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高みを目指して

野球でもサッカーでも団体競技は、同じポジションを複数の選手が競い合うことで、全体的なチーム力の底上げをしていきます。
 
それは選手交代が自由にできるアメリカンフットボールでも同じ。それは日本一のチームでも同様です。
 
今、富士通フロンティアーズにおいても、激しいポジション争いが繰り広げられようとしています。今回はオフェンスの2つのポジションをピックアップしていきます。

クォーターバック争い

フロンティアーズには、昨年日本一のチームを率いたクォーターバック(QB)、#18高木翼というエースがいます。
 
ただ、アメリカンフットボールは激しいコンタクトスポーツな為2番手QBの存在は極めて重要です。QBはオフェンスにおいて非常に重要な役割を担うため、その能力によってオフェンスの得点力が大きく変わります。つまり、先発QBが怪我をしたときに、二番手の選手との能力が大きくかけ離れていると、オフェンスの得点力低下につながるのです。
 
今フロンティアーズでは、その二番手QBのポジション争いが激化。その座を争うのは、#8大内勇と#15野沢研です。
 
#8大内は26歳伸び盛りの選手。一般入社で富士通グループに入社し、一度フロンティアーズを引退して別チームに移籍して戻ってきた異色の経歴を持つ選手。かたや#15野沢は、社会人一年目ながら、大学フットボール界のトップQBとして、将来を嘱望される存在です。

そんな二人は、6月4日におこなわれたディアーズ戦において、ほぼ半分のプレー時間を与えられました。先発したのは#8大内。彼はいきなりタッチダウンパスを成功させました。
 
三度目の攻撃シリーズから登場した#野沢も、負けじとタッチダウンパスをヒット。結果的に二人は、どちらも非常に優秀な成績を記録しました。この試合における両者のポジション争いは、甲乙つけ難いと言うしかありません。
 

ランニングバックの争い

一方、ランニングバック(RB)でも、し烈なポジション争いがおこなわれることになりそうです。
 
フロンティアーズのRBには、#2ニクソン トラショーンと#33高口和起と安定した2名の選手がいます。彼らの特徴は、そのパワフルなラン。そして、昨年から頭角を現したのが、#21三宅昂輝です。学生時代スターRBであった彼は、そのスピードでフロンティアーズオフェンスに変化をもたらす存在として期待されています。
 
しかし、6月4日のディアーズ戦で、#21三宅に挑戦状を叩きつける選手が登場。それが#28香川将成でした。
 
彼は#21三宅と同学年。#21三宅が学生トップチームの関西学院大学で活躍しているとき、#28香川はDivision4のチームで戦っていました。そんな彼がディアーズ戦では、#21三宅とプレー時間を分け合い、三宅をも上回る成績を記録したのです。

どちらも小柄で、持ち味はスピード。プレースタイルの似通った二人は、次のビッグブルー戦でも、競い合うことになるでしょう。

競争がフロンティアーズのチーム力を押し上げる

「二人で切磋琢磨してもらうことはチームにとってプラスなので、良いライバル関係でやり続けてもらえたらいいかな、と」
 
ディアーズ戦後、山本洋ヘッドコーチはこの二人のRBについて、こう語りました。それはQBについても同様。それを意図したからこそ、この四人に平等にプレー機会を与えたのでしょう。
 
それぞれの激しいポジション争いは、秋季リーグ戦まで続きます。リーグ戦で躍動するのが誰になるのか、今はまだわかりません。ただ言えるのは、誰が出場しても、このハイレベルな競争を勝ち抜いた選手なら、素晴らしい活躍を見せるのは間違いないということです。

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【試合日程】
◆春季交流戦
富士通フロンティアーズvsIBM BigBlue
6月19日(日)14:00〜 @富士通スタジアム川崎

ご声援よろしくお願いいたします!
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