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京都記念2023観戦記 〜ドウデュース完勝、ありがとうエフフォーリア〜

どうも、フカヒレスープ(競馬のすがた)です。

我が最推しのダービー馬・ドウデュースを最寄りの阪神競馬場で拝めるとなると、現地へ行くという選択肢しかなかった。
現地で見て感じたこと、推し馬のドウデュース、エフフォーリアを中心に語ります。どうぞよろしく。

今日、G2だよね?

地下道からのエスカレーターを上がるとタイトルホルダー君🥰

G1ばりの死闘となった指定席抽選に落選し、競馬場へは入場券で入場。
久しぶりの阪神競馬場にワクワク。入口の写真はタイトルホルダー君になってましたね!

1Rのパドックが始まった頃に現地に到着。パドックにはすでに大量の人が。G1かな?いや、下手なG1よりも動員している、そんな印象。

この日は馬券の調子が悪い悪い、とにかく当たらない。たしか的中したのは阪神9Rだけだったかもしれない(´・ ・`)
昼はカツ丼定食にした。エフフォーリア、そしてドウデュースの健闘を祈っての験担ぎです。うまかった。

これはお昼に食べたカツ丼定食

京都記念のパドック

G1級の夢のレース、パドック前の予想はこれだった。
◎プラダリア
○マテンロウレオ
▲ウインマイティー
△ユニコーンライオン
△キングオブドラゴン

推し馬のドウデュース、エフフォーリアは自信の消し。馬券に私情を絡めてはいけないと自分に言い聞かせて予想した。
上向きプラダリア、最内マテンロウレオ中心に決まると予想。ドウは叩き、エフも不安点残るため流石に厳しいと思った。(とはいえ好きな馬なので頑張ってほしいが)◎〜△の馬連ボックス勝負。自信はあった。

そしてパドックでその時を今か今かと待った。
ついにその時がきた。

出走メンバー

1番マテンロウレオを先頭に豪華メンバーがゾロゾロとパドックへ入る。
会場の空気は緊張で張り詰めていたが、どこか感動的な雰囲気もあった。

復調の兆しが確かに見えた

そして目の前にやってきた。
1ヶ月半ぶりの再会。
2021年年度代表馬・エフフォーリア。
コントレイルをはじめ数々の名馬をなぎ倒す走りに惚れて、気づけば2022年は大阪杯、宝塚記念、有馬記念とすべて現地観戦していた。今度こそは彼の勝利を見届けるべく、復活気配にワクワクしながらパドックを待っていた。

今までとはどこか違う雰囲気。
パドックの中では際立って良く見えた。
凛々しい顔に引き締まった筋肉。5歳のエフフォーリアはひと味違うなと。ここからまた最強の座に返り咲くんだと。その場でエフフォーリアの単勝をネットで購入。エフの目の前で彼の馬券を買った。
「なんかやってくれそうだ」そんな気がした。

かわいい。

お次の注目はドウデュース。
昨年は日本ダービーを勝ち、凱旋門賞にも挑戦した。レベルが高い22年世代のトップクラスに立つ名馬。
京都記念をステップにドバイターフへ向かう予定。
今回は"叩き"かつ不利な外枠、そして凱旋門賞帰りの初戦ともあって消しの評価としていた。(今思えば何やってんだと…)
ドウデュースを生で見るのは初めて。かわいいなぁという印象を受けた。いっぱい食べて大きくなってかわいいかわいい。しっかり絞ってドバイに行くんだよーって、呑気なことを考えていた。

武史Jのなでなで。今見返すとウルっとくる
令和になっても武豊。キーファーズの勝負服がよく似合う

騎手が乗るとさらにカッコよく見える。横山武史Jが乗って嬉しそうなエフと武豊Jが乗ってもご飯を食べたそう(おい)なおドウちゃん。
期待が膨らむ中、馬たちは地下道に入り馬場のほうへ向かっていく。

