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「小松左京 D計画」を見に世田谷文学館に行ってきた。

 今日は天気もいいことだし、芦花公園駅近くにある世田谷文学館の「小松左京展」に行ってきた。映画関係の資料も多かったが、やはり一番多いのが生原稿。「虚無回廊」の原稿も生原稿だっだのかと驚く。
 SF作家との交流部分が面白い。星新一や筒井康隆からの年賀状が展示されていた。その年、小松左京は南極に行っていたらしく、星新一は「南極から帰って見るのでは、気の抜けたビールですな」と書き、筒井康隆は「南極に行っているなんて信用しません。家にいるのだ」と書いている。どちらもらしい。半村良は「日本沈没」を読んで受けたショックを手紙に書いていた。
 生前の書斎にあったという机は曲線で構成された変わったものであり、あまり大きくないのが印象的だった。
 1階ではサンテレビの冠番組「街頭」の筒井康隆出演回が流されており、「一ノ谷」を見下ろしながら二人でアホな話を延々としていた。
 客層はやはり高齢化しており、400万部の「日本沈没」で時代には刺さったが、時代を越えることはできなかったのかなという印象が残った。

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