見出し画像

UEFA Champions Leagueが面白すぎる!⑥(CL名物解説者・マクマナマンとは誰か?)

花璃です。
色々なチャンネルでチャンピオンズリーグを見ていて、パンディット(解説者)の中で、BT sportsのスティーブ・マクマナマンという人が気になったので今日は彼について書きます。

逆神マクマナマンとは何者か?

リオ様(リオ・ファーディナンド)がアンチェロッティを讃える横で、

リオ・ファーディナンド
「現代の偉大な監督について語るなら、アンチェロッティは頂点に来るべき」

ひたすら発狂してるこの人誰?と思ったら、

マクマナマン「僕は先週、シティが絶対勝つと言った。今日もシティが絶対勝つといった。試合終了間際にも、『シティが準決勝を通過します』と言った。チェルシーのときも、チェルシーが勝つと思っていた。もう何も分からないよ…決勝はリバプールが勝つと思う。リバプールはもっといいチームだから」(逆神サンクス!)

実はすごい方だった。
(ベンゼマのバロンドールの対抗馬はサディオ・マネ説の出元↓)

マクマナマン「リバプールが四冠したらマネのバロンドールも有り得るでしょ?」(答:現時点でベンゼマ確定濃厚)

どう転んでも優勝チームOBなマクマナマンさん

調べたら、リバプール、レアルマドリード、マンチェスター・シティの全てでプレイした、CL欲張りセットみたいな経歴の方だった。すごすぎ!

リバプール・ユース上がりでリバプールのトップチームで9年プレイし、レアル・マドリードに移籍して4年で2回チャンピオンズリーグ制覇
帰国してマンチェスターシティに所属し、マンチェスターシティでキャリアを終えて今はパンディットとして大活躍らしい。
確かに、この人の声と喋り方、英語の実況で聴いたことある気がする!

マクマナマンのここがすごい
元々エバトニアン(リバプールのライバルEvertonのファン)
リバプールのユースに入団し、エバトニアンを棄教する。
リバプールユースからトップチームに昇格するも、ユース出身であるのをいいことに超安月給でこき使われる
外様の助っ人選手の給料を知ってしまい、ショックを受けていたところに、レアル・マドリードから勧誘。
「契約延長をするな」「君にふさわしい給与を保証する」などと言いくるめられ、1999年、27歳時にフリー移籍でレアル・マドリード入団
4年契約を全うし、2回のCL制覇、2回リーグ制覇、インターコンチネンタルカップ優勝、UEFAスーパーカップ1回、スーペルコパ1回など、デルボスケ監督のもと充実したキャリアを歩む。
契約満了に伴いイングランドに帰国し、金満前のマンチェスターシティに入団し、退団と同時に引退。

ハーランドのパパ(アルフ・インゲ・ハーランド)も同じ頃シティだったよな〜と思って調べたら、

スティーブ・マクマナマン
2003–2005 Manchester City 35 (0)
アルフ・インゲ・ハーランド
2000–2003 Manchester City 38 (3)

ちょうど入れ違いでした。

マクマナマンのレアル時代

「プレミアリーグは世界一のリーグだから決勝はプレミア対戦にすべき!」
「レアルのフットボールは酷い!シティとチェルシーはもっといいチーム!」
みたいな発言を連発していたので
「古巣のレアルマドリード嫌いなんか?」
「なんか嫌な想い出でもあるんか?」
とスペインでの現役時代を知るファンが悲しんでいたので調べたのですが、別にそうでもなさそうだと思いました。

(ラウールが、ロッカールームがゴタゴタしていて申し訳ないと語っていましたが?)
「僕は一度もそういう光景を見たことはないよ!みんな親切だったしいい雰囲気だった。僕が来る前のシーズンの話じゃない?無冠だったからギスギスしていたんでしょ?」

何より、元チームメイトのジダンが大好きで、
「ジダンは優れた戦術家であり、名将!」
「ジダンがイングランド人だった誰しも彼に心酔しただろうに!」

って言ってくれてるらしいのが嬉しい。
にわかなのでジダンの監督っぷり全然知らないけど、
「ジダンのCL三連覇はまぐれ」
「クソサッカーだけど選手が良かっただけ」

みたいなこと言うリスペクトなさすぎな人マジで多すぎて( ;  ; )
(ESPNの某クレイグ・バーリー↓とかさ〜〜〜)

