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インドでワインにハマる

インドに移住して約8年。
コロナ禍に陥る前まで毎月毎週のようにインド国内を飛び回っていたが、特にインド国内ワイナリー訪問はライフワークになってしまっていた。

そもそも私はほぼ下戸だった。
3年前に同僚とノリでインドワイナリーツアーに行くと決めたときから、私のワイン修行は始まった…。

初めてワイナリーを訪れる日から遡って4ヶ月前から、現地でいくつもワインテイスティングをしても倒れないように、と来る日も来る日も食事のたびにワインを飲んでいた。
修行の成果は最初に行ったインド有数のワイナリーNasikに行ったときに存分に発揮できた。あの時点の私には最終目的地まで寝落ちることがなかったという、素晴らしい結果だった。その後、ホテルのベッドに倒れるように寝落ちたが。

インドワインに出会ったのは10年以上前。
某カタックダンスの大御所の先生が、インドワインを輸入することになった会社から頂いたというSulaの赤ワインをインド料理レストランで一緒に頂いたのが始まり。
もちろんそのときは味などわからない。ただあの太陽のシンボルマークだけを記憶して。
その後、知り合ったインド人の運営しているレストランでSulaではないワインを知り。
インドって結構ワイン作ってるんだな、と思い始めた。
インドに移住してからもワインを飲むことはほとんどなく、興味もなかった。

同じ会社のムンバイ支店の同僚がワイン好きで、とても詳しかった。アメリカのワイン専門書の翻訳もしていたという。
そして何より強かった…いくら飲んでも平然としていた。
私は彼女をムンバイの川島なお美と呼んでいた。
ムンバイからNasikまでは車で4時間ほどなので、ムンバイ支店の人たちは一度は必ずワイナリーに行っているため、ワインの話が好きだ。当時のムンバイ支店のトップ2はソムリエ並みに知識があり、時々ワインテイスティングの会があり、彼らはほぼ百発百中で当ててたという。
二人のうち一人はムンバイの川島なお美の直属の上司だったので、彼のことをムンバイの田崎真也と呼ぶことにした。ムンバイの田崎真也は料理自慢でもあり、スタッフに寿司を振る舞うこともあったので、まさに田崎真也っぽい(笑)

そんなワイン通たちと話すうちにワインを嗜むようになり、初めてワイナリーツアーに参加し、三ヶ月に一回はインドのワイナリーに行くようになってしまった。

まだまだ市場としても、商品としても発展途上なインドワインだが、そこにもワインを愛す、情熱の物語がある。

自分の記録として残していきたい。

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