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【50代の病院レビュー】そうか駅前クリニック皮フ科(という名の図書室)

50代ともなると、元々不調だった顔と頭以外にも、色々と悪いところが出てきます。

僕は40代後半から股の間の奥の細道あたりのかぶれが酷くなってきたのですが、皮膚科に行く気にはとてもなれませんでした。

それもそうでしょう。皆さんなら耐えられるでしょうか。治療の一環とはいえ、人体の奥の細道凝視される屈辱に。

しかし我が妻は夫の奥の細道が人前に晒されることなどお構いなし。

「恥ずかしいのは最初だけだから」と、初夜を迎えた幼妻を前にした資産家の旦那のようなことを口にして、夫を強引に皮膚科へと連れ出したのです。

実際の治療では、最も恐れていたことが本当に起こりました(妙齢の女性看護師に半ば強引にズボンを剥ぎ取られ、患部を白日の元に晒された)。

しかしそれも、別に若い女性に見られたわけでもオカマに見られたわけでもなし、優しそうなお婆さん先生の手際の良い診察により、終わってしまえばどうということはありませんでした。

「皮膚科なんか怖くもなんともないぜ、次からは引率は不要だぜ」

と妻に言い放ったところで、ズボンを脱ぐ恐怖に恐れ慄いていた先ほどまでは全く目に入らなかった、大きな本棚があることに気づきました。

診察室でパンツまで脱がされた時より驚いたことに、その本棚には、何とあの知られざる(🐒←知られ猿)名作マンガである、みなもと太郎先生の「風雲児たち」が並んでいたのです。

しかも上記のワイド版じゃなくこっちの方。

実際の画像。背表紙の経年劣化に歴史の重みが。

マンガに詳しい方なら「病院の待合室の本棚に「風雲児たち」が置いてある」そのチョイスの絶妙さ、お分かりいただけるかもしれません。

本棚自体の画像は、病院の内部など関係者に訊くまでもなく撮影禁止であるためお見せできませんが、ほかにも「サブマリン707(小沢さとる)」「あさきゆめみし(大和和紀)」等、充実のラインナップを揃えたこの図書室…いや、病院。

名作マンガを読むついでに?…あれ?いや、皮膚を見てもらうついでに?近所の方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

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