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「駐在刑事」の初回拡大スペシャルを観た。

 テレ東金曜日20時枠の「駐在刑事」は、笹本稜平原作の連ドラだ。一昨年は5本のスペシャルドラマが放送され、今年の1月24日から2シーズン目が始まった。
 主演の駐在さんが寺島進。対立する管理官が北村有起哉。
「駐在なんかが殺人事件の捜査に立ち入ってくるんじゃない!」
 と言って、徹底的に排除する。「相棒」の特命係と同じ構造だ。
 異なるのは「駐在刑事」がヒューマンサスペンスを目指している点である。
 舞台は奥多摩で、雄大な自然がある。そこに住むひとびとと駐在さんの親和性は高い。今回からマドンナ役として移動販売パン屋を営む綿谷夏子(田中美里)も登場しより地域性が強調されている。
 刑事ものといえば必ず主人公がたむろする飲み屋が出てくるが、「休処みやこ」の女将池原美也子(市毛良枝)は、けっこうストーリーに絡んでくる重要な役どころだ。
 全体に軽いタッチで描かれているので、観るのもそんなに疲れない。すげえ推理だなとびっくりするようなトリックはないが、軽めのミステリとして佳作なのではないかと思う。

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