既卒就活に落ち込みがちな私へ
「すごい憧れてます。私、Hinaccoさんになりたいんです。」
最近、一緒にアルバイトをしていた2歳下の子から、こんな言葉をかけてもらった。私に憧れてくれているなんて、純粋に、すごく嬉しかった。
しかし、私が彼女に返したのは、
「えー。やめなよ~。憧れるようなもんじゃないよ。だってまだ就職だってしてないし…。」
そう、この時私は
大学を卒業しても就職していない自分に負い目を感じているんだ、、、
ということを実感した。
4年生夏に就活を辞めたワケ
そもそも、就活を一時休止しようと決めたのは、ほかでもないこの私だ。
街や暮らしに対する憧れから、ずっと東京で就活をしていた。(山梨から毎回通いでした!)
でも私ははっきりと、なりたいもの・やりたいことが明確になっていなくて、受けた企業が圧倒的に少なかった。最終面接までいっても落ちてしまった企業が数社あり、なかなか自信も無くなっていた。
そんなとき、母親に癌が見つかり、手術をし、抗がん剤治療に苦しむ毎日が始まった。治療中の母は、普段の明るい性格からは想像もできないような沈み具合で(抗がん剤の副作用らしいです)、家にいるときも誰かがついていなくちゃいけない状態だったし、家事もしなくちゃいけなかった。父親と、実家暮らしの姉は働いているからこそ、当時大学4年で授業も少なかった私が、ほとんど家にいた。
その時の私は、バイトで稼いだお金で東京に行き就活。それがない日は家の仕事。友人に遊びに誘われても、家を離れることをためらって、行けなかったり、どうしても県外に遊びに行きたい日は祖父母に来てもらったが、理由を話したら呆れられて、そのことにめっぽう落ち込んだり…。よく、一人で泣いてたこともあったなぁ。
そして、とある会社の最終面接に落ちたとたん、プツンと糸が切れたように、「あ、私今辛いわ、、、 就活ちょっとやめて休もう。」と思ったのである。
あの夏は、今思い出してもキツイ。
前向きになれた言葉
私はそれから、秋冬には卒論を書き、就職のことも考えてはいたが、はっきり道は決まっていなかった。もういっそ行きたい場所で暮らしたいという想いから、冬には沖縄移住&就職に気持ちが傾いていたし、支援してくれる東京のサポートセンターに話を聞きに行ったりもしていた。自分の中では、もう沖縄行きたい気持ちしかなかったが、沢山家族と相談して、こっちに残って就職し、貯金することに決めた。(お金と距離が最大の問題点だった、、、)
将来が決まらない不安。仲間たちは社会人をスタートさせるのに、私は何をしているんだろう。そう思っていた矢先、友人と食事した際に、
「決まってないってことは、今から何でもできるじゃん。いいな~」
と私にとっては衝撃的な一言をかけてくれた。
そうだよね。まだ決まっていないのなら、どんな選択肢でも選べるんだ。
すごく幸せなことに、私の周りには、どんな時も励ましてくれて、嬉しい言葉をかけてくれる人が多い。
私のタイミングで私の道を歩いて行こうと思わせてくれる。本当に感謝している。
そうはいっても…
自分のタイミングでいいんだ。
そう思っていても、やはり就活がうまくいっていない事実に落ち込むことがある。
3月以降に受けた企業には「どうして今就活しているのですか?」と怪訝そうに聞かれたし、アルバイト先の常連のおじいちゃんは「卒業するのにまだ決まってないの?早くしなきゃ困るじゃん」と毎日のように言ってきた。(このおじいちゃんに関しては、就職先決まりましたよ~と嘘ついた(笑))
そういうときにまた、落ち込みそうになる。
こんな自分誇れないからと、友人に会いたいけど連絡を避けたり、今の現状を話したくなかったり。
自分にいくらポジティブな言葉で言い聞かせていても、ダメな時って、あるよね~
私へ
だけど、ほら、私!
人って一人ひとり個性があるように、その生き方は一人ひとり違うんだよ。
今は仲間と同じタイミングじゃないことに焦っているかもしれないけど、そんなこと気にしなくて大丈夫。というか、人と比べるものでもないんだ。
いつか、この記事を読み返したときに、
「そういえばこんなことで悩んでたっけ」
そう言える日が来るといいな。
(^^)
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