2025年 富士通 社長年頭挨拶
皆さん、明けましておめでとうございます。
本年もFujitsu PR noteをどうぞよろしくお願いいたします。
当社は2025年6月に創立90周年を迎えます。そのような記念すべき1年のスタートにあたり、最初の記事は、当社 代表取締役社長 CEO時田の年始のご挨拶とさせていただきます。
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新年、明けましておめでとうございます。
2024年を振り返ると、世界に大きなインパクトを与えたのは、生成AIでした。より自然なテキストや画像を生成できるようになったことで、活用の範囲が大幅に拡大され、ビジネスのみならずエンターテイメントや教育といった身近なところでも様々な革新をもたらしました。
富士通も、2024年は、生成AIにおいてCohereとのパートナーシップを発表。また量子コンピューティングにおいて実用化を一層推し進めるなど、次の成長に向けて前進した1年となりました。
このような、世界の次なる発展を支える技術革新が進んだ一方で、地政学的なリスクが深刻さを増した1年でもありました。現在も、地域間の関係やサプライチェーン、そして人々の暮らしに影を落としており、今後も楽観視できない状況にあります。また各国で選挙も行われ、世界の進む方向が大変注目されました。
2025年は、富士通が創立90周年を迎える重要な年であり、また現在の中期経営計画の最終年度となります。これは、富士通がステークホルダーに対し、自ら立てた目標に向けて成長するとお約束したものであり、その達成はもちろんのこと、次の3年、5年、そしてそれ以降の持続的な成長に向けた、礎を築く年にしていきます。そのために、富士通として大切にしたい2つのことについて考えたいと思います。
一つは、「責任」です。
私たちは、自らのパーパスを「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」と、定めていますが、これは漠然とした目標ではなく、私たちが社会に存在する意義であり、果たすべき責任を表しています。富士通は、世界各地においてミッションクリティカルなシステムを提供しており、まさにパーパスの示す通り、人々の暮らす社会に信頼をもたらす責任があります。そのために、富士通がどのような立場でどのような責任があり、そしてどのような行動をとるべきなのかを改めて考えたいと思います。
もう一つは「多様性」です。
今後ますます多様なバックグラウンドや価値観を持つ人々が集まり、ともに活動し、世界や経済を動かしていくようになると考えています。富士通はここ川崎で生まれた日本企業ですが、現在、12万4,000人のうち5万人が日本以外の各地で活躍しています。
よりビジネスを迅速に進めるため、言語、タイムゾーン、商習慣といった様々な点を検討し、現在4リージョン制を敷いていますが、私たちがよりグローバルな発想を持ち、多様な人々が活躍できる場に変わらなければ、世界の変化から取り残され、今自分たちができる範囲を超える成長は望めません。富士通では、世界各地でアカデミアとの連携や女性活躍支援、障がいがある方々とのユニバーサルデザインの研究や未来ある学生へのスカラシップの提供など様々な活動を行っています。様々な価値観を持つ人々とともに活動することで、自らの意識を変え、富士通をも変えていってほしいと思います。そのための社員の活躍を、経営として全力で支えていきます。
2025年を、次なる10年の持続的な成長に向けた、実りある1年にしていきましょう。
富士通株式会社 代表取締役社長 CEO
時田隆仁
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