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【年表あり】総数120作以上!?1987年~現在までの膨大すぎるBLアニメ年表を大放出

BLアニメ化、最近多くない…!?

最高すぎる事実に気づいてしまった今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
数える程しかBLアニメがなかったあの頃を思うと、嬉しい悲鳴が止まりません。

ところで、2024年現在では多数のBLアニメが制作されていますが、皆さんがリアタイで観ていたアニメはなんでしたか?

興味本位でBLアニメ史を遡ってみたところ、どうやら1987年から存在していたようなのです!
今回は、そんな古より受け継がれしBLアニメの歴史を年表にまとめてみました。
各年代の傾向や特徴もご紹介していきますので、皆さまのBLファン歴を振り返るきっかけになればと思います。

OVA? 地上波?色々なアニメ化の形

「BLアニメ」と一言でくくっても映画、地上波、OVAなど形態が違うんです!
ということで、まずはこれらを整理していきましょう。

①地上波TVアニメ

一番想像しやすいのはこちら。1クール(約12話×30分)を地上波で放送する形です。
『抱かれたい男1位に脅されています』『ギヴン』『佐々木と宮野』などが挙げられます。ほかの形態とは違い話数が必要になるので、巻数の多いコミックスが選ばれがちな気がする……。

②AnimeFesta(僧侶枠)

AnimeFestaとは株式会社ウェイブが制作したオリジナルアニメ作品群の総称で、「僧侶枠」という名称でも親しまれています。
通常のアニメとは違い約5分の短編。BL作品からはエロ要素が多い作品がピックアップされ、地上波で流す映像とは別にR-18バージョンを有料で配信するというスタイル。
他のアニメに比べてコミック化から映像化までの期間が短いことが特徴で、『パパだって、したい』『巨人族の花嫁』などの作品があてはまります。
そして、最新作『当て馬キャラのくせして、スパダリ王子に寵愛されています。』のアニメ化も決定しております!

※後述の年表では、2019年2月~「ComicFestaアニメ」、改称後2021年5月~「AnimeFestaオリジナル」と表記しております。

③OVA/OAD

OVA(オリジナル・ビデオ/ヴィジュアル・アニメーション)とは、DVDやBDなどで販売されるアニメーションです。地上波とは違い買わないと視聴できないので、えちえち作品でも映像化できるというメリットがあります!

※ 同じ意味のOAD(オリジナル・アニメーション・ディスク)と呼ばれる場合もあり、後述の年表では発売元によって表記揺れがございます。
※後述の年表では作品発表時の表記に合わせ、OVAを「OAV」と表記しているものが一部ございます。

④映画化

近年は映画化作品が増えていますよね!
アニメの続編や、人気作品だけど1クール放送するには話数が足りないときに映画化されることが多いように感じます。
『同級生』『海辺のエトランゼ』『囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather』などが公開され話題になりました!

各年代のBLアニメの傾向・特徴は?

1987年

BL史を履修すると必ず名前が挙がる作品『風と木の詩』がOVA化されたこの年。
作品はレーザーディスクの形態で売られていたようです。(レーザーディスク……?)
筆者調べでは、BLアニメ史を遡って行き着いたゴールが1987年でした。ここから華々しいBLアニメの歴史が幕を開けます!

~1999年

1992年に発売されたOVA絶愛 -1989-(VHS版)を皮切りに、多数のOVA作品が制作されていきます。
『間の楔』『放課後の職員室』『僕のセクシャルハラスメント』等、複数巻制作される作品も続き、人気作品OVA化の流れができ

~2005年

2000年には、全13話のTVアニメグラビテーションがWOWOWにて放送されました。後に地上波でも再放送されたこちらの作品は、1クール分の長さで制作された貴重なアニメです!
また、2005年には地上波初BLアニメといわれる好きなものは好きだからしょうがない!!が全12話で登場しました。2000年代の地上波BLアニメの先駆けはココだったんですね~!

