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再びフロンティアーズへ DB#26北川太陽②

入社1年目の2022年は、怪我でプレーする機会がなくスタッフとしてチームに帯同。今できることにフォーカスし、「チームを知ることができてよかった」と振り返る北川太陽。そんな北川とアメリカンフットボールとの出会いは、北川が小学4年生の時のことでした。

今年のライスボウルで活躍した2つ年上の#31髙岡拓稔と同じマンションに住んでいたことから、「試合を見にこないか」と誘われたのです。富士通フロンティアーズ・フラッグ・フットボール・クラブ(以下、FFFC)に所属していた髙岡の全国大会の試合を見に行き、初めて見る形のボールに興味を持ち、とりあえずやってみることになったそう。

すると「ボールを持って走るだけだけど、すべての動きに意味があって、緻密な作戦がある」とフットボールに魅せられ、中学卒業までFFFCで競技を続けます。高校もフットボールのレベルの高い佼成学園へ進学し、同校のクリスマスボウル初制覇から連覇に貢献します。

大学は関西へ行くことに悩みはしたものの、「日本一のチームでやることで得るものが大きい」と関西学院大学へ進学しチームは4連覇を果たします。

そして「社会人でやるならこのチームでしか考えていなかった」と、フロンティアーズへと戻ってきたのです。


点を取れるディフェンスになりたい

自分がそこに入った時にどこまで通用するか、まだまだ未知数と話しつつも「やるからにはチームを代表する選手になりたい」という北川。ポジションはディフェンス最後の砦、セーフティです。その魅力について「自分が負ければチームが負ける。勝負を決めるポジション」であることを上げます。

今年のライスボウルではアメフトを始めるきっかけとなった髙岡のインターセプトで試合を決定付けるシーンを目の当たりにして、改めてゲームの流れを一発で変えるポジションだと思ったそう。フィールドに立てば「ボールに絡んで目立ちたい」と、1試合1つのインターセプトを目標にしているといいます。

またディフェンスながら点を取ることも意識しています。「点を取るのはオフェンスの役割ですが、ディフェスも攻めて点を取りにいく、そんな積極性のあるチームが理想なんです」

たとえミスをしても弱気になることなく、「ミスをしたら、相手はまた次も狙ってくると思う。ミスを取り返せるプレーができる」とアグレッシブにプレーすることは変わりません。とにかくボールに絡み、相手を圧倒すること、それが彼のプレースタイルなのです。

怪我も完治し、いまは春の交流戦の試合出場を目指し、徐々にフットボールの練習を再開しています。チームには小学生の頃から一緒にプレーしてきた#15野沢研など、顔見知りも多く伸び伸びとプレーできる環境が揃っているとも。
「支えてくれる人に感謝しつつ、勝ちにもこだわって、自分自信と向き合っていきたい」。
2年目にかける熱い想いが伝わってきました。