森氏の発言に、否と叫ぶ
朝から暗澹たる気持ちになった。地獄みたいな発言に肩を落とす。
日本オリンピック委員会(JOC)会長の森喜朗氏の発言の件だ。
詳細を書くことも嫌だからここでは省くけれど、もうただただ苦しい。
ひとまず、
「発言は女性蔑視であり重大な差別発言であること」
「あらゆる差別を容認しないオリンピックの思想と真反対の発言を、会長という立場の人間が公に発言したこと」
について、一国民として遺憾に思い信頼を失っている旨と、会長の辞任を求める旨を各地に送った。
なお、意見先は以下。
いっちょ言っとこかという人は、どこかひとつでもいいだろうし、一言でも長くなくてもいいと思う。
抗議の意思がたくさん届いていることが重要だろうから。
○日本オリンピック委員会(JOC)の問い合わせ
https://www.joc.or.jp/general/inquiry/
○内閣官房のご意見募集
※オリパラ準備室は内閣官房下
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/cas_goiken.html
○文部科学省 スポーツ関連問い合わせ
https://www.inquiry.mext.go.jp/inquiry32/
○自民党への問い合わせ
https://bit.ly/36GN8Io
一日ため息をついていたら、なんと夜には抗議の署名が立ち上がっていた。
さすがchange.org、仕事が早いぜ!ラブ!!
早速署名もしてきた。5秒で終わるから是非。
http://chng.it/QKc5GbJNL2
タグの #ジェンダー平等をレガシーに ってめっちゃいいな。
声を上げないと、私の大事な女性たちに合わせる顔がない
※以下文中の「女性」は、身体や性自認といった多様な意味合いを含み、主に社会的に女性として生きている人、という意味合いで使います。
私の家族は、めちゃくちゃ女系だ。
きょうだいもいとこもほぼ女子だし、家族構成もボディ男性は父のみ。私入れても2人で少数派。
なお、私は、そんな家族構成の影響か人畜無害なおおらかキャラゆえか、幼少期から今まで友人は9割女性。メインの職場は全員女性。他の職場や仕事関係の人も女性が多め。元パートナーは戸籍上女性。
そして私も、20歳までは社会的には女性枠で生きてきた。
つまり、大事な女性が人生にわらわらいる。
そもそもこの世にも、母の腹からやってきた。
そんな大事な大事な私の至宝たる女性たちがですよ、ただ「女性」であるというだけでものすごく大雑把に括られて「話が長い」だの「競争意識が強い」だの明らかにバカにされたわけですよ。
ただ「女性である」と言うだけで。そんなバカな話があるか。
それがその辺のよくわからん人とかじゃなくて(それでも許さんが)、よりによって責任ある政治家、そしてあらゆる差別の否定を謳うオリンピックの委員会会長の発言ときた。ギャグかよ。
これがキレずにいられるか!!否!!!
という訳で、意見を伝える上ではあくまで丁寧に抗議の文言を各所に送るに至った。
ちゃんと聞いてもらわないといけないし、窓口対応の実務を担うであろう職員さんには罪はないので。あと抗議や意見を伝えることと乱暴にものを言うのは違うので、あくまでジェントルにいきたいところ。
短くても、拙くても、知ってしまった以上は「否」と言わざるをえない。
だってこのまま何も言わないのは、その状況を容認すること。
それって、「偏見も蔑視も差別も気にしませんよ、okですよ」って言ってるのと同じだ。
もういい加減、女性の足を踏むのを許す社会やめませんか
いろんな意見を目にしたけれど、中でも気になったことがある。
この件について女性にばかり意見を聞いている、ということ。
そして、それにも関連してるだろうけど、change.orgの署名の発起人や参道人の人たちの多くが女性であること。
いやなんでやねん。
人口の半分は男性やし、JOCの委員会始め意思決定の会議を行う場の大半が男性やろ。
なんでこんなに声が出てこない。
これは女性vs.男性みたいなカテゴリ間の話ではなく、ある特定のカテゴリの人に対し、そのカテゴリに入っているというだけで差別や偏見を向けることに対して、是とするか否とするかという話だろう。
そんな社会で生きていきたいはずがないでしょうよ。
女性や男性やLGBTや異性愛者や、日本人や外国人や大人や子どもや、どんな人でも、ただ「それ」と言うだけで乱暴に差別や偏見を向けられたくないし向けたくないよ。
女性やLGBTと同じで、男はこうだからも、老人はこうだからも、言いたくないんだよ。
そうじゃない男性も、そうじゃないお年寄りもいっぱい知ってるんだよ。
カテゴリで人を語るなんて、本当に本当に無意味だ。
だから本件も、お年を召してるとか、(恐らく)シスジェンダーヘテロ男性であるとかではなく、この人という個人がこういう考え方で、そんな人が責任あるポストについて公の場で堂々と差別発言ぶっ放してることが問題だと思ってる。そしてそれを、笑って、あるいは無視して流すことも。
それにはNoって言わなきゃ、私は自分の大事な女性たちや、この国でしばらく育つしかない子どもたちに申し訳が立たないよ。
「だれでも、どんなひとでも、さべつされること/さべつすること/ぼうりょくをふるわれること/ぼうりょくをふるうことは、だめだよ」でしょ。
どんな性別でも、そのカテゴリゆえにいわれのない偏見や差別にさらされることがないように
私には、大事な大事な子どもたち・若者たちもいる。
講演で出会ってきた、小中高生。まだ言葉も話せなかったり、ようやく歩き始めたりしている友人や親戚の子どもたち。
あの子たちが何者であろうが、そのカテゴリゆえに、いわれのない偏見や差別にさらされる世界を残したくない。
安心して育てずに、誰かを傷つけたり傷つけられたりしてしまう世の中を、あの子たちに残したくないんだよ。
大事な女性たち、大事なこどもたちがいる全ての人よ。
これは私たちの話だ。今こそ共に大声で、「否!!!」と叫ぼう。
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