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アニメ原画は好きなものを集めればいい

私がこれまでに購入したアニメ原画のタイトル

 私がアニメ原画を買い始めたのは、1990年代の終わりでした。当時は純粋に好きなものを手当たり次第に集めており、アニメ原画に資産価値があるとか、将来値上がりするとか、まったく意識していませんでした。当時は原画を集めているファンは極めて少なく、アニメショップでもヤフーオークションでもアニメ原画は驚くほど安く購入することができました。
 1990年代終わりから2005年頃にかけて私が購入したアニメ原画は、ざっと整理しただけでも35タイトルを超えます。主な作品名をあげると、美少女戦士セーラームーン、ドラゴンボールGT、ポケットモンスター、カードキャプターさくら、おジャ魔女どれみ、金田一少年の事件簿、逮捕しちゃうぞ、怪盗セイント・テール、キューティーハニーF、機動新世紀ガンダムX、覇王大系リューナイト、ちっちゃな雪使いシュガー、アイドル天使ようこそようこ、飛べ!イサミ、水色物語、ストロベリーパニックなどです。当時は気に入った原画が売りに出ていれば、あまり悩まずに買っていました。
 人気作品に絞るという発想もなかったため、今ではあまり知られていないアニメ作品の原画もあります。シュガーバニーズ、おもいっきり科学アドベンチャー そーなんだ!、花より男子などです。花より男子については、実写ドラマは有名かもしれません。アニメの花より男子は知名度は高くありませんが、その放送枠は後におジャ魔女どれみやふたりはプリキュアに受け継がれたこともあり、花より男子には、どれみやプリキュアを担当した作画監督が参加していました。
 2021年から本格的にコレクタブル資産への投資を開始してからは、アンティークコインと並行してアニメ原画も投資目的で購入するようになりました。まだまだ原画は安く購入できるとはいえ、私が原画を買い集めていた2000年前後に比べると原価の価格はかなり上昇しています。当時のように手当たり次第に買うというわけにはいかず、今は将来有望と思われる人気作品に絞って原画を買っています。

すでに高くなった人気作品の原画の方が有望か?

 これからアニメ原画の収集を始めたい人は、ある意味、恵まれていると言えるかもしれません。原画の人気が高まったこともあり、原画の価格に差がかなりついてきたので、今の取引価格を見れば、その作品に対するニーズがだいたいわかります。2000年当時は、原画そのものに人気がなかったこともあり、セーラームーンは若干高値で取引されていましたが、それ以外の作品はどれもほとんど同じような価格でした。作品の人気と価格があまり連動していなかったのです。
 今なら人気の高い作品の原画の価格は高く、人気があまりない作品の原画は安いという非常にわかりやすい構図になっています。趣味として長く続けたいという人は、1カット数千円で入手できる安い原画から始めるのもいいかもしれません。しかし、原画の資産価値を意識するなら、すでに高値になっていても、人気の高い作品の原画を収集対象にするという考え方もあります。
 人気作品の原画を選ぶ際には、やはり海外市場での人気があるかどうかが大きな鍵になるでしょう。セーラームーンにしても、ドラゴンボールにしても、海外のテレビ局で放送されたことで人気が一気に高まりました。好きなアニメ作品が多くて、どの作品から集めればいいのか迷う、という人は、海外で人気の高い作品リストを参考にするといいでしょう。すでに海外で人気が高い作品については、原画の価格も高くなっているので、買い集めるのは難しいかもしれませんが。
 正直、投資としてみた場合、どちらが正解なのか、私にはわかりません。かなり先のことになるかもしれませんが、紙に鉛筆で描かれた原画に骨董品的な価値が認められるようになると、作品名に関係なく、ある程度の価値が出てくる可能性があります。今1カット数万円の作品も、数千円で買える作品も、同じような価格帯で売買されるようになるかもしれません。
 コレクタブル資産の本質は、好きなものを好きなように集めて楽しむということですから、個人的には「アニメ原画は好きなものを集めればいい」と思っています。コレクタブル資産で成功するための最大の秘訣は、とにかく楽しみながら収集を長く続ける、ということですから。たまには一部を売却してコレクションを入れ替えながら、気づけば結構な資産になっていた、という形が理想です。アニメ原画なら、まだまだ安く購入できるものも多いので、それが実践できるのではないでしょうか。

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