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それでもややこしい自意識とはずっと友達

友達がいない。

いや、正しく言えば
友達はいるけど、近くにいない。

学生時代の友達は
それぞれ散り散りになり、
よっぽどの事がなければ会わない。

社会人になってからの同期は
初めの頃は会ったり遊んだりしたものの、
仲良い同期8人ぐらいのLINEグループがあったりしたものの、
気づけば会社に残ったのは2人になっていた。

じゃあ1人いるじゃん!とお思いだろうが、
その1人は結婚したので、
飯に行くことも無くなった。

LINEグループは消えずに残っているが


「メンバーがいません」


と同じ状態である。

社会人になってからの友達

どこかのスポーツクラブに入って
仲良くしましょう!なんて柄じゃないし

クラブで知り合ってさー、なんて
ウェイウェイ言うこともない。
むしろクラブなんて行った事がない。
どうやってクラブに行こうと言う思考になるのかすら分からない。

「山本さんはいつも休みは何してるんですか?」

そんなことをたまに聞かれる。

朝起きて、飯食って、掃除して、洗濯して、
気が向いたら外に出て
本を買ったり、服を買ったり、
音楽聴いたり、
夜になったら飯食って、風呂入って
歯を磨いて、髭剃って、
YouTubeザッピングして...

質問してくれた人の期待に添えない答えをしてしまう。

キャンプとか釣りとかロードバイクとか映画とかマラソンとかゴルフとか

そんなアクティブな答えが聞きたいんだろうな、申し訳ないな、と思いながらもやってないもんはしょうがない。

友達がいない!
彼女がいない!

とかたまに大声で叫ぶ割には

じゃあ本当に友達が欲しいんかと
じゃあ本当に彼女が欲しいんかと

言われれば

「そこまでせんでもいいかなあ」

とか思ってしまう自分のややこしさに腹が立つ。

人類皆兄弟!イェーイ!LINEグループつくろ!

みたいな人達がちょっと羨ましい。
そのバイタリティのかけらだけ分けて欲しい。
そんな人達はきっとその日のLINEグループが「メンバーがいません」になっても気にせず次のLINEグループを作る。

なりたくはないけど。

そういや、昔1人で飲んでた時に、
隣でベロベロに酔った若者が
女の子に電話してて

「今から家行っていい?なぁ俺もうあかんねん、家行っていい?」

と執拗に迫ってて、

むちゃくちゃに断られてたけど、
あの子は元気にしてんのかな。
あの積極性分けて欲しい。
なりたくはないけど。

最近どう?どっかで飯でも行かん?

そのくらいの距離感の友達がほしい。

つまらない事を2時間ぐらい
ご飯食べながら喋って

また、なんかあったら話そうよって
笑って解散する感じの。

そんな距離と温度感の。

そう思えば学生時代は贅沢だったな。
そんな事が当たり前の毎日だった。

今度連休が出来た時には
会いたい人達に会いに行こう。

「山本さん連休何してたんですか?」

中々会えないけど、会いたい人に会って
くだらない話をして帰ってきたよ。

これで決まりだな。

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