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【番外編(2)】自分が仕事が出来なかった理由の分析(発達障害)

前回僕が仕事をクビになる過程を書いた記事を書きました。
気になる方はそちらの記事を読んでからまた見てください(気分が暗くなるかもしれませんが)。

僕は仕事を辞める直前ぐらいに精神科に行き、発達障害の診断をしてほしいと言うと、発達障害を診断をするテスト「ウェクスラー成人知能検査」を受けられるカウンセラーを紹介されました。

テストは保険がきかなかったので、たしか15000円ほど。
テストは発達障害系の傾向があるかどうかを図る知能テストです。

結果的に僕は、自閉症スペクトラム障害の中の「アスペルガー症候群」という診断が下りました。発達障害でした。(IQ90は低すぎと父親に言われる)

結果を聞いたのですが、僕は当然の結果だろうと思っていました。というのは、仕事がつらすぎて発達障害系の記事をあさっていたため、変に知識があったからです。

そして本題ですが、僕が仕事が出来なかった理由を発達障害の傾向を踏まえて分析をしていこうと思います。

僕は会社に勤めている中、自分が発達障害の傾向があることをはじめてしります。いままでネットでは中傷の言葉とでしか認識していませんでしたが、いざ自分が社会に出てみると、まさか自分自身がその傾向にあるなんて全く思いもしませんでした。

なぜ発達障害の傾向があるのがわかったのか、自分が経験してきた傾向を箇条書きにしていきます。

〇短期記憶が尋常ではないくらい弱い事。上司の指示をその場で記憶できない、すぐに忘れる。
あまりにもすぐ忘れるため、仕事に大分支障が出ていました。メモをしていてもメモに集中すると頭が混乱してパニックになりメモもぐちゃぐちゃに。健忘症を疑われました。

しかし短期記憶が弱い代わりに長期記憶が強いという強みがあるため、ソフトのボタン操作など普通は細かく覚えないものを僕は暗記していて覚えていました。

なので、記憶力がいいのか悪いのか、上司は混乱しており、すぐ忘れるのはあまえなのかという認識でよく怒られていました。

〇常識がずれている。常識がないとよく失笑されていた、上司に中学生と話しているみたいと言われたことがあった。

常識のなさ、感覚の違いはマイナス方向になることが多く、共通の認識が欠けていたため仕事に影響がありました。色の感覚が違うのか色盲を疑われました。

上司との雑談で、僕はよく知らない知識が多かったので質問をしていました。上司的には常識だと思うことがあまりにも欠如している僕に対して、いじりのつもりなのかよく常識テストをされていました。地味にきつかったです。

しかし、都道府県の全県と県庁所在地までほぼ記憶している僕に、なんでそれを知ってて常識は知らないかと、嫌みを言われました。

常識の欠如と特定の分野に詳しいことは発達障害の傾向があるのかもしれません。

〇物覚えが悪い、絶望的に納期が守れない。
後輩たちと比較されて、「後輩ができているのになんで君はできないの」と言われるのが苦痛で仕方なかったです。後輩たちはすぐに出来る一方、僕は物覚えが悪くいつまで経っても出来ませんでした。

そして納期を意識するも、細かいことが気になりすぎてしまい、取捨選択ができずいつも納期が遅れていました。これは気を付けても治らず、出来ることが当たり前だと思っている上司によく怒られていました。

〇脳の処理が遅い。質問に対して答えるのがワンテンポ遅いため、せっかちな人にはよく注意されていた。しかし、得意分野の回答ははやい。

これは性格かもしれませんが、一応僕が思った事。僕はよく動作が遅いのかトロいとよく言われていたので、それも会話に現れることがありました。

ワンテンポ遅れる回答に、陰口を言われていました。自分言われている陰口をよく知っている理由は、わざわざ陰口を僕に届けてくれる人がいたので。

〇単純な仕事は誰よりも早くこなせるが、複雑な仕事になると処理が出来なくなる。

仕事内容が明確なものは頭の回転を速くでき、すぐに終わらせられます。それは単純作業に限られますが。

しかし、「運ぶ→置く」というような明確にわかる作業なら出来ますが、「運びながらAとBを入れて、状況によってCを入れるか考えてくれ」という感じの臨機応変を求められたり、毎回違うパターンの工程を踏むと途端にパフォーマンスが落ち、パニックになります。

単純作業は誰よりも出来ていたので、よく勘違いされ複雑なものを任されると途端に出来なくなって失望されるという事がよくありました。

*感覚(聴覚)過敏。大きな音があると集中ができない。

僕はまだ軽度な方かもしれません。重度だと普通は聞こえないスーパーの冷凍庫の駆動音が聞こえて気分が悪くなるといった方もいるようなので。

基本的にいきなり大声が聞こえると、過剰に反応してしまいます。よく大げさなリアクションを取るので、注意されていました。

また大音量の音楽が鳴ると集中できません。集中が出来ないのは甘えと捉えられ、怒られていました。

以上の事から、普通の能力の人間と比較して、自分はもしかして発達障害なのではないかと自覚をし始めていました。

しかし、会社の上司からは、最後まで努力不足を指摘されていました。まだ発達障害について認知がなかった時だし、見た目は障碍者に見えないのが理由です。

ただ僕は精神論が嫌いです。一方的な努力を強いることは合理的ではないから。僕は元上司を反面教師にして、自分より若い世代にはもっと柔軟な考え方を教えるようにしていきたいと思っています。

デメリットばかり書きましたがその一方でメリットはあります。

〇興味がある分野の知識は誰よりも深く追求する事ができる。
〇衝動性がある。これはデメリットにもなり得るが、事業をする上では強烈な行動力を生むことができる。
〇過集中。特殊能力のようなもの。興味がある分野に高い集中力を出すことができる。
〇人と違うことをしていても、突き進む無鉄砲さがある。(性格かもしれませんが)

ニュースなどのメディアのせいで完全にネガティブな印象な発達障害。
しかし、向き合いようによっては強い武器にすることもできると思います。ただ普通に生きていく上では人生はハードモード。

そこに僕のようなブサ面、根暗、コミュ障の要素が重なると、人生はベリーハードに。生きづらい人生になることは必至。

僕が人生を詰まなかったのは、あまり好きではないですが、良くも悪くも母親から精神論を叩き込まれ、そして父親からほどほどの緊張感を与えられていたのが考えの根底にあったかもしれません。

そして男兄弟達からの年収マウントにより、僕はダークサイドに落ち、お金に魂を捧げることにより、勝ち上がりを果たしていきます。

組織の中で協力して働くといった事は僕にとって、「魚に木を登らせる」ような、ものすごく不得意な事でした。森で暮らす魚です。

ただ環境によって得意な事は変わります。僕は"魚"であることを自覚し、みんなが森で生活をしている中、僕は川へ飛び込み非常識に生きていくことを決めていきます。

次回以降はその奮闘を書いていければ。




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