見せる見せると言って見せて無かった文。
さて、今は授業中である。
そう。サボってこれを書いている。
なんと1ヶ月もnoteを書いていなかった。
文を書いていなかったわけじゃなくて、
レポートとかは書いていて、
急に思い立って1週間前にイスラエルパレスチナ問題に対して普段溜まりに溜まった鬱憤を1万5000字くらい大学のPCで書き殴ったら、なんだか1週間くらい力が抜けてしまって。
今回紹介するMVはZICOのAny Song(아무노래)です。
4年前くらいのヒットソングだけど、いまだに聴いてます。
K POPにちゃんとハマる前にBTSよりも先に釜山旅行でたまたま聴いたBlockBの曲が気に入り、そのまま何曲か聴いていたのですが、ZICOのソロ活動も好きです。最近はActuallyとかFreakとか好きです。
너는 나 나는 너とか字面ごと好きです。語りだしらキリないのでこの辺で。
キャッチーな音楽に1人だけ楽しんで無いお誕生日会のMVがシュールで好きな作品。最後の方とか特に好きなので見てみてください。アー写も絶妙な顔してて良い感じ。
さて、本題です。
友達にタクちゃんという子がいる。
私がnoteをはじめるのに背中をとんっと押してくれた子だし、旅は道連れと彼もnoteをはじめてくれた。
noteは勝手に見ていいお手紙みたいだ。一緒に歩きだしてくれてありがたい。
やまびこくらいの「げんきー?」「げんきー!」が聞きたいのだ。
私が7、8年くらい?前に書いた文章がある。彼についてのものである。
「コイケ君についての考察」という夏休みの作文みたいなものを書いて、本人に見せる見せると言って見せて無かった文である。
今日は彼の誕生日なので、
8年くらい前の私の作文をここに置いておく。
これを一旦誕生日プレゼントとし、
後々に何かをちゃんとあげよう。
では、ここから。
「コイケくんについて」
この前「コイケくん」が写真の展示を見にカフェに来てくれた。
その3日前にコイケくんの彼女と私の友達と四人であったときにカフェに連れて行ったら定休日で、来てくれたのに申し訳ない、もう来てくれないだろうと思っていたら、3日後には来てくれて、なんて律儀な人なんだろうと思った。
しかもその来てくれた日の営業時間を展示している私が把握しておらず、まだ店が開いていなかったので二時間近く待たせる事になった。申し訳ない気持ちで縮こまっていたらコイケくんは何も気にしていないと全身で表現してくれた。
良い人だなと思った。
大学にいる頃からコイケくんについては色々思う事がある。
今ここでまとめて書いてみようと思う。
いつもはタクちゃんと呼んでいるけど、彼の事を考える時は「コイケくん」として考える方がしっくりくる。
コイケくんはいじられ役だと思う。
そして小池くんはすごく愛されているなと思う。
コイケくんのいじられ方はすごい。
映像演劇学科の演劇組だった事もあって演劇をやる人間のいじり方はすごい。
1つしかない布団をぐしょぐしょに濡らされたり、
家で花火をやられたり、
部屋の半分を占める大きさの粗大ゴミとして捨ててあったソファを家に持ち込まれたりと色んな話を聞いた。
演劇をやっている最中も、素手で目玉焼きを作らされていた。
ゴミを入れる段ボールを持っていたら本人ではないけれども段ボールをボコボコに蹴られていて大変そうだった。
無茶振りなんて日常茶飯事だった。
私は「いじめ」と「いじり」の境目が分かりづらい人間なので、ハラハラしていた。でも面白いので笑ってしまっていた。笑うとコイケ君は、しょうがないなといった眉の下り具合で「ひどいよふうちゃんまで」と、ほっとしたような、でも「君までもか」という、複雑な笑みを見せてくれていた。
「しょうがないな」と、見逃してくれるような。
コイケ君はすごい。
合宿の時に疲れ果てて寝ているコイケくんの口に、男の子たちは歯磨き粉のついた歯ブラシを突っ込んでミュージカルをやれと言った時がある。
