不安で行動できない人に、アドバイスは刺さらない。

「やりたいことがあるのに、できない」
「やるべきことは分かっているのに、実行できない」

焦りと自分へのいらだちを感じるこんな状況。実行の妨げになっているのは、スキルや情報不足ではなく、自分の中にある不安や怖さ、だったりする。

不安が行動を邪魔しているとき、鋭く的を得たアドバイスも、緻密な行動計画もあまり役に立たない(という実感があるのだけど、どうだろう)。

怖さや不安で行動できない。そんなときは、まず自覚して、小さくはじめる。そして、一人じゃなくて、誰かと一緒にやるといいんじゃないかと思う。

怖さ、を自覚すること

行動できない原因がわからないと、ヤキモキするし、不安にもなる。焦ってどんどん自分を追い詰めてしまう。でも正体がわかれば、対処の仕方だって見つかるはず。そして何より、「あ、怖がっていたんだ」と気づくだけでも、原因がハッキリして安心できる。だからまずは、怖さを自覚するところから。

行動できない理由が不安や怖さだからといって、その感情は悪者ではないと思う。自分を守るための正当な反応であって、だからむしろ、「自分を守ろうとしてくれてありがとう」という態度で向き合ってみるとどうだろう。

大勢の前で緊張して鼓動が早まるとき。「あー、いま緊張してる。すごくわかるよ」と自分に言い聞かせることがある。自分の感情とちょっと距離を置いてみると、自分の置かれている状況、周囲の様子が冷静に見えてきます。

とんでもなく小さなことからはじめる

怖さを感じるのは、やろうとしている行動が大きすぎるから。だったら、とことん小さくして、怖さを感じないところからはじめていったらいい。

「情報発信する。noteで記事を書くぞ!」「でも、まわりにどう思われるだろう...ちゃんと続けられるかな...」という怖さを感じているのなら。まずは自分だけが見る日記からはじめてみる。何日か続いたら、家族や社内向けに発信してみる。そして全体へ公開する。

そうやって、少しずつ強度をあげていったらいい。

誰かに話し、一緒にやる

自分だけで怖さを抱え込まなくてもいい。例えば「カンファレンスを企画したい!」というとき、集客ができるか、ゲストブッキングができるか、など色んな不安要素は出てくる。

そんなとき、まわりに声をかけてみる。企画を通して実現したいこと、そのための課題、不安に思っていることを含め、誰かに話しをしてみる。(話をしっかり聞いてもらえれば)、聞いてもらうだけでも幾らか不安は減ったりするし、共感して一緒に動いてくれるとなると心づよい。そうやって一緒にやってくれる人が現れたのなら、きっと自分のやろうとしていることに賛同する人は他にもあらわれるはず。

小さな行動という観点でも、いきなり大勢の人に打ち出したり大きな一歩を踏み出すのではなく、まず目の前の人に声をかけていく。そうすると、次第に行動の勢いがついてくる。


不安や怖さを感じるのは、今と変わらない現状維持ではなく、はじめてやること、結果がどうなるかわからないことに、それでも、前へと踏み出そうとしているから。

お化け屋敷は怖い。でも、どれだけ小さな一歩でも、一歩前に踏み出したのなら、絶対に出口まで行ける。

未知なこと、はじめてのことに不安や怖さは絶対ある。だからとにかく小さな一歩を、どうしたら前に踏み出せるかを考えていけたら、と思います。

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