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パニック障害 (深井カウンセリング)

特徴と対処法

パニック障害とは、突然前触れもなく、動機・

息苦しさ・めまいなどの症状が出現する

パニック発作を繰り返し、同時に「何か重大な

病気ではないか」「死ぬんじゃないか」

「自分がコントロールできない」という

恐怖を伴うことがある。

さらに、「またあの発作が起きたらどうしよう」

という強い「予期不安」が特徴で、100人中

1~2人にみられると言われている。

以前は不安神経症と言われていたが、1980年に

米国精神医学会で独立した疾患として認定される。

原因は、現在明らかではないがパニック発作は

自律神経を調節する間脳の視床下部、予期不安

は、感情の動きを司る扁桃体を中心とした

大脳辺縁系、そして広場恐怖(電車・バス・渋滞中

の車中を避けるようになるため、一人での外出が

困難となり学校や会社に行けなくなること。)に

よる逃避行動は前頭葉が関係していると言われている。

さらに、これらの重要機能をうまくコントロールして

くれるのが、脳内の神経伝達物質であるセロトニン

ノルアドレナリン・GABA・グルタミン酸である。

また、パニック障害を発症された人の中には発症前の

数ヶ月に強いストレスのかかるエピソードを経験した

人が多いのも事実である。

パニック障害の治療は、薬物療法もあるが副作用や

薬物依存などマイナス面も多いのも事実である。

ではどうすればよいか。

まず、不安や恐怖を頭の中で色々悪いことを想像

することで不安を募らせてしまう傾向がある。

そこで、過去や未来を考えずに常に「今」を意識

する訓練が必要になる。

具体的にはウオーキング・腹式呼吸・ヨガなどで

自律神経を調節していく方法である。

あるいは、趣味や何かを目指すなど神経を他に

集中させ、没頭するにも手段の1つである。

克服例

当カウンセリングルームの系列の予備校である

深井進学公務員ゼミナールの生徒のTさん(25歳

女性)は、4年生の大学を卒業後、銀行に就職し

融資係を担当していました。

楽しかった大学生活とは違い、仕事も難しく人間

関係の構築にも疲弊し、入行後6ヶ月ぐらいで

かなりストレスが溜まってきました。

そんなある日、大型融資の担当となり融資金額の

実行の段階でミスをしてしまい、上司からかなり

叱責されました。

Tさんはその件を機に、パニック障害を発症し

銀行を1年足らずで退職しました。

それから2年間は家にひきこもり、ご両親が

心配されて当カウンセリングルームへ相談に

来られました。

Tさんは「仕事はしたい」「誰かの役に立ちたい」

「社会とつながりたい」という気持ちは強かった

ので、当カウンセリングルームの系列の予備校

深井進学公務員ゼミナールへ入会されました。

Tさんが目指したのは、地方上級公務員試験で

科目は一般教養と専門科目とかなり多かった

のですが、まるで「水を得た魚」の如く、授業は

無欠席・宿題提出は期限内・到達度確認テストは

合格点を維持し、結果は無事に合格しました。

Tさんは、予備校での1年間は一心不乱に

目の前の勉強だけに集中できたのでパニック発作

を起こすことは無かったそうです。

パニック障害の対処法に「何かに没頭して神経を他

に集中させる。」があり、Tさんの克服例はまさに

これに相当します。


















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