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1定点医療機関当たり新型コロナウイルス感染者数(58)<with溶連菌・手足口病>


コロナ感染者数8週連続増加

厚生労働省は7月5日、全国に

約5000ある定点医療機関に

6月24日~30日に報告された

新型コロナウイルスの新規

感染者数は計2万8614人で、

1定点あたり5.79人であった

と発表した。

前週の約1.26倍で8週連続で

増加した。

昨年の同時期は1定点当たり

7.24人であった。

都道府県別の最多は

沖縄県の29.91人で、

この後、

鹿児島県15.42人、

熊本県12.21人、

と続く。

主要都市では、

東京都5.57人、

愛知県6.73人、

大阪府 4.33人、

福岡県6.72人、

であった。

41都府県で増加した。

6月30日までの1週間に定点

医療機関に報告された新規

入院患者数は1691人で、

前週から195人増加。

集中治療室(ICU)に入院した

患者は71人で、前週から

7人増えた。

都道府県別では、

北海道4.87人、

青森県1.81人、

岩手県4.57人、

宮城県3.81人、

秋田県2.02人、

山形県2.63人、

福島県3.20人、

茨城県6.79人、

栃木県4.47人、

群馬県3.42人、

埼玉県6.80人、

千葉県9.17人、

東京都5.57人、

神奈川県6.30人、

新潟県3.10人、

富山県3.02人、

石川県3.79人、

福井県2.44人、

山梨県4.15人、

長野県4.32人、

岐阜県4.32人、

静岡県5.25人、

愛知県6.73人、

三重県3.75人、

滋賀県3.02人、

京都府3.70人、

大阪府4.33人、

兵庫県4.04人、

奈良県4.13人、

岡山県3.45人、

鳥取県2.90人、

島根県3.39人、

岡山県3.70人、

広島県3.58人、

山口県5.33人、

徳島県5.65人、

香川県4.00人、

愛媛県4.08人、

高知県6.48人、

福岡県6.72人、

佐賀県11.26人、

長崎県8.71人、

熊本県12.21人、

大分県4.88人、

宮崎県11.78人、

鹿児島県15.42人、

沖縄県29.91人、

であった。

「劇症型溶連菌」妊産婦死亡の報告

手足の壊死などを引き起こし、

死に至ることもある、

「劇場型溶血性レンサ球菌

 感染症」

今年の患者数はすでに1101人

にのぼっていて、統計を取り

始めてから最多であった去年

の941人を超えている。

そして新型コロナの5類移行

後、今年3月までの9ヶ月間

で、この感染症による妊産婦

の死亡が、5人と報告された。

<新型コロナの5類移行後、

 妊産婦の死亡報告>

日本産婦人科医会の死亡症例を

検討する委員会のメンバーの

聖マリアンナ医科大学のA教授

などのグループが、2010年1月

から2024年3月までに、

「劇症型溶連菌感染症」

で死亡した妊産婦の症例を分析

した。

それによると、

新型コロナ前は毎年1人から5人

程度の死亡が報告されていて、

新型コロナの感染対策が取られ

ていた2020年から2023年6月

までのおよそ3年間は、死亡の

報告がなかった。

しかし、新型コロナの5類移行

で感染対策が緩和されたあと、

2023年7月から2024年3月まで

に妊産婦5人の死亡が報告された。

感染経路を見ると、妊婦は7割

以上が鼻や喉の「上気道」から

の感染が推定され、A教授は新型

コロナが感染拡大していた期間は、

マスクの着用、

消毒、

手洗い、

などによって感染が抑えられて

いた可能性があり、感染対策の

緩和後に死亡例の報告が出て

いると指摘する。

A教授

「劇症化になることは稀で、

 過度に恐れることはない

 が、妊産婦本人は勿論、

 同居する家族などは