コイケくんは起きて、口をゆすいで、襖を開けた瞬間から即興でミュージカルを始めた。
歌って踊って、なんか雨に唄えばみたいな事をしていた。
あの時コイケくんは1時間も寝てなかったんじゃないかな。
いじられ役の子っていうのはどの世界にもいる気がする。
いじられ役っていうのはすごく辛い立ち位置だと思う。
私はそこまでいじられ役じゃないけどたまにいじられるとイラッとする。
お笑い芸人さんじゃないくせにって思ってしまう。
私よりもっといじられている子を見ても思う。
辛いんじゃないかなって。
小さい時はもっと私はいじられ役で、みんなが笑っているだけで嬉しかった。
いじめられるよりまだいい。
仲間に入れてもらえているだけまだいい。
そう思っていたけど、やっぱりいじりがひどくなってくるとお腹の中がグツグツしてくる。
なんでこんな仕打ちを君たちが笑うために私がしなきゃいけないんだって。
私は君たちのエンターテイメントじゃないんだぞって。
そう思った瞬間に愛は消滅するのだと思う。
友達をいじって笑っている子たちは愛が伝わっているか今一度考え直した方がいい。
ただコイケくんがすごいのはそりゃあもう人が触れてはならないんじゃないかっていうくらい負のオーラが出ている時もあるけど、滅多に見ない。多分よほど身内にしか見せない。
そしてまた要望を出した人たちに全力で答え続けている。
コイケくんがいじりに耐えられているのってなんでなんだろうと思う事もあるけど、多分いじる方の愛が伝わっているんじゃないかな。
そしていじる方の子たちの作るものも好きなんじゃないかな。
才能に惚れ込んでるのだと思う。
小池くんは役者さんだ。
いじる側の子たちは演出家や脚本家や同じ役者さんだ。
だからふざけながらずっと稽古しているように見える。
私の友達ですごく可愛い女の子がいる。
その子はコイケくんのファンで、小池くんをとってもかっこいいと言う。
そのたんびにコイケくんの周りの人たちは「嘘だ嘘だだってコイケはこんなだぜ」と小池くんの株を下げるエピソードを言う。
でも結構たいした事がない。家が散らかっているとか。本当に貶めたかったら、
人を殴ったとか、浮気しているとか、金をせびるとかそういった嘘でもつきそうだがそういった事はしない。
コイケくんって誠実だよねと言うと誠実じゃないよーと言いながら具体的な「誠実じゃない」エピソードは一個も出てこない。
しかも、家に帰る頃にはその可愛い友達にコイケくんのふざけている写真や動画を送りつけてあげている。
これは友情でもあるし、脚本家や演出家が自分の劇団の看板役者を売り込んでいるとも見える。
じゃあなんで素直に良いやつだって言わないのだろう。
多分、遠くに行って欲しくないんじゃないかなと思う。
一緒に遠くに行きたいんだと思う。
なんなら自分が遠くにこの面白い役者を連れて行ってあげたいんじゃないかなとも思う。
コイケくんに調子に乗って欲しくないんだと思う。
腰が低いコイケくんがそのままで好きなんだと思う。
コイケくんは調子に乗ったらそのまま、遠く高いその立ち位置まで行っちゃって、「おいお前!」なんて乱暴にかつ愛を込めて声をかけられなくなる日を恐れているんじゃないかな。
そうなる前に自分が先を歩いて、コイケくんが歩きやすいようにしてあげたいんじゃないかな。
好きだし、悔しいから。
コイケくんの周りの子たちはコイケくんがモテるのを嫌がる。
と言うより嫌がるそぶりを見せているだけと言った方がいいかも。
でもコイケくんはモテてもしょうがないのかもなと思うこともある。
そりゃあたくさんモテる感じではないけど、現に今の彼女(後の奥さん)はコイケくんにメロメロのぞっこんだし、私の友達も素敵だと言っている。
コイケくんはコミカルな演技を基本的にする事が多い。びっくりするほど気持ち悪くなれる。
でも、かっこいい演技もできる。見た事ある。本当に。
コイケくんは絵が上手い。
