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「ブラウン神父」ものが面白い。

 妻はどういう嗅覚をしているのか、面白いドラマを探してくるのがうまい。
 今日はAmazon Prime Videoで「ブラウン神父」ものを観た。第1シーズンの第1話と第2話。字幕ものが無料で視聴できる。
 BBC制作のミステリーというとだいたいが当たりである。「主任警部モース」とか「バーナビー警部」など、田舎を舞台にした作品がことのほか好物。イギリスの郊外の緑は美しく、リアリティがある。
 「ブラウン神父」も田舎が舞台であり、神父はサセックス教区のカトリック司祭である。時代背景は1950年代。電話も車もあるがまだ普及しているとは言いがたく、神父は自転車で農村を走り回っている。
 チェスタトンの原作はミステリの古典だ。私はこのあたりの教養が抜けているので、古典的トリックが面白くて仕方ない。
 風俗的な側面もそうだ。第1話の動機は、いまではありえないだろう。プロテスタントの牧師のパーティにカトリックの司祭が参加するというのもよくわからないが、ブラウン神父の懐の深さというふうに受け取った。

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