 マスクや手洗いなどの

 感染対策を取ってもら

 いたい。

 妊娠中に喉の痛みや熱

 などの異変があれば、

 すぐに医療機関を受診

 し、溶連菌に感染した

 家族がいる場合は医師に

 伝えてもらいたい。」

また、医療機関に対してこう

話した。

「妊婦が発熱や喉の症状を

 訴えた場合には救急外来

 などでも溶連菌への感染

 を疑うべきだ。

 家族など周囲に溶連菌に

 よる咽頭炎が無かったか

 を尋ねる他、簡易検査

 キットで確認する、など

 の対応をして、速やかに

 治療に繋げてもらいたい。」

<過去最多の患者数>

国立感染症研究所によると、

6月23日までの1週間に報告

された患者数は33人で、今

年に入ってからの累計では

速報値で1101人となって

いる。

現在の方法で統計を取り始め

てから、最も患者数が多かっ

た去年は1年間で941人で、

今年は6月2日の時点で既に

この数を超えて過去最多と

なっている。

<推定される感染経路>

国立感染症研修研究所に

よると、これまでに

報告されている

「A群溶血性レンサ球菌」

による

「劇症型」の患者数、

約650人において、

推定される感染経路は、

傷口などからの感染が44%

と最も多く、

次いで、

感染経路不明が35%、

また、

9%が飛沫感染、

とみられて

いる。

<入院が必要になる子ども>

主に子どもがかかる病気で

同じ

「A群溶血性レンサ球菌」

に感染して、

発熱・

喉の痛み、

などが出る「咽頭炎」に

ついても、去年の夏以降、

患者数が多い状態が

続いている。

6月23日までの1週間に

全国およそ3000の小児科

の医療機関から報告された

患者数は、1医療機関当たり

4.05人で、前週よりも0.41

人減ったが、6週連続で4人

を超えている。

「A群溶血性レンサ球菌」は、

主に子どもの咽頭炎の原因と

なる菌で多くの場合は軽症で

済むが、稀に

「侵襲性A群溶血性レンサ

 球菌感染症」

と呼ばれる症状で入院が必要

になることがある。

「侵襲性A群溶血性レンサ

 球菌感染症」

は、急激に悪化する「劇症型」

のようにショック症状などは

ないものの、

重い肺炎・

関節炎・

骨髄炎、

などの症状が出るので、入院が

必要になる。

東京都立小児総合医療センター

では「侵襲性」と診断され、

入院する子どもが、去年の

秋以降、増える傾向にある。

この病院では、新型コロナ

ウイルスが流行した2020年

から3年間は、「侵襲性」の

患者は1人もいなかったが、

「A群溶血性レンサ球菌

 咽頭炎」

が流行した去年12月から今年

5月までの半年間で4人が入院

した。

このうち、今年5月に入院した

7歳の男の子は重い肺炎を起こ

し、すぐに肺に溜まった膿を

取り除く手術を行った。

現在は回復して退院している

そうだ。

この病院では、「侵襲性」の

患者はコロナ禍前は、多い年

でも5人程度であったが、

「劇症型」とは違って国への

報告の制度がなく、国内全体

の患者数が不明ということだ。

東京都立小児総合医療センター

感染症科B部長:

「軽症の咽頭炎の患者がもの

 すごく増えて、裾野が広がっ

 た分、重症化する患者も増え

 ているとみられる。

 ありふれた菌なので過度に

 恐れることはないが、手洗い

 などの予防対策は取って欲し

 い。

 子どもの

 「侵襲性A群溶血性レンサ球菌

  感染症」

 は、全体像が不明なので、特定

 の医療機関に絞って調査を行う

 など感染状況を把握する方法を

 検討しているのではないか?」

と話す。

国立感染症研究所では、

手洗い、

咳エチケット、

怪我をした際に傷口を消毒する、

など感染予防対策を呼び掛けて

いる。

エキスパートの見解・手足口病 

手足口病は主に、

コクサッキーウイルス

(A6/10/16)、

エンテロウィルス(71)

