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9年目のアイマスPが、10年直前のTokyo 7th シスターズに触れた話

 まず初めにこの記事の目的というか、書いた意味についてです。特に大きな意味はなく自分が今感じたことだとかを書いて、未来の自分が見て思い出せたらいいなぁという程度の備忘録です。noteを書くのも初めてで何かと拙いことが多いと思いますがよろしくお願いします。


Tokyo 7th シスターズを知るきっかけ

 以前から友人がプレイしていたりで名前やアイドルものであることは認識していました。しかしストーリー内容、楽曲、キャラクターについては何も知りませんでした(唯一ネット広告でHEAVEN'S RAVEを聞いたことがあった程度)。何せアイドルマスターに浸かっている私ですからほかのアイドル物に触れる余裕がなかったというのがありました。
 そんな中2023年12月中頃に1本の動画を久しぶりに見ることになります。

 アイドルマスター屈指の名曲(自分の中で)「Radio Happy」のkzさんのrimix DJ動画です。以前もこの動画は見たことがあるはずなのに、この時は妙に惹かれ、「Radio Happy」の次につなげられている曲「Sparkle☆Time!!」に魅了されてしまいました。こんな幸福感のある楽しい曲があるのか、何度か動画は見たはずなのになんで今までなんとも思ってなかったのかなど色々感じたのを覚えています。
 そこからはなかなかに早かったです。その翌日には同曲が収録されているアルバム「H-A-J-I-M-A-L-B-U-M-!!」をmoraで購入していました。ちょうどアイマスとラブライブの合同ライブの数日前だったことを覚えています。そこからは、年末~1月にかけてアプリ内のストーリーを読み、ベストアルバムも4つ購入し楽しむこととなりました。

 補足というか蛇足というかですけど、この頃アイマスとラブライブが合同でライブをするということで、周りの友人からラブライブを勧められたりと、自分の中で数年ぶりに知らないものに手を出してみようかという、機運があったからこそここまで突き動かされたのかもしれません。

ナナシスの楽曲について

 私はアイドルマスターを長く追っているわけですけど、アイドルマスターに出会ったのもツタヤのレンタルCDで曲に惚れたことであったりするので、楽曲というのは私の中ではコンテンツにおいてとても重要な要素です。
 そんな中、ナナシスに自分の感性にピタッとはまる楽曲が多く存在していたことはとても幸運なことでした。
 私が購入したアルバムは先述した「H-A-J-I-M-A-L-B-U-M-!!」に加え「Are You Ready 7th-TYPES??」、「THE STRAIGHT LIGHT」、「IT'S A PERFECT BLUE」の4つです。(1stミニアルバム「t7s Longing for summer」も大変良かったです。特にドラマパート。)
 アルバムごとにざっくりですけど感想を書いていきたいなと思います。

H-A-J-I-M-A-L-B-U-M-!!

 まず「H-A-J-I-M-A-L-B-U-M-!!」についてです。私は「Sparkle☆Time!!」目当てでこのアルバムを購入したわけですけども、1曲目から衝撃を受けました。1曲目の題名は「H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!!」この時点で一貫性があるいいアルバムだなぁと感じていました。(後日1st liveのタイトルが「H-A-J-I-M-A-L-I-V-E-!!」だと知ってまたもや衝撃を受けました。)
 またジャケット写真も春日部ハルと初めて偶然目が合ったように感じられ、私がナナシスに出会ったことに重ねられ心をつかまれました。
 楽曲として特にはまったのは、「KILL☆ER☆TUNE☆R」でした。777☆S版「Sparkle☆Time!!」とでもいえる楽曲で大好きです。(やっぱねーわ が耳に残るのは私だけ?)

Are You Ready 7th-TYPES??

