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日本のビジネスや働き方について考察を深めてインド人学生 20名にオンラインプレゼン

国際キャリアプログラムの大学3年生が「キャリア・デザイン」の授業で(山本大介講師)、「インドで日本語を学ぶインド人に、なぜ日本で学ぶ/働くべきか? についてプレゼンせよ!」 というプロジェクト課題にチームで取り組みました。


学生たちは3−4 名のチームに分かれ、2 ヶ月かけてリサーチしたり、日本に住むインド人の方最低 30 名にアンケートするなど与えられたミッションをクリア。 資料やプレゼン原稿を全て英語で用意し、インド人学生 20 名にオンラインでプレゼンテーションを実施しました。

今回、プロジェクトの課題を提示してくれたのは、インドの大学で日本語を教えている Reshma Kulkarni 先生です。

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プロジェクト初日には、ICPの学生たちへのビデオメッセージが届きました

今回のプロジェクトの背景として、インドで日本語を勉強しているインド人の多くが、将来は日本で働きたい、留学してみたい、日本語を使った仕事をしたい、という夢を持って いるという事情があります。 しかし、日本のリアルな生活や就職情報がインドには少なく、日本に留学することに不 安、留学したいけど一歩踏み出せない、と感じている学生が少なくないとのこと。

そこで今回、Reshma 先生から、“インド人学生たちの悩みを解決するプレゼンをお願いし たい”との話があり、プロジェクト型課題のテーマが決まりました。

プロジェクトの全体像

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学生たちは、与えられた課題についてディスカッションを繰り返し、「提示者が求めてい ることは何だろう?」「なぜこの課題なのか?」「実際のインドの状況はどうなっている のか?」など現状分析を行いました。 さらに、プレゼンを通して何をインド人学生に伝えたいのか、インド人学生の悩みをどう解決したいのかをチームで考えるなど試行錯誤をしながらプロジェクトを進め、1/21 (木)のオンラインプレゼンテーションを迎えました。

チーム “All is well”は、プレゼンテーションの狙いを「インド人の来日前の不安を解消す ること」に設定。 日本でどうやって仕事を探すのか?インド人の関心事にスポットを当て説明を行いまし た。

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チーム“All is well”のプレゼンテーション

チーム“Osushi”は、“How to become a successful person in Japan.”というタイトルでプレゼ ンテーション。 企業が求める日本語能力のレベルについての説明もありました。

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チーム“Osushi”のプレゼンテーション

チーム Yajirobei(やじろべい)によるプレゼンの目的は、日本のリアルを伝えること。 インド人へのアンケート結果をプレゼンに盛り込み、ファクトベースで根拠を持って伝え ていました。

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チーム Yajirobei のプレゼンテーション

各チームのプレゼン後に設けられた Q&A タイムでは、インド人学生から質問がどんどんと寄せられました。 日本で働くために有利な資格や能力、企業のサポートといった具体的な質問から、「なぜ 様々な技術イノベーションが日本から生まれているのか?」「なぜ女性と男性の給与に差があるのか?」など、日本の働き方に関する鋭い質問も飛び出し、ICP学生からは「イン ド人の質問の質に圧倒されました」との声が出るほど。

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さらに、インド人学生たちにオンラインでプレゼンを評価してもらい、良かった点や改善ポ イントのフィードバックを受けることができました。

プレゼンを終えた ICP の学生からは、「大変だったけどチームメンバーの支えがあったか らやり遂げられました!」と達成感に満ちたコメントが。 さらに、「(インド人学生らの)学びに対する意欲を強く感じた」「インド人学生が本気で日本で働きたいという気持ちがひしひしと伝わってきた」といった声や「インド人の方ともっと交流がしたかったです」といった声も聞かれました。

プロジェクトを通じて、学生たちが授業の回数を重ねるたびにディスカッションを重ねて、考察が深まっていったことも分かりました。

これからも、インドと日本の学生が交流できる形を継続して行きたいと思います

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