という夏風邪のウイルスに

よる感染症である。

2024年の流行では

群馬県、

石川県、

奈良県、

鹿児島県、

滋賀県、

兵庫県、

三重県、

などで報告数が多い。

4歳くらいまでの乳幼児や

小児で発症することが殆ど

だが、成人で感染しても

症状が出ない軽い不顕性

感染になることがある。

また、極稀に、成人でも

重症化する場合がある。

特に、

コクサッキーウイルスA6、

エンテロウイルス71、

で重要化しやすく、

早期の適切な治療が重要とされ

ている。

症状は、

喉の痛み、

発熱、

である。

場所は、

手足、

頭皮、

口中、

顔、

肛門、

鼡径部、

であり、その場所での

発疹、

水泡、

ただれ、

炎症、

などである。また、

手足のかゆみ、

足の裏の痛み、

などが出ることもあり、

治りかけの時期に、

手足などの皮膚や爪が

はがれる、

などの症状が出ることがある。

手足口病に特に効果のある

治療法が未だ確立されて

いないが、殆どの場合、

数日で症状が治まり、自然

治癒する。

しかし、感染したウイルスに

よっては

髄膜炎、

中枢神経系の合併症、

などに至ることがあり、

頭痛、

嘔吐、

高熱、

2日以上の発熱、

といった症状が続く時には

すぐに医療機関を受診する

べきである。

国立感染症研究所の病原性

微生物検出情報によると、

2024年の手足口病の

ウイルスは

コクサッキーウイルスA6

が半分以上占めている。

このウイルスによる感染の

特徴は、

水泡が大きめ、

肛門などの周りに水泡が

できる、

ことであり、同じ夏風邪

の1種である

ヘルパンギーナ

の症状に至ることもある。

感染経路は、

咳やくしゃみなどの

飛沫感染、

水泡への接触感染、

オムツ替え時などによる

乳幼児の便を触れた手か

らの経口感染、

などとされている。

前述したように、子どもから

成人に感染後、不顕性のため、

成人が感染を周囲に広げる

危険性がある。

特に便中のウイルスは症状が

なく、感染してから2週間から

4週間ほど排出が続く。

そのため、日常的なこまめな

手洗い、

うがい、

マスクの着用や

咳エチケット、

などが感染予防に効果的と

されている。

手足口病、警報レベル13週連続増加

手足口の中に発疹ができる

「手足口病」の患者数が、

およそ5年ぶりに全国で

「警報レベル」

の目安を超えた。

「手足口病」は

手や足、口の中に

水泡性の発疹ができる

ウイルス性の感染症で、

主に夏場に4歳ぐらいまで

の子どもが中心に広がる。

国立感染症研究所によると、

全国およそ3000の小児科で

6月23日までの1週間に報告

された患者は1医療機関当た

り6.31人で13週連続で増加

した。

「警報レベル」の目安とされ

る「5人」を2019年8月以来、

およそ5年ぶりに上回った。

都道府県別では

三重県で16.36人、

兵庫県で11.12人、

などである。

手足口病の流行は夏場に

ピークを迎えることから、

厚生労働省は手洗いの徹底

などを呼び掛けている。

石川県、コロナ・溶連菌・感染性胃腸炎・手足口病・ヘルパンギーナ・流行性角結膜炎の現状

<コロナウイルス>

県全体3.79人、

金沢市4.47人、

南加賀1.90人、

石川中央4.18人、

能登中部4.83人、

能登北部3.00人。

<A群溶血性レンサ

 球菌咽頭炎>

県全体1.52人、

金沢市1.09人、

南加賀1.33人、

石川中央3.17人、

能登中部1.00人、

能登北部0.50人。

<感染性胃腸炎>

県全体3.72人、

金沢市5.09人、

南加賀2.83人、

石川中央5.17人、

能登中部0.75人、

能登北部0.50人。

<手足口病>

県全体9.31人、

金沢市12.55人、

南加賀3.83人、

石川中央9.83人、

能登中部011.50人、

能登北部2.00人。

<ヘルパンギーナ>

県全体1.45人、

金沢市1.09人、

南加賀3.17人、

石川中央1.00人、

能登中部1.00人、

能登北部0.50人。

<流行性角結膜炎>

県全体2.29人、

金沢市0.33人、

南加賀2.00人、

石川中央13.00人、

能登中部0.00人、

能登北部0.00人。 

<コロナウイルス>

<ヘルパンギーナ>

<溶連菌>

<手足口病>

<流行性角結膜炎>

<感染性胃腸炎>

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