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「病院の治し方 〜ドクター有原の挑戦〜」が面白い。

 今季のドラマは医療ものが多いけど、ちょっと異色なのがテレ東の「病院の治しかた」だ。
 地域医療の中核となる総合病院の経営建て直しを描いている。治療場面も出てくるが、経営回りの話がほとんど。日本経済新聞社の資本が入ったテレ東らしい切り口だ。
 理想家肌の病院院長、有原修平を演じるのは小泉孝太郎。いかにもそれらしい。そして、院長を支える事務方、倉嶋亮介には高嶋政伸が出ている。高嶋政伸は狂気じみた役とか大胆にデフォルメされた役が多くて、こんなに真っ直ぐで実直な役で出てくると、新鮮な感じがする。個人的には、有原修平の妻役を小西真奈美が演じるのも好感触(ファンなのです)。
 このドラマは実際にモデルとなった病院があるそうで、その分、話の展開がリアル。倉嶋亮介のモデルになった塚本建三氏に「患者に医療を取り戻せ」という著作があり、これが原作になっている。なお、脚本は傑作「ゲゲゲの女房」を描いた山本むつみが担当している。期待値がすごく高くなるが、いまのところそのハードルを見事に超えている印象だ。

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