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TSMCが熊本の水汚染を引き起こす

2023/07/03

https://www.youtube.com/watch?v=ZmDrRjRqiWc


■ 台湾の半導体製造による被害

TSMCが台湾で深刻な水被害、水の環境汚染や健康被害を引き起こしている。実は今、熊本で大歓迎されている台湾大手半導体企業TSMCは、地元の台湾では工場建設に際して、かなりの抗議運動が行われている。

台中市で環境団体がTSMCに猛抗議をした。その背景はTSMCが住民や農家の水を大量に奪っている。1万8千トン以上の有毒廃棄物を排出して撒き散らし、きちんと処理をしていないのだ。廃棄物処理業者が河川へ廃棄するのをTSMCは黙認している。除害設備も設置されているのかが疑われるほど多くの目撃情報が寄せられている。

建設に際しても何万本もの木が伐採され、工場の煙道から発ガン性物質が検出されている。ところが台湾でTSMCが公害問題を起こしても、まったく台湾政府は何とかしようとしない。それどころか隠蔽工作に走っている。台湾のEIA環境局は発ガン性物質が検出されているのに、発ガン物質ではない非ガン性と書き換えたりしている。

ラチがあかなくなった住民は、台湾政府とTSMCはズブズブの関係にあり話をしても仕方がないのでと、アメリカの企業だったらもう少しきちんとやってくれるという期待でapple社に抗議をしている。

台中市議会ではTSMCの大気汚染問題が質疑されている。工場から排出された正体不明の異臭を放つ有害物質の存在について議会で質問をされている。健康局もその臭気は、人体に長期的な影響を与える可能性があると指摘している。

台湾の地元ではTSMCがいろんな問題を起こしていることをきちんと議論をしているが、日本ではTSMCが環境基準を守っているのかの環境評価法や、その環境を守れるのかに関して住民説明を行っていない。住民説明会は一応開かれたが、住民の質問にはほとんど答えず、ほぼ誤魔化しの形で幕を閉じたので、住民の間に不満がたまっている。

TSMCは本当にかなりの大規模な環境汚染と健康被害を台湾にもたらしていている。これはTSMCだけの問題ではないが、台湾の半導体産業全体はまったく環境汚染に対する配慮がないのだ。

その結果、台湾では河川の25%、農地の5%が汚染で、飲用、灌漑が不可能になってしまった。

肺癌の罹患率はアジアで2位、人工透析率は世界1という悲惨な状態である。


■ 知らぬ存ぜぬの熊本と日本政府

TSMCは企業秘密として、その有害物質を全く公表していない。環境団体が熊本市や県に問い合わせ、TSMCがどのような物質を排出するのか調べたのかと尋ねたところ、企業秘密なのでそういったことは把握しておりませんと言われた。

TSMC工場の排水口から排出された水が、下水道を通り涵養や坪井川に流れて地下水に戻されたり、有明海に放出される。その時にどれだけの有害物質が排出されるのか、企業秘密だから教えられないというのがTSMCの対応なのだ。

そういったことに対して、日本政府はまだ何も言っていない。工事の建設計画を開示しろとも一切言っていないので、熊本県も熊本市もTSMCが工場で何を作っているのかに関して、何も把握をできていない。

どうしてTSMCがそこまで甘やかされているのか。それはやはり萩生田マジック、萩生田トライアングルから生まれたマジックなのかもしれない。

熊本のおいしい水が消えることにもなりかねない。半導体工場はかなりの重金属や金属を排出するが、銅がかなり排出されている。台湾ではテクノロジーグリーンオイスターと呼ばれるほど牡蠣が緑色になる現象が起こっている。この緑色の牡蠣から銅が基準値の40倍も検出されている。工場からの排水に銅が含まれているからだ。

半導体工場がたくさんある新竹市や桃園市の海域で養殖されていた牡蠣が緑色に変色してしまい売り物にならなくなった。そのために牡蠣の養殖業者はほとんど廃業に追い込まれてしまった。

銅が世界平均の40倍も含まれていたために、緑色になってしまったのではないかと報じられているのだ。

こういったいろんな問題を抱えているのだが、我々や環境活動家の方々が、熊本市や熊本県、日本の政府、環境省に問い合わせて知らぬ存ぜぬと言われる。TSMC課のような課が作られ、電話をするとそこに回され、のらりくらりとかわされて終わる。

この環境問題はこれから起こることなのだが、私たちは止めて行かないといけない。何が行われているのか。きちんと除害設備、環境問題の対策を取っていくつもりなのかを、TSMCはきちんと住民、日本の国民に対して開示しなければならない。

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