藤塚事務所 代表 藤塚伸雄

多様な業種の外資系企業および日系企業双方で多岐に渡る人事分野の経歴を経て、2008年4…

藤塚事務所 代表 藤塚伸雄

多様な業種の外資系企業および日系企業双方で多岐に渡る人事分野の経歴を経て、2008年4月に独立し、現在の事務所を設立。 人材を活かすために個人と企業の双方の視点からソリューションをご提案し、実戦的な人事スキーム構築により個人の自律とキャリア開発をサポートさせていただきます。

最近の記事

「自立的で自律的な働き方」をコンピテンシー的に考察

昨今ではコンピテンシー(Competency)という言葉も概念も今日的なキーワードから少し遠くなった気がします。けれど、仕事を通じて発揮するその人の「能力」が何かしらの結果(Outcome)をつくり出しているのは変わっていません。その結果というのは、目的や都合に合っていればよい事になって成果になるし、ズレる度合いが多くて違うよなぁ、と受け止められるなら失敗になるのだ。でも行動したことによって得られた結果(事実)は一つなのですから。 仕事に於ける評価というのは事ほど左様に、合

    • キャリア形成と中核人材の評定

      階層化した組織構造の場合、キャリア・ステップとはそのレイヤーを上っていく(時には下がる)イメージだろうと思います。ジェネラリストとしてキャリアを築いていくか、または専門性を高め(深掘りし)ユニークなバリューを有する人材としてポジションを築いていくか。現実は複雑でしょうけれど、単純化してキャリア・ステップを描いてみると、そのキャリアの段階に応じて典型的なロールモデルが見えてくると思います。 その際に、各キャリアのマイルストーンとなる分岐点で、どのようなキャリア指向を持つ人材が将

      • 人材?それとも人財?

        企業で働く人を経営資源として位置づけたとき、リソースとみるか、アセットとみるか。企業組織が働く人と事業遂行をどのように結び付けて掌握しているか、時間軸にそって二つの対比で捉えてみるとどうだろう。 短期的な視点をもってすれば、事業や業務を遂行するために用いられるリソースとしてみられるだろうし、長期的な視座をもってして継続的な成長や変化において人が内包する可能を見出せるのであれば、それは何物にも代えがたいアセットとみられるだろう。 一方で、働く側すなわち一人一人がどのような意図(

        • 人材を活かすということ

          売り手市場の中で、働き手の不足が事業の継続を危うくしかねないという笑えない現実がある。その一方で一括採用した新卒者は三年目に3割から4割が離職しているという統計が出ている。やめる側にしてみれば、合わない仕事に執着しても、うまくいく可能性は高くないと思うのは自然な帰結か。だが転職にはリスクが伴う。採用した企業にしてみれば、先行投資を含め多大なロスを被る。果たして、お互いに利のないこんな実情はあって当たり前の事なのだろうか? 働き手に期待されるのはプロフェッショナルとして、投資

        「自立的で自律的な働き方」をコンピテンシー的に考察

          人材を採用するという事について #1

          採用しようとするポジションを以下のような要点で記述してみる。 ◆職務能力要件 ・どんな仕事(職務)を担ってもらうか ・期待する成果 ・役割責任と権限 ◆キャリアと能力要件 ・職務経験 ・知識 ・技能 ・資格 ◆雇用の条件と状況 ・職務等級 ・勤務に関連する諸条件 と言った内容を先ずは記述してみる。 これは草案を人事部門が起案することもあるだろうけれど、戦略と戦術の実行責任を担う責任者が最終的な人材要件を起案することがいいと思う。 ところが人材の定着とパフォーマンスの発揮

          人材を採用するという事について #1

          人と組織に関わる人事という仕事について

          サクセッションプランニング 管理者登用 新卒採用 中途採用(キャリア採用) キャリアパスの形成とIDPプロセス 中途採用社員のソフトランディングと戦力化に向けたコーチング 適所(ジョブ)への適材(人材)の適正登用 組織改革の骨子と組織開発 報酬制度 パフォーマンスマネジメント 人材開発 シニア人材とはなにか、そして事業における人材価値の発見 などなど、経営戦略に於ける人事施策のストラクチャーをそれぞれの題目によって展開してみたいと思っている。肝心なのは、多層化と相互関連性を

          人と組織に関わる人事という仕事について

          情報発信のチャネルを広げてみよう

          せっかくnoteのアカウントをつくったので、試しに書いてみようと思います。 独立してから個人事務所用にホームページとブログをつくって自己紹介を兼ねて運営してきました。ゆるゆるとやってきて、今春に14年目に入ります。このペースが性に合っているようで、これまでのキャリアで一番長いワークスタイルです。自営業ですがカッコよく言うと、ノマドワーカーとか、フリーランサーやら、はたまたダニエル・ピンク流だとインディビジュアル・コントリビューターなんて言ったりする働き方のスタイルです。 ま

          情報発信のチャネルを広げてみよう