#248【連載小説】Forget me Blue【画像付き】
そうして計画通り駐車場に戻ると、受付を横目に二人は再び出掛けようとした。けれども未央がそれを見逃す筈もなく、「あーっ」と叫ぶ声がしたので仕方無く足を止めた。
「やっと帰って来たと思ったのに、二人してどこ行くの!?」
「駅前のタ……」
「あーっ、イチ、正直に答えちゃ駄目でしょ! 未央さん付いて来ちゃう!」
弟は眉を吊り上げて尋ねたから、イチは正直に行き先を教えようとした。すると佐村が大声でそれを遮ったので呆れた——当然、未央はぶうぶう文句を言った。
「タ◯ーズ行くんなら、俺