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【首相骨太方針】自動運転解禁、審査短縮で自動ひき逃げの未来

2024/06/08

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「次世代半導体への資金を用意する。自動運転を25年に始める」が目玉の政策なのだが、岸田政権は、国民の負担を増やす事以外なにも考えていない。「医療保険は年齢によらない経済力に応じた負担を検討し、高速道路料金を25年度から渋滞時に値段が上がる変動性にする」などとしている。

■  半導体産業

次世代半導体の量産へ「必要な法制上の措置を検討する」とあるが、政府は、北海道にラピダスの半導体製造工場を作ることに力を入れている。最先端の2ナノメートルの半導体の研究費はあるのだが、2027年の量産化する為の資金が約5兆円分も足りないのだ。しかし、重要なのはそこではない。

北海道に誘致をした場合、2つの問題点がある。1つは水問題である。「水を汲み上げて大丈夫なのか、どれほどの水を必要としているのか、国民に公表をするのか」などだ。2ナノだとすれば、10ナノ台と違い、水を10倍ほど使用する。熊本の菊陽町では年間、およそ400万トンの水を汲み上げる予定であり、10倍だとすれば、およそ4000万トンもの水を汲み上げることになる。

もう1つの問題は電力であり、現在、泊原発が稼働していない。最先端半導体工場ともなれば電力消費量は増え電力が足りないのである。何十万kWhほど容量を増やす必要があり太陽光パネルでは賄えない。

火力発電を増強するのであれば投資費用が何千億円も掛かる。政府は、「その分の金を用意する気はあるのか、あるいは国民負担が増えるだけなのか。」との話し合いは終わっていない。夏の電力が逼迫する中2027年に量産化を目指すのであれば電力をどのように準備をするのか疑問が残る。

■  自動運転

自動運転を2025年度に全国の一般道100ヵ所以上で実施する方針を計画している。全都道府県でサービスを展開し、バスやトラック運転手不足の解消に繋げるとのことだ。確かにルートが固定され、時速20キロ30キロ辺りの低速走行であれば自動運転の認識で止まれるであろう。しかし、一体どの位の速度域での走行なのか此処からは見えてこない。

デジタル行財政改革会議で運転者なしの自動運転事前審査を2ヶ月に短縮するとの案も出てはいるが、2ヶ月では足りないのではないか。何故かと言えばアメリカのサンフランシスコの一部で、無人タクシーが始まり事故が多発した。人を轢き、その人の上に停車する事故が起きている。果たして2ヶ月の事前審査で十分なのだろうか。走行試験をどの程度実施するのかを国民に開示してもらいたい。

自動運転で、人を轢き殺した場合に、責任を明確にする為の交通事故を科学的に調査する専門機関を設置する話も、デジタル行財政改革会議で出てはいるものの、そもそも法人や団体には刑事責任を問えない建て付けでの運用が前提で進められており、専門機関を設置したとしても責任を明確にできず、有耶無耶で終わるリスクもある。国民としては恐怖でしかない。

自分も、自動運転の実験に携わった事があり早く自動運転が解禁されればと思いはするが、技術も成熟しておらず、アメリカでは事故が多発している。交差点では立ち往生して曲がれず、渋滞の原因にもなり、救急車や消防車が来た時には止まり方が分からずに走行を妨害するなどの問題も解決されていない。本当に大丈夫なのだろうか。

EV車も推進するのは良いが、推進する以前に技術的にクリアにしなければならない事がある。一度燃え始めると消火するには約5000ガロンもの大量の水が必要であり、中途半端に放水すれば余計に燃え上がる。果たして何台の消防車が必要なのか。消火することも考えずに販売して、本当に大丈夫なのだろうか。

日本に輸入される車に関しては、安全性能がしっかり試験されていれば良いのだが、中国製や外国製のEV車にはトラブルも多く、「テスラですら燃え始めたら止まらない。停車中に自然発火し駐車場が火事になる。自宅に止めて充電している間に火がつき、家が全焼した。」などの問題が起きている。それにも拘らず無視して良いものかと思う。

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