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トキナーの超望遠ミラーレンズが気になる…

ケンコー・トキナーから2月3日、コンパクトな「超望遠レンズ」が発売になります。
APS-C対応※の単焦点で、300mm、600mm、900mmの3タイプ。
対応マウントは、キヤノンEF-M、ソニーE、富士フイルムXとなっています。

2月3日発売のTokina SZシリーズ3本
(ケンコー・トキナーWebサイトより)

昨年11月に「Makuake」で先行発売されたものらしいのですが、好評のようでこの度一般発売に至ったということです。

これは「反射望遠レンズ」「レフレックスレンズ」といわれる方式で、トキナーブランドでは「ミラーレンズ」と称しています。
鏡を使って反射させることで、コンパクトながら望遠を実現させた方式。
通常のレンズとは、全く構造が異なります。

ミラーレンズの構造(簡略図)
Wikipedia「反射望遠レンズ」より
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Maksutov_spot_cassegrain.png

このミラーレンズ、通常のレンズにはないメリット、またはデメリットが明らか。
簡単にまとめると、こんな感じでしょうか。

メリット

  • 鏡筒がコンパクトにできること
    なんといっても、コンパクトに収められているのが特徴。
    300mmだと缶コーヒーよりやや小さく、900mmでも全長16cmと通常の望遠レンズとくらべても半分ほど。

190ml缶(缶コーヒー)の高さ
正確には 10.45cm
「サイズ屋」様Webサイトより https://size-size.com/466/
  • 最短撮影距離を短くできること
    ミラーレンズでは、通常のレンズの1/2以下で可能。マクロ撮影でも優位に。

  • 鏡筒を短くできること
    通常のレンズのように何枚も並ぶような構成では、かなり長くなる。
    ミラーレンズでは、反射用ミラーを使うことで鏡筒が小さくできる。

レンズ鏡筒の長さ比較(600mmクラス)
※富士フイルムは単焦点がなく、ズームレンズで比較

デメリット

  • 絞り羽根がなく(そもそも「絞り」という概念がない)、F値は固定となる

  • 露出はシャッタースピード・ISO感度で調整するか、NDフィルターを使用することになる

  • ボケが「リング状」になる(通常は円状)

SZシリーズならではのデメリット

  • マニュアルフォーカスになる
    低価格な中華レンズのように金属の接点がないため、「レンズなしレリーズ」をONにする必要がある。
    また、動体追尾撮影ができない(コンティニュアスAFまたはサーボAFが効かない)

  • 手ぶれ補正機能がない
    ボディ内手ぶれ補正(IBIS)がないカメラでは、ぶれ防止のために三脚が必要な場合がある

しかし、デメリットを上回ると思えるメリットがあると考えれば、「買い」ではないかと。
個人的には、900mmでお月様(満月・三日月)を撮ってみたいものです。
将来見えるであろう「皆既月食」なども、このレンズならではのメリットを活かせるかもしれないと思ってます。
※個人の感想です

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