独立して13年経ちました。

今年もこの日がやってきます。

4月30日は私が最後に勤めていた美容室を辞めた日です。

2008年に雇用されることを辞めましたので、辞めてからかれこれ13年経つことになります。

ネットで調べたところによると、企業の生存率は5年で40%、10年で6% ということですので、ここまで続けてこれたことは、我ながら立派だなと思います。(まあ、誰でもできることだと思いますが。)

独立当初、何も持っていなかった一人のしがない美容師は13年間で少しづつ資産を拡大していき、現在は店舗を運営しながら駐車場、テナント、賃貸物件を所有し、店舗兼住宅を建てることができるまでになりました。

事業による借入金はゼロ、自宅兼店舗の住宅ローンを含めた純資産はもちろんプラスです。

高校卒業して美容学校経由で美容の世界に入り、13年後の31歳で独立し、そこからさらに13年経ちました。

今思うと独立した13年前はほんとに何も知らないバカだったなー、と思います。

いろんな業者にカモられたしー(汗)

独立した理由は単純で、とにかく給料が安い上に拘束時間が長く、このままお勤めしていても、時間の無駄だと思ったからでした。

お客さんを喜ばせたい、とか、沢山の人を綺麗にしたい、とか、そういう素敵な理由ではありません。

とにかく、自分で商売しなければ生きていけないし、何か新しいことをやるにも時間がない、だから自分の時間を自由に使って効率よく稼ぐために独立した、ということでした。

働き始めてからコツコツ貯めた全財産200万を握りしめ、掘っ立て小屋のような築80年のボロ物件で借金せずに一人美容室をはじめました。(ちなみにこの物件は外壁がトタンでボロボロでしたが、場所がめちゃくちゃよい場所だったのです。物件パワーすごい大事。)

美容室で食っていけるとは全く思っていなかったので、下手なリスクは端から取らない、必要なものは全て現金決済を基本としました。

そして、自分の時間を増やすためには利益率の高い商売しなければ駄目だと思い、単価設定を高く、時間あたりの単価も高くなるように設定しました。

要するに、自分の時間を高い値段で買ってくれる人以外は来なくてもいい、という考えです。

三流以下底辺美容師のくせに随分な殿様商売ですね(笑)

この戦法?が上手くいき、お勤めの時よりも月あたりのお給料がたしか約3倍、自由な時間は体感で10倍くらいなりました。

しかし、喜んでいたのも束の間、次の年の税金の支払いで残っていたお金がスッカラカンになってしまいました。

お金を貯めようと思って稼いでも、稼いだ分、税金も高くなることを初めて知りましたよ。

特に国民健康保険税がめちゃくちゃきつかった (泣)

ここから税金の勉強して、どうすればお金を残すことができるか?を考えるようになり、そのためには簿記会計の知識が必要ということで、複式簿記を完璧にできるようにマスターし、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書がわかるようになったあたりで、どういう働き方をして、どんな投資をしていけば、最小のリスクで自分の思うような生活ができるかのか?お金もあって時間もある生活ができるのか?わかるようになりました。

独立から13年、随分とゆっくりではありましたが自分の思うような生き方ができておりまして、ストレスフリーでまじ最高です。

美容の世界に入って13年で独立、独立してから13年経って自前の店舗を持つに至りました。

私の人生は13年周期なのかもしれませんね。

次の13年はどんなことがあるのでしょうか?

どうなっているか全くわかりませんが、13年後がとても楽しみです。

目標は?何事にも縛られない生活をこのまま続けていくこと。

健康に気をつけて今後も楽しく仕事していければと思います。

お世話になったある方が言っていました。

「商売は飽きない(商い)ようにやる」

今ではこの意味がよくわかります。

私は美容師の仕事が凄い好き、というわけではありません。

が、基本的に飽き性の私がこの仕事を細々と続けてこれたのは、この仕事が嫌いになることがないからです。

途中で辞めたいと思ったこともありません。

仕事してもしなくてもいい状態となった今でも、辞めようとは思いません。

正確に言うと、嫌いにならないように仕事してきました。

長時間は働かない、安い仕事は受けない、美容師の仕事のために借金を背負わない。

そんなやり方でも今では社会と接点を持つための一つのツールとなっています。

それぞれのステージで自分にとっての役割が変化する、これはこの仕事の素晴らしい所なんじゃないかなと思います。

今後も飽きないように細長く続けていきたいですね。

同時に、自分の経験が周りの人の役に立てばいいなーと思いながら、14年目をスタートさせたいと思います。

ここまでお読み頂きありがとうございます。

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