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数字を気持ちいいと感じるようになった

学生時代、数学が嫌いだった。この方程式をできるようになったからと言って何の役に立つのか、と思っていた。

今でも数字は苦手。私の頭には数というものは入りにくく、少し大きな桁数になると感覚がなくなる。数字を競うゲームはもちろん、パズルとか、ブロックを積み上げていくようなゲームとかも苦手で避けてきた。

大人になり社会に出てから「論理的思考回路」がないと気づく。仕事でうまく人に説明ができないという壁にぶち当たってようやくわかったのだ。慌てて論理パズルの本を読んだり、パズル的ゲームをしたりするが急に脳の回路ができるはずもない。回路のあるなしで学びの吸収スピードはまったく違う。もっと数学をしておけば、少しは回路ができたのではと残念に思う。

しかしここ数年で、私の中にちょっとした良い変化が起きている。仕事でエクセル関数を使って集計する機会が増えてきたのだが、正しく計算できて数字がピタリと合ったとき、気持ち良いと感じるようになったのだ。論理的思考回路とこの感覚が関係あるかはわからないが、数字を嫌いでなくなったことは少し視界が開けた気分だ。整然とおさまった数字は、美しい。美しいものに気付ける機会の増えたことが、とても嬉しい。

美しいものと言えば、私にとって真っ先に思い浮かぶのは植物。絵は2017年10月14日のチヂミザサの花。心を楽しませてくれる大好きな花の一つ。

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