冬休み By南雲すみ

 本日は一月四日。三ヶ日が終わり、会社へ出勤する人や地元から帰ってくる人がたくさんいるのではないでしょうか。

 文学部は基本的に書き物をする部活です(以前の投稿にも同様の内容を書きました)。小説でも詩でも短歌でも俳句でも何でもアリです。ですが、ただ書き続けても似通った作品ばかりが生み出されるだけですし、何より作り手側が楽しくなくなってきてマンネリ化してしまいます。そこから脱却するためにはどうすればよいのか。

 それは、自分以外の作品に触れることです。ある人の作品を読んでみるだけで、自分の作品に劇的な変化が生まれます。表現や語彙の幅は勿論、設定や人物の深さ、作品全体のディティールにも影響が出ます。分かり易く言えば、「その人の作品風に作品を作ってみたくなる」のです。結果、自分の知らなかった作品が、自分の手の中から生まれます。

 そこでこの冬休みは、色々な作品に触れてみました。知らない作家の本を読んでみて、「この人の作風が好き」「設定は良いけどキャラクターが好みじゃない」「長かったけど読み終えた達成感がある」と感想を持つことが、僕の感性を育ててくれます。

 僕こと南雲すみは、小説のほかに漫画を読みます。まあ割と読む方だと考えていいでしょう。アニメや映画も、サブスクの普及でよく見るようになりました。漫画や小説、アニメ、映画は全く勝手が違うように見えて、「創作」という括りでは同じです。

 面白いと思う。続きが知りたくなる。何度も見たくなる。素晴らしい創作というのは、形を変えても同様に人の心を潤してくれるものです。

 小説と同様に、漫画や映画もこの冬休みを利用して多く見ました。漫画は、ストーリーの展開について、アニメはセリフについて、映画は、心情・風景描写の表現について学びました。どれもこれも、創作をする上で重要な因子です。

 創作のゴールとは、「感動」です。「嬉しさ」「怒り」「悲しみ」「喜び」それらは総じて「感動」です。感情の動き。それを受け手に与えることが作り手の目的なのです。

 自分の作れる作品を作る。その次の目標は「読み手が感動するような作品を作る」。

 人が真に感動したとき、何かが変わると思うのは僕だけでしょうか。その答えを見つけるために、僕は日々「創作」を続けるのです。

 そういう初夢を見たというのは、また別のお話。

By南雲すみ


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