逆噴射小説祭りの御礼

 新年あけましておめでとうございます。

 昨年の逆噴射小説大賞祭りが終わりまして、やや落ち着いたところで拙作を読んで下さった方々、投げ銭を下さった方々に厚く御礼申し上げます。投銭は本当にびっくりしました。照れて御礼のタイミングを逃してしまいましたので、この場にかえさせていただきます。

 Webにコンテンツが溢れかえる昨今、どこで何を発表しても、需要とのマッチや、数年にわたる積み重ね、知名度、あるいは "神クオリティ" がなければ dat の海に沈むが如く、人の目に触れる蓋然性すら大変低くなってきたように思われます。某小説投稿サイトに40万字が上がっているのに無反応という例を見たときは背筋が寒くなりました。もしかしたら、今はそんなことも珍しくないのかもしれません。

 このような状況にあって、わずか400文字の冒頭だけで読んでいただけるのは非常に有り難いことです。また、現在進行系でバリバリ書いてらっしゃる優れた方々にアクセスできました。デスペラードな逆噴射文体の模倣は得意ではありませんが、ダイハードテイルズ出版局、読み手、書き手のトリプルウィンな Festival でした。Everyday practice... 
(※年金取り立て代行企業にあらず)

 某SF作家様から「まず3000枚書いてから」と伺ったことがあります。120万字。一般文芸で6冊分、ラノベで10冊分くらいでしょうか。天才や鬼才でもなければ、これくらいの経験を積んでやっと読むに耐え得る文章(長編クラスの長さまで)を書けるようになる――1万時間の法則にも似た目安です。同人即売会で自分のブースを持てる程度にはなりたいものです。

 バルガス=リョサの『若い小説家に宛てた手紙』の中にサナダムシの寓話という小話が出てきます。かい摘むと、「文学はサナダムシのようなもので、取り付くと宿主の人生を吸収してゆく」とこんな内容だったと記憶しています。ガルシア=マルケスやボルヘスも似たことを述べています。書くことに取り憑かれると、人は書くことの奴隷となるのです。

 蛇足が長くなりそうですので、このあたりで締めまして……
Everyday practice を忘れず無理のない範囲でカリカリします。
ありがとうございました (`・ω・´)ゞ

#逆噴射小説大賞

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