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神田松之丞、新春連続読み。1日目。

 今日から5日間、池袋のあうるすぽっとで、神田松之丞の新春連続読みがある。2月11日には真打ちとなり神田伯山を襲名するので、松之丞としては最後の連続読みだ。
 私は講談の連続読みを聞くのははじめての体験。妻がチケットをとってくれた。いま人気爆発中の松之丞。300席しかない劇場の連続読みのチケットがよくとれたものだと思う。
 出し物は「畔倉重四郎」。大岡越前守に「こいつらだけは許せない」と言わしめた大悪党三人のうちの一人の物語である。一日に3話から4話を読み、5日間で全19席を語りきるという気宇壮大な試み。
 初日は「悪事の馴れ初め」(1話目)、「穀屋平兵衛殺害の事」(2話目)、「城富歎訴」(3話目)、「越前の首」(4話目)。
 1話目でそもそものことの発端と畦倉重四郎の悪への目覚めを描き、2話目でいきなり恩人を謀殺、罪を他人に被せ、3話目で大岡越前登場、4話目で全体の構想を示すという流れでどこにも無駄がない。明日からいよいよ畦倉重四郎の残虐さが出てくるということでとても楽しみである。

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