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オールXリーグを目指す!#3久下 裕一朗

「今日の試合を振り返ると、自分の特徴であるスピードを活かしたプレーはできたかなと思います。でも、一つだけ言うなら、インターセプトできたボールを落としてしまったのを課題にしたいです」

少し悔しさをみせながらラインバッカー(LB)#3久下 裕一朗は、IBM Big Blue戦後のインタビューでこう語りました。

「インターセプトした後の走るレーンを見てしまって落とした、ということにしておいてください」

冗談めかしてこう付け加えた#3久下。しかし、その目は笑っていませんでした。そのとき彼には本当に見えていたのです。タッチダウンをあげる自身の姿が。だからこその悔しさだったのです。

更なる武器を求めた春

3年目ながら、すでにディフェンスの重要な戦力となっている#3久下。昨年のライスボウル優勝にも大きく貢献しました。しかし、彼はさらなる成長を目指し、今年の春、自身に新たな課題を課したのです。

それがヒットやタックルを強くするために、フィジカルをパワーアップすること。元来スピードに自信があり、それを武器にしてきた#3久下ですが、それだけではさらに上のレベルに行けないと感じていました。

「久下のおかげで勝てた。そう思ってもらえる選手になりたい」

飽くなき成長への意欲は、彼のこの言葉にも集約されています。

「去年一年間はただいるだけ。試合に出させてもらえたけど、チームに貢献できたかといわれれば、そこまでではありませんでした」

昨シーズンのリーグ戦を見た方なら、#3久下が数多くのタックルをあげていたことをご存知でしょう。それでも本人はこう語ります。そこには富士通フロンティアーズのLBユニット内における、激しい競争が見え隠れします。

Xリーグ最強のLBユニット

富士通フロンティアーズのLBユニットは、Xリーグ最強とも呼べるもの。チームキャプテンを務める#44趙 翔来に、昨シーズン海外のプロリーグCFL(カナディアン・フットボール・リーグ)でもプレーした#47山岸 明生も控えています。加えてベテラン大型LB#35竹内 修平。昨シーズンのタックル総数チームトップの#6徳茂 宏樹、若き#50海﨑 悠も、この春素晴らしいパフォーマンスをみせました。

現状に甘んじていてはレギュラーを掴めない。そんな危機感の中で、#3久下は自分自身を磨いているのです。

オールXリーグを目指して

彼は具体的な目標も教えてくれました。それがオールXリーグに選ばれることです。

「今年はオールXリーグに選ばれて、なおかつ優勝を目指すのが目標です。個人の結果もチームの結果も残したいです」

それは欲張りな目標でしょうか?いや違うはずです。何故なら#3久下は、それらを可能にしてしまうレベルの高い選手だからです。LBとして小柄ながら、縦横無尽に動き回る運動量。ランニングバックのマンカバーを任されるスピード。そこにパワーも加え、完璧なLBとなるべく、彼は切磋琢磨しています。

Big Blue戦で幻に終わったインターセプトリターンタッチダウン。これがもし秋のリーグ戦で現実のものとなったなら。そのときは#3久下が掲げた目標の、その全てが叶っていることでしょう。小さな体に大きな目標を詰め込み、#3久下は自身の夢のフィールドで躍動します。

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【試合日程】次戦は2022シーズン Xリーグ。今秋9月より開幕予定!

ご声援よろしくお願いいたします!
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