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深川岳志
2014年10月4日 08:49
「ちわーっ」「おつかれーっす」 なだれ込むようにして、引っ越し業者が入ってきた。「えっ」 と戸惑っていると、かれらの後ろから手足の長い奇妙な昆虫がついてくる。カーボンファイバーのような色つやをもった、不思議な機械の群れだ。 びすがポケットから顔を出して、「ドローンでチュー」 と言った。「また杉並区役所の回し者か?」「無関係でチュー。あの昆虫は無人作業ロボットみたいなものでチュ」