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体調が悪い朝、私はLINEで時差出勤の連絡をする

「無理をしない」

これが、今、とても大切なことだと思う

日本人はとにかく無理をしてきた

圧死寸前の満員電車

台風でも、何がなんでも出勤

残業は当たり前

風邪なんかで休めない

休めるのはインフルエンザだけ

テレワーク、なにそれ?おいしいの?

それが日本に蔓延していた「空気」だった

けれど

コロナで、「空気」は変わった

目に見えない脅威の前では、人間は無力だ

半強制的なテレワーク導入

国をあげて時差通勤を推奨

症状があったら自宅療養

同調すべき「空気」がガラッと変わった

私の職場にも在宅勤務が導入された

もともとあった時差出勤もより推奨された

毎日の検温も課せられた

そして、ようやく体調が悪い時は休むことが当たり前に認められる空気になった

多分、コロナ禍にならなければ

こんなふうに柔軟な働き方はできていなかったはずだ

制度の利用率は、組織や上司の価値観に大きく左右される

上司が休まない人だと有休すらとりづらい

しかしコロナの影響で、我が職場は隔日交代勤務となり

同じ部署内での連絡を職場外でもとらざるを得なくなった

以前なら、上司とLINEで繋がるなんて絶対に嫌だったけど

結果的にグループLINEでつながったことで、連絡がしやすくなった

連絡するハードルが下がったのだ

以前は休みたくても、上司に電話するのが嫌で無理して出勤していた

体調不良の理由を聞かれ、薬は飲んだか、病院には行ったかと尋問されるのはが苦痛だった

でも、今は、体調が悪いとき、まず朝LINEで、体調が悪いと素直に伝え、時差出勤で2時間後ろ倒して出勤したい旨を伝えている

上司がLINEでオッケーを出し、出勤時間が変更になる

2時間あれば、体調は随分ととのう

ごはんを食べ、水分をとり、薬を飲む

出かける頃には、とりあえず活動できるレベルになっている

また通勤が厳しいくらい体調が悪く、しかし外せない打ち合わせがあった日は、在宅勤務でもよい、と上司から言われた

おかげで、打ち合わせにzoomで参加し、自宅でマイペースに仕事ができ、終わったらすぐに休むこともできた

自粛期間の2ヶ月の隔日交代勤務で、密に連絡をとることで、チームの関係性は格段に向上した

提案や相談をLINEで気軽にできるようにもなった

互いの業務を理解し、いない間にフォローし合う体制になった

代わりにやることで、各自の業務の大変さを体感でき、相手への敬意をより払えるようになった

関係性の向上が、業務の質を高めるのだ

働きやすい、とは、意見が言いやすいこと

休みたいと言えるか

やりたいことを口に出せるか

困ったときに相談できるか

他愛のない雑談で笑い合えるか

今はその全部ができるチームになっていて

コロナで得たものは、そんなチームの変化だった

そして、今朝も、PMSで体調が悪かったので、上司にLINE

調子が安定してきたので、そろそろ出勤

今日も、やる気は1mmしかないので、やりたくないことを全力回避しながら、定時退勤を目指すぜ


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