コイケくんは即興で音楽を作る才能がある。
コイケくんは歌える。
コイケくんは即興でブレイクダンスやヒップホップが踊れる。
コイケくんは面白い本を教えてくれる。
コイケくんはよく人を褒める。
つまり人の良い所が見つけられる。
コイケくんはダサくない。
前に自分がネイビーのネルシャツを着ている理由は冴えない大学生がイメージで自分はその立ち位置かなと思って選んだと言っていた。
考えて服を着ている時点で一周回ってめちゃくちゃオシャレだと思った。
コイケくんはフレンドリーだ。
コイケくんは誰にでも優しい。
コイケくんは彼女が大好きだ。
彼女が大好きだと言える男は良い男だ。
自分の妻や彼女の愚痴をこぼす男の1万倍印象が良い。誠実だと思う。
コイケくんは自分が悪いとすぐ謝る。
自分がそんなに悪くなくてもすぐ謝る。
そしてびっくりするくらいお礼を言う。
感謝の言葉を丁寧に伝える。
コイケくんはマッチョだけど、
コイケくんの顔は正直に言ってしまうと、垢抜けない。でも不細工じゃない。イケメンではない。でもイケメンじゃなくてもチヤホヤされている役者はいくらでもいるし、最近特にテレビでそういった役者は多く見る気がする。垢抜けている顔じゃないけど、沢山才能があって、黄色い声援まで浴びている役者。
コイケくんはいつかそうなれるのかもしれないと思う。
大学にいた頃、同級生がコイケくんに厳しい言葉を言ったりする中で、コイケくんが教授に褒められたりしていると少し嬉しくなった。
なんか見ている人は見てくれているんだなって、キャラクターとかじゃなくて実力を見てくれている人はいるんだなって、なんか自分も頑張ろうってそう思えた。
グラヴィティフォールズというディズニーチャンネルのアニメに出てくるキャラクターにトンプソンという男の子がいる。
トンプソンはいわゆる「イケてる」ティーンエイジャーの集団の中でいじられ役で、いっつも大変な思いをしている。
でも主人公らがお節介を焼いた結果、恋愛でゴタゴタしてそのティーンエイジャーたちの友達グループが喧嘩してバラバラになった時に、
トンプソンは「僕がみんなのストレスを発散させてつなぎとめておいたのに」というセリフを言う。
そして最終的に自分が笑い者になった時に仲間たちは帰ってきて仲直りをする。
その時主人公たちは一番偉いのはトンプソンだという事を知る。
いじられ役っていうのはそういった心優しい人がやってくれているポジションだ。
できればそんなポジションはお笑い芸人さんじゃなければ無い方が良いと思う。
それでお金もらっていないのだから。
でももしそのポジションの人がいたのであれば、普段いじる事が多いと自覚できている人はもっと優しくすべきなんじゃないかなって思う。
横暴な愛を受け止める事、許す事、笑ってあげる事、笑わせてあげる事、その愛には、限りがある。
その愛は底をつかず、そういう「性格」だと思っている人は多い。
でも、器が文字通り「かなり大きい」だけだ。それが器では無く、海だと思わせる程に。
海だって干上がったり、荒れたり、ゴミを捨てれば汚れるのに。
その海で、温かく、気持ち良く、遊ばせてもらえなくなったら、きっと寂しい。だから親しき中にも敬意と愛を、感謝を伝えなくちゃいけないんだと思う。
寂しい思いをする前に。
さようならを言われる前に。
2017年11月12日
コイケ君は紆余曲折さがったりあがったりしながら、ちゃんと良い人生を送っているなぁと思う。
1段1段、階段を登っている。
それを見上げながら、おお、私も登ろう!と思うのだ。人の幸せを見るのは良いものだ。
知り合って12年くらいだろうか。
2024年になった今、満ちるだけでは無く引き潮も覚えた、やっぱり海かと思うくらい、大きな人だと私は思う。
お誕生日おめでとう。
またおすすめの映画でも教えてね。
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