チェルシー大好きでレアル大っ嫌いで、サイン入りのユニフォームを家に飾っているチェルシーDFのリュディガーがフリーでレアル・マドリードに移籍が決まって発狂していたフランク・ルブーフ氏を持ってしても
「ジダン!大好き!イケメン!最高!抱いて!」
ってなるジダンは本当に男の中の男
なんだなと。

0'33〜
1998年のフランス代表W杯優勝メンバーでロンドンで一緒にご飯食べて帰りに自撮り撮ってたのを見せてくれているので必見!
(ジダンの監督術についてのディスカッションもあるよ)

マクマナマン
「僕はたくさんのスター達とプレーしたけれど、中でもジダンは最高だった。ピッチの外では、彼はとても紳士なんだ。とっても優しくて、僕にとっては彼は本当に優しくて、それが一番重要なこと」(の、のろけ?)

リバプールには『義理』があるのでレアル・マドリードとリバプールが戦うときにはリバプールを応援するらしい。
「レアルはもう十分チャンピオンズリーグを勝ってるからね!」
とのこと。


ラリーガへのスタンス

イングランド人解説者としてはラリーガは割とブルーオーシャン(マーケットも小さいけど)なので、マクマナマンはラリーガを今でもかなり観ている(&解説業をしている)らしい。
だけど、給与面でもスポーツ面でも、イングランド人がプレミアリーグを出て国外に行くメリットは少ないと思っているみたい。

(アザールのレアル・マドリード移籍報道を受けて)
マクマナマン「クリスティアーノ・ロナウドの後釜にはムバッペが最適!だけどペレスはネイマールを欲しがっていた」

めっちゃ見る目あるやん〜〜〜涙
キリアン本当賢くて振る舞いも如才なさ爆発だしご両親もしっかりされてるから、ベンゼマが元気なうちにW杯CL優勝して来年バロンドール取ってほしいわ。

これも面白かったです。

マクマナマン
「フィーゴとジダンと一緒のWhatsappグループに入ってるよ♡」

笑笑笑!
たまにマドリードに行って昔のチームメイトとご飯食べたり遊んだり(play in the old boys games←おじさんの草サッカーみたいなこと?)するらしい。(そのためのWhatsappグループ)
めっちゃ仲良い!
後、気になったのは、

「チャンピオンズリーグに二回優勝したからギャラクティコとか言われるけど心外。僕たちが最初に優勝したときは地味クティコで、その後どんどんスターが入ってきたんだよ」

というあたり。
マクマナマンさんは1999年入団で2000年から第一次フロレンティーノ・ペレス(現会長)政権の銀河系軍団始動なので、これは多分本当なんだと思う。
他に、ヨーロッパ(プレミアリーグ以外)のクラブに挑戦するイングランド人についてのコメントも面白かったです。

「プレミアリーグは世界最高のリーグだからイングランド人はヨーロッパ(外国のリーグ)に行く動機がないよね〜」
みたいな発言を最近はしてるみたいなんだけど、昔は結構海外挑戦を勧めていたらしい。

"Sometime the league is too good here, the money is good here as well so there is no desire to move abroad," said the former Liverpool star, speaking to ESPN. "Players get looked after well in England, the wives and kids are in good schools and when all that is part of the mix, you want to stay if you can.
"For me, joining Real Madrid was the best thing I ever did. Your career is all about winning things. It is important for me to look back and say I won the Champions League and I scored in the final.
"You don't want to get to the end of your career and say; look at me, I finished fourth in the Premier League 15 times and I'm a wealthy man. That is not success. You want to succeed as a sportsman, not just in your bank account.
"When you can say you are a member of the best team in the world, which I was on the two occasions I won in 2000 and 2002, that is something pretty special. Playing for a club like Real Madrid was an incredible experience and I would encourage any English player to play abroad if they get the chance."
「プレミアリーグは給与面でもスポーツ面でも環境が良すぎるから出て行く動機がないよね。でも、僕にとってはレアル・マドリードに行ったことは今まで自分がした中で一番良い決断だった。チャンピオンズリーグを勝つというのは格別なものだよ。しかも、僕は決勝で得点も入れた!どんなイングランド人の選手でも、もしチャンスがあったら挑戦してみてほしい」

