶画面は逆光で見にくいことを考え、液晶画面用フードも購入したくらいです。

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追加購入した専用液晶(LCD)フード SH-L1AM

悪かったところ

(1) 連写速度は最高2.5コマ/秒
入門機とはいえ、一眼レフの中ではかなり遅い方です。
同時期に発売されたキヤノン EOS Kiss X3の半分でしかありません。

(2) 「操作性の悪さ」
入門機ということで、ダイヤルやメニュー画面に表示される説明はわかりやすいのですが、操作性がかなり悪いものでした。
理由はボタンの少なさと、ダイヤルが前面の1つのみだったことです。
「ダイヤルが1つしかなく、マニュアルモードでの撮影はほぼ不可能」
つまり「シャッタースピード」「絞り」のどちらかしか調整できないということです。(メニューから設定変更するしかなかった)
結局、「シャッタースピード優先」「絞り優先」のどちらかでしか使っていなかったのでした。

望遠ズームレンズを追加購入

追加で、こちらの望遠レンズも購入しました(中古です)。

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75-300mm F4.5-5.6 (SAL75300)

中望遠ズームですが、昔ながらのモーターで、音がうるさく、ピント合わせが遅いものでした。
が、中望遠ズームを手に入れることで、遠くからの被写体を撮ることへの楽しみを味わうことができました。

ソニー製一眼カメラとの決別へ

購入してから5年経過した2014年、実は「次もソニーで」と買い替えを考えていました。
候補はより高性能の「α65」、ルーセントミラー(透過型ミラー)搭載の「α77 II」、フラッグシップの「α99」のどれか…
しかし、ソニーは2013年に「フルサイズミラーレス」(つまりEマウント)という大航海に舵を切り、以降一眼レフ(Aマウント)は対応レンズとともに新製品が世に出ることはないとわかったのです。

この先、ソニーを持ち続けることに不安を覚えた私は、このα380を含むすべての機材を手放すということにしたのです。
カメラの場合、メーカーごと切り替えるのは容易なことではありません。
しかし、長く使うことを考えた場合、大胆でも切り替えることが最善と考えたからです。

結果は失敗だが、私にとって”勉強の1台”だった

元々は一眼レフカメラについて何の知識もなく、ただ「サイバーショットを使っているから」という流れで購入した機種でした。
使うにつれて色々と不便を感じるようになりました。
最初は趣味程度に使っていましたが、後に仕事として撮影を頼まれるようになり、後々から不便を感じるようになりました。
執筆時点で思うには、一眼レフのすごさと、α380の性能や操作性における”もどかしさ”の葛藤だったのか、というところです。

結局大金をはたいてメーカーを変えることになりましたが、結果的に正解だったと思います。
その後、業務が捗ったのは言うまでもありません。

今思うと、結果としてソニーAマウントを持つことは「失敗」でした。
しかし、初めての一眼レフで操作や撮り方に慣れていきながら、色々と勉強させていただきました。

お読みいただき、ありがとうございました。

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