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本当にあったシンデレラストーリーRB#28香川将成

青天の霹靂

6月4日、富士通スタジアム川崎。現地に足を運んだ富士通フロンティアーズファンは、ここで無名の選手が放つ眩い輝きを目にすることになりました。
 
28番を付けた小柄の選手、RB#28香川将成。彼はこの日、155ヤードを走りフロンティアーズのラン攻撃を牽引し、2つのタッチダウンランで、チームの勝利に大きく貢献しました。
 
#28香川はこの試合のMAN OF THE MATCH(試合で最も活躍した選手)に選ばれ、多くのアメリカンフットボール関係者に、その名を知らしめたのです。

シンデレラストーリーのはじまり

おそらく多くのアメリカンフットボールファンは、彼の名前を聞いたことさえなかったことでしょう。何故なら彼の出身校である関西外国語大学は、Division4と呼ばれる関西学生アメリカンフットボールリーグで一番下のカテゴリーに所属していたチームだからです。
 
そんなチームの選手が、日本一の社会人フットボールチームで試合に出場。この試合のMAN OF THE MATCHに選ばれるほど大活躍したのですから、関係者が騒ぐのも当然といえます。誰もがきっと思ったはずです。いったい彼は誰で、どうしてフロンティアーズでプレーすることになったのか……。

可能性を信じた男

「最初に来たときは、こんなに違うのかと思いました」
 
まだ初々しさを残す23歳のシンデレラボーイは、昨年フロンティアーズの練習に初めて参加した日のことを聞かれ、そう答えました。
 
「体もスピードも、全てのレベルが高いとすごく感じた。でも、自分はここでやりたいというのを決めていたので」
 
Xリーグのトップチームが、関西Division4の選手を勧誘することは、ほぼあり得ません。彼は自身を売り込むためにプレー映像を見てもらい、そして“練習生”としてフロンティアーズに許可を得てチームに帯同し練習に参加。そこで、レベルの差を感じながらも、自分の可能性を信じ、研鑽を積むことで、今年のチームトライアウトに見事合格することとなったのです。
 
まだ底を見せていない可能性
「スピードダウンしてしまうところもあるので、テクニックの使い方やプレーの仕方の幅を広げれば、さらに良くなると見ています」
 
試合後、山本洋ヘッドコーチは、#28香川についてそう語りました。また真面目で謙虚に練習に取り組む姿勢も、山本ヘッドコーチは評価。下部リーグで育った#28香川は今、日本一のトレーニング・指導を受け、初めてその才能を開花させています。彼のアメリカンフットボール選手としての可能性は、まだ底を見せていません。
 
激しいポジション争いへ
6月19日のIBMビッグブルー戦も、#28香川将成の出場チャンスは巡って来ることでしょう。しかし、そこで再び活躍したとしても、まだ秋の公式戦に出場できるかはわかりません。絶対的エースの、RB#2ニクソン トラショーン。同期のRB#21三宅昂輝。そしてパワー派RB#33高口和起と、フロンティアーズのRBの層は非常に厚いからです。
 
しかし、彼のプレーを目の当たりにしたフロンティアーズファンはきっとこう思っているはずです。彼の放ったあの輝きを再び見てみたい、と。


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【試合日程】
◆春季交流戦
富士通フロンティアーズvsIBM BigBlue
6月19日(日)14:00〜 @富士通スタジアム川崎

ご声援よろしくお願いいたします!
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