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「相棒18」で南井十シリーズが終わった。

 相棒のスペシャルや前後編ものにはよくシリアルキラーが登場する。
 そのシリアルキラーのさらに後ろにいる黒幕として、南井十という人物が描かれてきた。インターネットの最下層にあるダークウェブを使いこなし、犯罪者を意のままに操る。元はといえば、スコットランドヤード時代の右京の相棒である。
 一連の犯罪には特徴があった。被害者が犯罪を犯しながら裁かれなかった人々だったのである。私刑人とでもいえるだろうか。
 「相棒18」の第14話、第15話で、ロンドン時代の「逆五芒星事件」をなぞった連続殺人事件が発生する。しかし、今度の被害者は罪人ではなかった。
 ネタバレをすれば、犯人はやはり南井だった。しかし、その理由は意外なもの。南井は惚けはじめていたのだ。記憶障害があり、精神的なコントロールもできない状態。幻の犯人を見て発砲したりするが、じつはぜんぶ自分が殺していた。
 話のスケールは大きいし、伊武雅刀の演技は素晴らしかったが、観終わった感じはどうにもすっきりしない。なんだろうなあこのもやもや感は。

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