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花留多唄【ま】マーガレット

 私にとって『マーガレット』は気がつけばそこにある花、というイメージがあります。

 道端に咲いていたりして、そんなに珍しいものでもない。けれど目に入ると微笑ましく思う。ただ見蕩れもしないけれど、確かに気持ちを和ませてくれる存在。

 子どもの頃はマーガレットというと花よりも少女マンガの雑誌の方が馴染み深かったですね。『りぼん』よりもちょっとお姉さんな内容で、ページをめくるたびに背伸びした気分でした。

 「好き、嫌い、好き、嫌い……」などと花びらをむしってする花占いは、この花でします。相手の一挙一動に一喜一憂して、物言わぬ花にすがりたくなる行き場のない想い……。それだけに花言葉はまるで占い師のような言葉が多いんです。

 『恋占い』『恋の行方』『真実』『予言』なんてまるでマーガレットが恋の宣告者みたいですね。『真実の愛』『信頼』『秘密の恋』『誠実』といった花言葉はマーガレットに想いを託す者の姿みたいですけれど。

文字札:迷う恋の宣告者

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