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【新春スペシャル】2022年世界を変える「ITキーワード」NFTとDeFiとは!?
2022年の『ITキーワード』として、今回は「NFT」と「DeFi」を紹介します。
DeFiは「ディファイ」とも「デファイ」とも言いますが、今回は「ディファイ」と呼んでおきます。
NFTとDeFiは2つとも金融に関わる言葉なので、「フィンテック(FinTech:ITを活用した金融サービス)」に関係する言葉だと捉えてもらえれば良いかと思います。
NFT(非代替性トークン)
トークンは引換券
NFTとは「ノンファンジブルトークン(Non-Fungible-Token)」の頭文字のN、F、Tを取った言葉だ。
日本語では「非代替性トークン」と呼ばれているが、そもそもトークンとは何かと思う人も多いだろう。
トークンとは、直訳すると印や象徴という意味になるが、一般的には「引換券」のようなイメージだ。
お店にコーヒー引換券を持っていったらコーヒーをもらえたとか、パンケーキの引換券を持っていったらパンケーキに変わったとか、そういう引換券のことをトークンと呼ぶのだとざっくりイメージを持ってほしい。
トークンにはどういうものがあるのか。
例えば、暗号通貨、皆さんご存知のイーサリアムやビットコインなどの暗号通貨もトークンと呼ばれたりする。
実際にある不動産や原油などとトークンをリンクさせて、投資対象として見るアセットトークンや、株式の代わりに発行したり、債権の代わりに発行するセキュリティトークンと呼ばれるものなど、さまざまなバリエーションがある。
結局のところ、トークンの中身は暗号通貨と同じで、ブロックチェーンを使い、誰も牛耳ることができないようにしたものだ。
今までの金融の世界は、各国の政府が牛耳って支配してきた。
そのような「政府支配から逃れて自由な金融の世界を築けるのがトークンだ。暗号通貨だ」ということで、フィンテックの世界は発展してきた。
ただしトークンに投資するためには、現実にある皆さんが稼いだお金を一度暗号通貨に交換、そこからさらにトークンに投資をすることになる。
政府から逃れるといっても、最初の部分はやはり政府管理下のお金から始まっている。
ベネズエラのペトロ
アセット型トークンの事例として、ベネズエラの原油連動型暗号通貨、原油を原資産とした暗号通貨のペトロというものがある。
ペトロはアセット型トークンの事例としてよく挙げられるものだ。
ベネズエラはなぜペトロというトークンを出したのか。
ベネズエラが何千パーセントというとんでもないハイパーインフレに見舞われて、通貨の価値が追いつかない。通貨の価値がだだ下がりになってしまった。
そうすると国民が生活できなくなるので、安定した価値の通貨が必要になる。
ベネズエラ政府は信用できないかもしれないが、ベネズエラに埋蔵されている原油なら信用できるだろうということで、原油資源を裏付けとした通貨ペトロを発行することになった。
ただし、ペトロを発行したものの、政府側のメンテナンスでプラットフォームが何ヶ月も停止したり、ペトロを使える店が全然なかったりで、あまり普及せず、今は発行当時の価値の半分以下にまでなってしまった。
そのためベネズエラの人たちは、自国通貨も自国のトークンも使えないので、別のトークンや暗号通貨を使ってお金の送金をしたり、物を買ったりしているとニュースで報じられている。
NFTは「代替できないトークン」
トークンが暗号通貨の技術を使った引換券、あるいは代替通貨のようなものだと理解したところで本題に入る。
NFT(ノンファンジブルトークン)とは、交換できないトークン、代替できないトークンだ。
「これは世界に一個しかありません。唯一無二です。他に同じもの、代替品はありません。」というトークンのことだ。
NFTが世界で唯一無二であることを証明しているのがブロックチェーンで、デジタル上での鑑定書や証明書が付いている。
何にそれを使うのかと考えるかもしれないが、世界に一個しかないという希少性に価値を見出して、投資対象にする人もいる。
