08|ぱがにょのことば.〔食と自然〕
今日のカレン語講座は〔食と自然〕に関する単語を紹介します。
それでは、オメリャー!
01|カレン族の食事について
カレン族の食事はとてもシンプルで、塩辛いものが多いです。
大皿に大量の ご飯〔メ〕とおかずが2~3品目といった感じです。
手で食べるスタイルもありますが、スープ系のおかずがあるので
ステンレス製の レンゲ〔ノトゥ〕を使って食べます。
02|代表的な料理をご紹介
冬瓜と豚肉の香草煮
スープ系の代表。パクチーが効いています。ご飯にかけても◎
たまに貴重な 豚肉:ト〔thóʔ〕や 鶏肉:チョ〔shɔ́〕が入っています。
ムサト
いわゆる〔辛いおかず〕のこと。
とにかく辛いので アへ!アヘ!(辛い!辛い!)と言っておくとお母さんたちが喜びます。これでも日本人に合わせて控えめにしてるそう。
タポポ
カレン風リゾット。前日のスープとごはんが一緒になって出てきます。
残り物でぱぱっと作る感じです。もちろんパクチー効いてます。
ちなみにこちらはバンビ(鹿の子供)のリゾットです。
アリ入り卵焼き
アリさんとアリさんの卵が入った卵卵焼きです。
卵焼き(塩辛)はよく出るメニューです。鶏卵:チョリ アリ:テ〔tə̀〕
03|自給自足と半狩猟生活
基本的には自給自足。
町から買ってくるのは、塩、アジノモト、インスタント麺、魚の缶詰など。
近くに川がある村では魚が採れますが、
近年は魚が少ないので缶詰や行商人から買うことも。
森に入って鳥やリスを採ってくることもあります。
家畜は主に、鶏〔チョ〕豚〔ト〕牛〔グロウ〕水牛〔ペナ〕
特に水牛は貴重な財産であり労働力でもある。
07|豚の食べごろ嫁入り時
豚肉は結婚式など特別な時にしか食べません。
カレン族は結婚が早く、だいたい20歳くらいで結婚します。
そして母系社会のため男性が女性の家に入るのが一般的です。
女性は初潮を迎えると自分の結婚式用の豚を育て始めます。
2014年訪問の際、女性は30歳とカレン族としてはかなり遅い方だったので、豚は食べごろを過ぎて肥えていました。
結婚式は〔披露宴〕〔両家で杯を交わす儀式〕〔服を着替える儀式〕〔それぞれの宗教での儀式〕といった感じ3日間ほど続きました。
04|自然
カレン族が住むのは標高1000~1500mの山岳地帯
森と共に生きるカレン族は森からたくさんの恩恵を受けています。
食べ物、家を建てる材料、燃料、そして水。
また夜には満天の星空を見ることができます。
空 ムコ〔múkhô〕
雲 タエ〔tàʔə̂〕
雨 チュー〔sū〕
太陽 ムメ〔mɯ̀mὲʔ〕
月 ラ〔lá〕
星 チャ〔shâ〕
山 ケチェ〔kəsə̀〕
川 ティクロ〔thíkló〕
今回の〔食と自然〕はいかがでしたでしょうか?
次回は〔カレン語の文法〕をご紹介します!
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