イタリアンの魅力
みなさんは、新潟名物である"イタリアン"を知っていますか？イタリアンとは、太麺の焼きそばにミートソースをかけた食べ物です。うどんでも焼きそばでもパスタでもないこの絶妙な味わいは、他県ではあまり馴染みがないかもしれません。そんな、新潟県民にとってのソウルフードであるイタリアンを取材しました！
疑問1.どうしてイタリアンっていうの？
➡️名称は、当時の喫茶店で売られていたナポリタンに対して、イタリアンという名前がつけられました。イタリア料理は毎日食べても飽きないといわれていることから、「毎日食べても飽きない味」という意味があります。
疑問2.どうしてイタリアンの麺は太いの？
➡️ (株式会社みかづきさんによると)イタリアンを始めた頃の麺は、自家製ではなく製麺所で購入したものを使っていて、太さは普通の焼きそばの麺と同じでした。しかし、その後に麺を自社工場で作るようになり、時間が経っても伸びにくい麺にしたいということで試行錯誤した結果、現在のような形と太さの面になりました。
新潟県でイタリアンを販売しているお店は、主に２つあります。「みかづき」と「フレンド」です。この２つのお店を比較しながら、イタリアンの魅力について紹介していきます。
比較した点
＊店の歴史
＊店の分布
＊店内の様子
＊メニュー
＊値段
＊食べてみた感想
＊その他
｟みかづき｠
＊店の歴史
創業1909年。もともとは喫茶店「三日月」。
店内にイス、テーブルを置き、お茶とお菓子を出していた。夏は氷水、冬はあずき湯を出していた。
1959年に三日月晴三さんが「イタリアン」を考案。箱根に上京したときに甘味処「中ばし」で食べた大阪風の焼きそばをアレンジしたソース焼きそばから着想。イタリアンスパゲティイメージでフォークを用いて食べるスタイルを思いついた。ここでイタリアンが誕生。
1960年「イタリアン」がメニューに加わる。
2003年〜現在、テレビや雑誌にも載るようになる。
＊店の分布
現時点で23店舗。
新潟市内付近に多い。
＊店内の様子
みかづきイオン県央店。
営業時間は10:00〜19:00
＊メニュー
人気No.1はやっぱりイタリアン。
どれを買ってもお得なクーポンがもらえます。
＊値段
イタリアン:340円
ソフトクリーム:190円
＊食べてみた感想
「イタリアン」…キャベツやもやしと炒められた太い麺にトマトソースがかかっており、トッピングとして白生姜が添えられている。通常のイタリアンの他、カレーソースやホワイトソース、季節によって別の味を食べることができる。
「たこやき」…ソースやマヨネーズ等は自分たちでつけるタイプのたこやき。10個入りで食べ応え抜群。保温されているので丁度いい具合に温かいものを食べることができる。ふわふわした生地と優しい風味が特徴。
＊その他
みかづきのテレビ出演、雑誌掲載数は、合計190回。2006〜2008年がピーク。
開店店舗数が1番多かった年は1976年と1977年。
｟フレンド｠
＊店の歴史
創業1958年。長岡大手通のデパート、マルセンにて、甘味処「長岡饅頭本舗」を創設。
イタリアンだけでなく木村氏の思案により餃子がメニューに加わる。
＊店の分布
現時点で9店舗。
長岡付近に分布している。
＊店内の様子
＊メニュー
数量限定人気メニューの、辛口カレーイタリアンがある。
＊値段
イタリアン:330円
ソフトクリーム:150円
＊食べてみた感想
「イタリアン」…イタリアンの基本ミートソースを使った定番の味。迷ったらこれ！！
「辛口カレーイタリアン」…かなり辛め。辛い物好きの人にオススメ！！
＊その他
そこらのお店と同じサイドメニューじゃつまらない…。そんな時に知り合ったのがあるお店で働いていた餃子職人さん。フレンドは元々甘味処でターゲット層が女性だったため、ニンニンくさいから餃子は嫌、と嫌煙されてしまうのが致命的だった。しかし、人間が健康であるために必要な食物は1日30品目。１つの料理を食べるだけで何品もの食物を摂取できるもの、それが餃子だった。ニンニクが入ってなくても美味しい餃子、顧客の健康に留意した餃子、この２つのをこだわり抜いて完成したのが今もなおフレンドで提供されている餃子なのである。
まとめ
イタリアンといったらみかづきとフレンド。
どちらも、イタリアンだけでなくサイドメニューにバリエーションがありました。価格もとてもリーズナブルです。また、両方甘味処からスタートした長い歴史を持っています。懐かしい味がするのも、そのせいかもしれません。
みなさんも、新潟名物である「イタリアン」をぜひ食べてみてください！
みかづきHP: http://www.mikazuki-italian.com/
フレンドHP: https://www.e-friend.co.jp/ec/
取材にご協力いただいたみかづきさん、フレンドさん、有難うございました。