北米でサッカー人気が出て、放映権の英語圏アドバンテージで金満になったプレミアが一強になったのがここ5年くらいのことなんだろうな〜
マクマナマンさん自体はリーガめっちゃ観るみたいなので、プレミアクラブと大陸ヨーロッパのクラブの予算的な格差とかもよく分かってるし、そういうの踏まえて考えが変わってきたのかな〜とは思いました。

スティーブ・マクマナマン
「90分まで枠内シュートゼロでシティが優勢だったのに、『14回目へ』のTシャツを送ってきたことそのものがこのクラブを物語っている。なんというメンタリティー!!!」

通りすがりのツイッタラー:
「4-3で負けてたくせに、Tシャツに『14回目制覇へ』とかプリントしてたんか。あたおかすぎて草」

そういう『信じ難い』メンタリティーを生きて2回もチャンピオンズリーグ獲った男が、『信じ難い』『納得出来ない』って言ってる(でも、『そういうメンタリティー』が存在していること自体は知っている)のが面白い。
こんな人がいるってこと自体全然知らなかったけど、スティーブ・マクマナマンって本当に面白いなぁと思いました。
インタビュー読んでて思ったけど、多分、全然捻くれたところがない、すごく素朴な人なんだと思う。(逆神だけど。)

マクマナマン「一緒にプレイした選手の中で最も過小評価されているのはクロード・マケレレ!彼はDMF(守備的ミッドフィルダー)だけど、彼がゲームを作っていた。驚くべき優れたフットボーラー!」

こちらはマレーシアのスポーツメディアとのインタビュー↓!

footballerがcelebrityになり、ファンとの距離が遠くなってしまったこと。(クリスティアーノ・ロナウドはインスタグラムの投稿で貰う収入がクラブからの給与よりも多いらしい。)
・今もリバプールの、エバートンのグラウンドから5分、リバプールのグラウンド10分のところに住んでるらしい!(さすが元エバトニアン!実家がエバートン寄りだったんですね!)
・リバプール時代、練習場からアンフィールドまで荷物は自分で運んでいたらしい。試合前のユニフォームのセットアップをするスタッフも昔はいなかったから、自分で用意していたとか。
・レアルにいた鬼コーチ(マレーシアにいるらしい)は怪我人が出るくらいかなり激しい練習だったらしい。
「彼に英語を教えてあげたら」「彼はもう十分長いこと英語を勉強してるけど、スペイン人はなかなか訛りが抜けないんだよ」
・リバプールからチェルシーのアウェーに行く時、昔はバスで行っていたが渋滞がひどく、ロンドンについてから高速降りるまで3時間、ロンドン市内移動にまた3時間など、チェルシーのスタジアムまで何時間もかかっていたらしい。今は飛行機移動でプライベートジェットで現地集合とかもあるらしい。
ユニフォームを3セットしか支給されていなかったので、ユニフォーム交換が日常的ではなかった。
「ユニフォームをください」と言われたら渡すし、自分も受け取っていたが、3枚しか持っていないので自分から交換を申し出ることはなかった。
「今はみんなしょっちゅう交換してるよね」
・リバプールは80年代が栄光の時代で、マクマナマンさんが活動していた90年代は暗黒時代だったらしい。
・ベテランとしての振る舞い:「経験は大切だが、経験したことが『正しい』かどうかは自ら疑う必要がある」
・オーレ・グンナー・スールシャールについて:「クラブの伝統よりも大切なのは選手のクオリティ」
・フットボーラーという仕事について:「ピッチで90分間ボールを追いかけて、その結果で観客を喜ばせることも、悲しませることも、フットボーラーにしか出来ない。今でも毎年何百試合も観に行くけれど、あの90分の中にはもう戻れないよ

CL決勝の行方

逆神のマクマナマンさんが
「リバプールが勝ぁああつ!」
と言っているので多分レアルマドリードが勝つと思います。
いや〜ここまで来たら優勝してほしいよね!
ベンゼマにバロンドールを!

花璃。

海外住み主婦のゆるオタ生活について時々発信します。