歌いやすいカラオケ動画のワイプの色
カラオケ動画を作っていてワイプの配色に困ることはありませんか?かっこいい色にしたつもりが歌ってみると見づらかった。
このnoteでは、ワイプがなぜ見づらくなるのかその原理と対策方法をお教えします。
今日の結論はこれです
文字の中の色とフチの色のコントラストが重要!
まず一般的なカラオケ動画でワイプを確認してみましょう
JOYSOUND「紅蓮華」/ LiSA【期間限定】
https://www.youtube.com/watch?v=sD8IhMWi6r0&list=PLqgwjlmAepbgSu8cpjMWH7SEJLPfab7DO&index=3
ワイプ前:白文字,黒フチ
ワイプ後:赤文字,白フチ
白と黒のコントラストが最大のところから、赤と白のコントラストに変更
結局、コントラストが重要。
ここからは文字の中の色とフチの色のコントラストを変化させてどう見えるか検証していきます(使っているフォントは源ノ明朝 JP Heavyです)
1.
ワイプ前:白文字,黒フチ
ワイプ後:赤文字,白フチ
鉄板。コントラストがあるので読みやすい
2.
ワイプ前:白文字,黒フチ
ワイプ後:赤文字,黒フチ
ワイプ後のフチの色は黒のまま。少し視認性が落ちた印象
3.
ワイプ前:白文字,赤フチ
ワイプ後:赤文字,白フチ
ワイプ前のフチの色を赤に変更。さらに視認性が落ちた印象
4.
ワイプ前:白文字,ピンクフチ
ワイプ後:赤文字,白フチ
ワイプ前のフチの色をピンクに変更。さらに視認性が落ちた印象
5.
ワイプ前:白文字,青緑フチ
ワイプ後:赤文字,白フチ
ワイプ前のフチの色を青緑に変更。赤以外の色を混ぜることで視認性低下とよりダサくなった印象
6.
ワイプ前:白文字,濃い赤フチ
ワイプ後:薄い赤文字,白フチ
ワイプ前のフチの色を濃い赤、ワイプ後を薄い赤文字に変更。
一応、視認性は確保されている
ここまで色んなパターンを見てきてわかったと思いますが。コントラストが一番強い1が一番見やすいです。
フチは絶対黒→白でないといけないかというと、6では文字の中の色とフチのコントラストをきちんと付けることで視認性は確保できています。
7.
ワイプ前:濃い青文字,濃い赤フチ
ワイプ後:薄い赤文字,白フチ
ワイプ前も後のどちらともコントラストの差を小さくなるように変更
非常に視認性が低い。
8.
ワイプ前:薄い青文字,濃い赤フチ
ワイプ後:濃い赤文字,白フチ
7.とは逆にワイプ前も後のどちらともコントラストの差を大きくなるように変更。視認性が向上
7.8はどきつくコントラストの差を付けました。
これで、歌いやすいカラオケ動画を作るためには、文字の中の色とフチの色のコントラストが重要だということがわかったと思います。
そして基本的にフチの色は黒→白にするのが見慣れているのでお勧めです。たまにフチの色が白→黒と逆になっている動画を見ると違和感を感じますね。
いつも赤や青で見やすく作るのが良いと思いますが、たまには他の色も試したいという場合はColor Hunt(https://colorhunt.co/)などのサイトを利用すると、汚くない配色ができます。試してみてください。
まとめ
文字の中の色とフチの色のコントラストを意識して配色しよう。
応用編(デュエット曲)
最後に応用例としてデュエットの色使いを紹介
デュエット曲に関しても一般的なカラオケ動画でワイプを確認してみましょう
JOYSOUND「ライオン」/ May'n/中島愛
https://www.youtube.com/watch?v=fGI3w5MwMRU
ワイプ前:明るい色,黒フチ
ワイプ後:同系色の暗い色,白フチ
ここでも文字の中の色とフチの色のコントラストが出るような配色になってますね。
デュエット曲でも
いぬは黄色系統、さるは赤系統、きじは緑系統で
ワイプ前:明るい色,黒フチ
ワイプ後:同系色の暗い色,白フチ
3人で歌う所はJOYの動画のようにまったく別の色にしても良いのですが、色を3等分する方がよりわかりやすいと思います。
2人の場合は見やすいです。
ただ歌う人が増えて色が増えてくると色の判別が難しい場合があるので、文字の分割は4人くらいまでが個人的には見やすいと思います。
カラオケ動画は歌詞のワイプがきれいに見えて、歌えないと意味がないので動画を作る人は、自分だけでなく誰もが歌いやすい動画を目指して作ると良いと思います。
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