実店舗か?シェアサロンか?個室モール型サロンか?どういう形態で独立するのがベストか?解説する。

最近、いろいろな形態の美容室が増えてきました。

美容師さんからすると、今ほど自分に合った環境を選びやすい時代はないと思います。

一方で、美容室が多様化していて、どういう形態が自分に合うか?わからない、という人も多いのではないでしょうか?

今回は主に独立しようと思っている美容師さん向けに、どんな形態で独立するのがベストなのか?考えたいと思います。

始めにそれぞれの形態のメリットデメリットを考察してみたいと思います。

一応、異論、反論は大いに認めますので、ございましたらコメント下さい(笑)


まずはテナント実店舗について。

実店舗での独立のメリットはなんといってもお金を出しさえすれば自分の思い通りの店を作ることができるということですね。

大きいお店も小さいお店も、空いてるテナントがあればどんな所にもどんなお店でも出店できます。

いわば、制限がない、選択肢が多い、というのがメリットなんじゃないでしょうか?

デメリットは初期費用が結構かかる、ランニングコストも規模によってそれなりにかかり、テナントから出る時は原状回復費用がかかり、とにかくお金がかかります。

一旦始めてしまうと、簡単にやめられない、というのもデメリットですね。

お金がかかるので借入で資金調達し出店する方がほとんどで、自分の自己資金の何倍かを投資することになりますから(レバレッジをかけるということ)、リスクはそれなりに大きいです。

それでも、独立する形態で一番多いのが店舗独立です。

やはり、この仕事についたら自分の店舗を持つ、というのが夢や目標の方が多いからだと思います。

大きいリスクを取る代わりに仕組み化して店舗を増やし、利益も増やしていくことも可能です。

いろいろな選択肢があり、思い通りの店を作れる、というのが実店舗の醍醐味ですね。


次に最近出始めのモール型美容室での独立を考えてみましょう。

こちらは簡単に言うなら、設備付きの小さな美容室を月定額でまるごと借りて独立する、という感じでしょうか?

メリットはテナント実店舗よりは初期費用、がかからずリスクが低く、小規模での独立に向いている。

内装、店の名前、雰囲気など、実店舗ほどではないですが、ある程度自由に決められるなどですかね。

あとは、一人で独立するにはハードルが高い良い立地に店舗を持てる、こともメリットだと思います。

店をまるごと借りるので、単純明快でわかりやすいのもいいですね。

デメリットは賃料と利用料がかかることや、平米あたりの賃料単価が高い=椅子一つあたりの賃料が高いこと、合わせて椅子の数を増やせないので利益の拡張性がない、といった所でしょうか?

実店舗よりは初期費用はかからないと思いますが、それでも保証金や保険などの初期費用はそれなりにかかると思います。

辞める時は当然、原状復帰費用がかかるでしょう。



続いてシェアサロンで独立についてです。

シェアサロンで独立することの良い所は初期費用がかからない、ということですね。

ハサミと身体さえあればすぐにでも始められるのはいいと思います。

あとは、固定費が少ない、または固定費がない、売上に対する利用料の支払いということでリスクがかなり低いということですね。

デメリットは、利用料が売上に対する%で決まる場合、思った以上に負担が大きいということ。これはモチベーションの維持にかかわる問題です。

あとは、事業としての拡張性がないこと。
あくまでも個人で勝負しないといけないので、選択肢が少ない、といった所ですかね。



独立する上で何を優先するかによって、最良の選択は変わってくると思います。

資金が豊富にあり、広告費、人件費などパワープレイで他を圧倒できるなら、実店舗独立が一番いいと思います。

資金もない、顧客も少ない、リスクは取りたくない、というならシェアサロンがいいと思います。

小規模でもいいので、あまりリスクをとることなく、好立地で店舗独立したいというならモール型で独立すれば良いと思います。

あとこれすごい大事なことなんですが、モール型もシェアサロンもどちらも基本的に高価格設定じゃないとやっていけません。

マンツーマン施術でしかも使用できる椅子に限りがあるとなると、低価格設定は難しいと思います。


あとちなみになんですが、なんでもそうですが、自前でなんでも揃えることができる場合が一番割りがいいです。

ということは、テナント実店舗だろうと、モール型だろうと、シェアサロンだろうと、場所に対してそれなりに高いコストを支払うことになるということですね。

シェアサロンは確かにリスクが低い、としても、リスクに対するコストを利用料として払うことになっています。

モール型も同じです。

シェアサロンよりも月額固定で、利益が残り易いといっても、単月の売上に関係なく、それなりの額の固定費を支払う義務が発生し、さらに、何ヵ月かの縛りがあったりします。

そして、ぶっちゃけると、独立してサラリーマンを辞めた時点で、金融機関からの信用は激低です。

どんな形態で独立しようと、信用度の低い立場に変わりません。

金融機関の評価は損益計算書と貸借対照表で行われますので、店舗を持とうが持つまいが、評価には関係ありません。

ですので、稼がないことには話になりません。

これが独立の現実です。


ということで、以上のことを考えて、思いっきりポジショントークしますと、私なら、サラリーマンのうちに住宅ローンを使ってシェアサロン兼住居を建てます。

シェアサロン部分は自分で使いながら空いてる席を貸し出してもいいですし、そのままお勤めしながら誰かに貸し出してもいいと思います。

シェアサロンとすることで資産となり、ただで美容室と住居が手に入る可能性があり、いつでも独立できる状態が作れます。

お勤めではあれば、金融機関からの信用度もそれなりですし、資産からの収入も期待できますね。

いかがでしょうか?

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