発走。エフフォーリア強気の先行策

返し馬を終え、いよいよファンファーレが鳴る。
ファンファーレに合わせて大きな大きな手拍子が仁川に響いた。
今日はG1なんだなぁと錯覚してしまうような歓声。
この時を待っていた。
ゲートから飛び出して先行争い。予想通りユニコーンライオンがハナをとり、キングオブドラゴンが追走する形。このまま前残りだろうと思ったその時、グングン駆け上がるゼッケン10番の馬がいた。エフフォーリアだ。エフフォーリアが2番手につけている。ここまで強気な手を打ってくるとは。「何かやってくれる」その期待感が増すばかりだった。
歓声と動揺が入り交じる客の前を馬群は通過し向正面へ。
ターフビジョンでレースを見守る。エフフォーリアしか見ていなかった。本命はプラダリアなのに。(スミマセン
3コーナー、内につけたエフフォーリアの姿。もらった、今夜はパーティーだ、確信した。確信したはずだった。

レース決着、そして

黄色い帽子、ゼッケン10番の馬がズルズルと後退していくのが見えた。
瞬間、何が起こったのかわからないが、嫌な予感がした。
イクイノックスを彷彿とさせる4コーナー捲りを披露し、瞬く間に先頭に立つドウデュース。強い。強すぎる。この今には叩きとか関係ないのだろう。拍手に迎えられながら1着でゴールイン。2着マテンロウレオ、3着プラダリア。馬券はこの瞬間、紙屑となってしまった。しかしそんなことはどうでもいい。一頭の馬がゴール前で立ち止まり、騎手が下馬しているではないか。エフフォーリアだった。観客が騒然とする中、横山武史Jがエフフォーリアに寄り添う。
状況を理解するだけで精一杯。無事を祈るしかない。心配で心配で仕方ない。どうか…

引き上げるエフフォーリア

これも競馬である

終わってみれば、人気馬2頭の結果はあまりに対照的になってしまった。
ドウデュースが勝った喜びとエフフォーリアの心配でぐちゃぐちゃになりながら競馬場を後にした。
その後、エフフォーリアは"心房細動"を発症したことが報じられた。命に別状はないと、ひとまず安心した。
人馬共に最高のパフォーマンスでぶつかり合うのが競馬という"スポーツ"。悲しいことだがこれも競馬だと割り切るしかない。宝塚記念でまたこの2頭の対決がみたいなあ。そんな気持ちでいた。

エフフォーリア電撃引退

数日後、衝撃的なニュースが流れた。「エフフォーリア電撃引退」。
あまりの驚きに何度見したか覚えていない。
既にG1を3勝しているし、無理をさせられないのはなんとなくわかっていたが、アナウンスもなく突然引退となると物凄く込み上げるものがあった。
主戦の横山武史Jが涙ながらにインタビューにのぞむ姿に、こちらも貰い泣きした。
ここで終わるなんて悔しい、悔しすぎる…
でも競馬は子供に夢を託すことができる。それも競馬というスポーツの魅力である。

まとめ。"競馬観戦はスポーツ観戦である"

レースの数分間の間に色々なことがあった京都記念。
スターホースたちの勇姿に感動の声をあげる人、涙する人。競馬はただの賭け事ではなくスポーツであることを改めて思い知った。
横綱相撲で快勝したドウデュースは今後ドバイへ駒を進める。7〜8割の仕上がりで勝ちきれる馬なんだからもう不安要素なんてない。今年の主役になってくれることを祈っている。
一方のエフフォーリアは悔しい結果になってしまった。産駒たちが無念を晴らすことを祈って、その日を待ちたいと思う。
競馬はギャンブルのイメージで敬遠されることもたびたびあるが、これだけのノンフィクション・ドラマを味わうことができるんだから面白い。
競馬場にいけば馬の息遣い、騎手の手綱捌き、迫り来る馬群の足音を直に感じることができる。ぜひ、一度競馬場に遊びに行ってはいかがだろうか。

ドウデュースのキャップを買いました。ドバイ頑張れ!

最後までお読みいただきありがとうございました🦈

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