花留多唄【む】ムギワラギク
『ムギワラギク』という名前よりも別名の『帝王貝細工』のほうが馴染み深いかもしれません。
オーストラリア原産の花で、花に独特の光沢があります。学名の『ヘリクリサム』はラテン語で『太陽の黄金』という意味なのですが、そのメタリックな光沢からだそうです。
よくドライフラワーにしてあるのを見かけるのですが、それだけに花言葉も『永遠の記憶』『常に記憶したい』『永久に記憶しなさい』『いつも覚えていたい』と、記憶がらみのものが多いですね。
他にも『思い出』という花言葉があります。ドライフラワーにしてとっておくことによって、思い出をとじこめているからでしょうか。
私の母も帝王貝細工をドライフラワーにして玄関に飾っていたことを思い出します。艶を帯びたシックな赤とオレンジの色彩に心を奪われました。
そのとき、母に花の名を尋ね、「帝王貝細工よ」と教えてもらったのです。なるほど、貝細工のような不思議な艶をしているものだと感心した覚えがあります。
この花を見ると、瞬時に実家の玄関に飛ばされた錯覚がするので不思議なものです。それゆえにお気に入りの花なのですが。
文字札:胸をしめつける思い出
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