例えば、2021年の3月22日にツイッターCEOが発行したNFTが3億1500万円で売却されている。
このように希少性が高い唯一無二のトークンを作れるNFTだが、デジタルアートにもっともよく使われている。
最近はよくNFTのデジタルの絵が販売されていて、一個しかないデジタルの絵なのでそれを買って転売したりする。
そして人気が出てくるとデジタルアセット、デジタルアートなのにどんどん価値が上がり、値段が上がっていくという現象が起こる。
なのでNFTはデジタルアートを作っている人たちの間で特に人気が出てきている。
私も一応美術の短大を出ているので、今度デジタルアートを作ってみようかと思って勉強を始めたところだ。
DeFi(分散型金融)
政府や既存の金融機関の支配から逃れたい
DeFiはデセントライズドファイナンスの略称で、分散型金融の意味だ。
フィンテック(FinTech)という言葉の焼き直しのようなものだが、何よりもこのDeFiやNFT、暗号通貨は、
「政府に管理されない、既存の伝統的な銀行の支配から逃れる、アメリカの国際通貨決済システム(スイフト)の管理の目を逃れる」
ということを目指したシステムだ。
DeFiは特にお金の貸し借り、ブロックチェーンを用いて、銀行などの仲介業者を介さない分散型オンラインレンディングという新しい形の金融サービス、投資の仕組みを指す言葉だ。
分散型取引所を使って、自分の資金を貸して利子を稼ぐことができるのがこのDeFiという仕組みだが、リスクはまだまだ高い。投資した元本が返ってこないリスクもあり、決して安全とは言えない。
これを推進している人たちは、DeFiという考え方が広まれば、ローカルの金融機関の機能は徐々に弱まり、自分たちが有利になる踏んでいる。
最近は金融庁も、「デジタル・分散型金融への対応の在り方等に関する研究会」を設置し、研究を進めている。
現状、この暗号通貨や、金融のデジタル化に対して、法律が全然追いついてない状態だ。
一般的な金融の仕組みとは違うので、一番怖いのはやはり取引所が突然倒産したり撤退や廃止することだ。以前にも取引所自体が預かったお金を使い込んでしまうとか、無くなってどこかに消えてしまうということがあった。
そういう事故が起こらないように金融庁も重い腰を上げて研究を始めているが、果たして金融庁はどこまで動けるのか。本当にしっかりマネージメントできるのだろうかと少し心配になっている。
打倒米ドル
NFTにしろ、DeFi、暗号通貨にしろ、仕掛け人がいる。仕掛け人というのはダボス会議のグローバリストの皆さんだ。
彼らは基本的に打倒米ドル、米ドルに支配されてきた自分たちを解放したいというのが彼らの考えだ。
アメリカの政府の目をかいくぐり、いかに自分たちが自由にお金を使うのか。自由にお金を調達して、自由にお金を送金して使っていくのかを考えている。
最近の新しい金融の仕組み、特にITを使った金融の仕組みは、スイフト(国際通貨決済システム)をかいくぐることをまず考え作られている。
これらが広がっていくのは、もちろんビジネスチャンスでもあるし、自分もNFTをやってみようかと思ってはいるが、果たして誰が勝者になるのかはは、非常に興味深いところだ。
「DeFiは銀行口座が作れない人にとってもいいですね。銀行口座を作れない人はかわいそうだから」という意見もあるが、アンダーグラウンドの人たちも銀行口座を作れない人たちだ。
そういう人たちが流れ込んでしまい、マネーロンダリングのプラットフォームとして使われてしまっているという一面もある。
■ 免責事項 ■
今回はNFTとDeFiの解説をしましたが、投資は慎重にしてください。
この記事や番組は投資を推奨するためのものではなく、用語を簡単にざっくりと説明するためのものです。
もともと私は株アイドルをやっていて、株の解説もやってきましたが、基本的に投資の推奨はしていません。
皆さん、投資は自己責任でお願いします。
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