~2010年

『お金がないっ』『冬の蝉』『キレパパ。』『百日の薔薇』『SEX PISTOLS』などなど、この時期もOVAの発売が止まりません!
また、『KIZUNA-絆-』や『腐った教師の方程式』など、過去にVHS版として発売した作品がDVD化されることも。

2008年には、中村春菊先生の『純情ロマンチカ』シリーズがTVアニメ化され、第一期と第二期が続々と放送されました。
2010年には、BLゲームが原作の『咎狗の血』が全12話のTVアニメとなっていたそうで、今から10年前の時点で既にここまでの盛り上がりがあったのか……! と驚きの連続です。

~2015年

この時期も中村春菊先生作品のアニメが多数登場! 『世界一初恋』のTVアニメ、OVA、そして劇場版も制作されました。同じく中村先生原作の『Hybrid Child』もOVA全4巻が制作されるなど大盤振る舞い!
また、OVA第2期『間の楔』や『ファインダーの標的』『タイトロープ』など複数巻のOVA発売も重なり、2012年や2014年は非常に供給過多な年だったようです。

2014年夏アニメ時期には、なんとBLアニメが同時期に2本!! 『LOVE STAGE!!』『DRAMAtical Murder』が放送されました。
このあたりでBLアニメが当たり前に放送される世界が完成されたのかも......? やはり先人の皆さまには感謝しかないですね。

~2019年

さて、BLアニメ黄金期でございます。
SUPER LOVERS』『ひとりじめマイヒーロー』『抱かれたい男1位に脅されています。』『パパだって、したい』『ギヴン......これら全て2016年~2019年の4年間で放送されたBLアニメなんです。
信じられないくらいコンスタントに続いていますよね!? 衝撃的すぎる......。

中でも、抱かれたい男1位に脅されています。(通称:だかいち)の印象はかなり強いのではないでしょうか。その話題性や人気の高さから、BLアニメ史において一つの転換点とも言えるかもしれません。
このアニメからBL界に足を踏み入れた方、確実にいらっしゃると思います。

~2022年

記憶に新しい2020年代は、やはり映画が多い!! 『囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather』『海辺のエトランゼ』『イエスかノーか半分か』など、原作ストーリーの長さと映画の上映時間が非常にマッチしている作品が多いように感じます。
他にも、『世界一初恋 〜プロポーズ編〜』『映画 ギヴン』『劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。〜スペイン編〜』など、すでにTVアニメが放送されていた作品の劇場版公開も印象的でした。
毎週楽しみに観ていた作品の続きや新エピソードを摂取することができるなんて、贅沢すぎる展開ばかりでした!

2023年

ここまで振り返ってきたBLアニメ史の最前線、今年もすでに大豊作ですよね!
年が明けてから劇場アニメ『佐々木と宮野ー卒業編ー』が早速公開され、TVアニメと地続きの世界を劇場の大きなスクリーンで楽しませていただきました!
そして、OAD『マスク男子は恋したくないのに』『ギヴン うらがわの存在』が発売! それぞれコミックスに付属したり、Blu-rayボックスに収録されたりと、買えば誰でもいつでも観ることができる最高の仕様です。
発売が発表された時はまだまだ先だな~と思ったものですが、時が流れるのは相も変わらず早すぎますね。

さて、各年代のBLアニメの特徴・傾向をおさらいしてきましたが、いかがでしたか?
もちろん触れられていない作品が多数ございますので、ここからは以下のBLアニメ年表で確認していきましょう!

※今回は男性同士の恋愛描写がある作品のアニメ化をBLアニメと定義し、取り扱っております。
※OVA等で情報が不十分なものは掲載しておりません。また、発売月のみを掲載しているものがございます。
※記事の関係上、シリーズ作品は最初の作品、総集編のみを掲載している場合があります。
※TVアニメは放送開始日または放送時期を掲載しております。例:1月放送の冬アニメの場合→「1月(冬)」
※劇場公開された作品は、公開日を掲載しております。
※記事の関係上、海外作品は掲載しておりません。

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