 最初からカッコいい!!!強い!!!セブンスシスターズ!!
 何よりアイドルコンテンツのアルバムで「こんなに仕上げてくるのか!」と思ったことを覚えています。各Discにおいてovertureから始まり曲に完璧につながる。それでいてDiscごとにナナスタ勢とで分けている。あまりにも完璧すぎる。(余談ですけどここまできれいなアルバム構成は、私は今までsupercell の「Today Is A Beautiful Day」しか見たことありませんでした。)
 2枚目の時点でナナシスはすごく丁寧に作っている。まっすぐな作品とスタッフ陣だなと強く感じました。また脱線になりますが、この感情はアイドルマスター(無印)のベストアルバム「GRE@TEST BEST!」シリーズを初めて聞いた時にも感じました。いいものをその時の精一杯で出してることが伝わってきて、初めて聞くアルバムなのにすごく懐かしいと思う部分もありました。
 そんなアルバムで特にいいなと思ったのは「FUNBARE☆RUNNER」です。本当に元気をくれる曲で何より爽快で夏!!!って感じです。運動会のリレーでかけてほしい曲ランキング上位確定ソングです。

THE STRAIGHT LIGHT

 このアルバム、内容曲がいいのはもちろんなんですが、なんといってもジャケットがすーーごく良い!!
 円陣の777☆Sに青空が……なんて書くのがおこがましいくらいには良い!!!!こういうシンプルで見せるジャケットいいんですよね。個人的にはキャラコンテンツのCDであえてキャラ絵を大きく出さないジャケットが大好きです。
 曲についてはこのアルバムからovertureだけでなく後ろにもインスト曲(なんか名称あるのかな)が追加されより作品感が強くなりよかったです。このアルバムで一番良かった曲は「STAY☆GOLD」です。アルバムを締めるにふさわしい大団円感のある曲。明るく幸福感のある曲中に少しこの時間が終わりに近づいていることを実感させる寂寥感がある。そんな絶妙なバランス感覚で成立している1曲だと思いました。名曲です。(アイマスだと「私たちはずっと…でしょう?」あたりが近いかな?)

IT'S A PERFECT BLUE

 もうジャケットからキャラクターいなくなっちゃったよ……最高!!!!わかってるねぇ!!!青空だけで語る。カッコいい…….
 内容も集大成のようになっており、4つのアルバムで一つの作品と呼んでいいと思えました。「Across the Rainbow」まさに未来(あす)を感じさせる曲で最高でした。でも、このアルバムで1曲をあげるとすると「HEAVEN'S RAVE」です。
 後でも少し書きますがまぁこの「EAVEHN'S RAVE」が物語を大きく動かしますし、何よりこの曲によってAXiSの魅力がぐっと増した。そんな1曲だと思います。カッコいいは正義!!!

ナナシスのストーリーについて

 まず前提として、私は2034のメインストーリーしか読んでいません。それに追加して歴も激浅なのでいろいろ不備などは温かい目でみてください。

EPISODE 3.0まで

 全体的にテンポがよく非常に読みやすかったです。それでいて長さもそこそこちゃんとあったので物語としてもちゃんと楽しく読めて非常に満足感高かったです。私自身ソシャゲのストーリーを読むのがかなり苦手だったので、こんなにもすらすら読めたことが驚きでした。
 4UやKARAKURIは少年漫画心をくすぐるようなアツい展開もあったりしてめちゃよかったですね。特にKARAKURIのエピソードはのちの伏線になっていてそこも後になって驚きました。
 ここまで読んだ段階で777☆Sなどの主要なメンバーの名前性格が頭の中に入ってきました。

EPISODE 4.0 AXiS

 もうねすごいお話でした。アイドル物ではほとんど触れない主人公達以外の敗者の話で、そうきたかーーって思った記憶があります。また、今まで撒かれていた伏線がぎゅっと回収されるのもすごく爽快で面白かったです。この話をやりたいがために今までの設定を作ったのではないかと思うほどでした。また重要なシーンで流れる動画は心打つものがありボロボロ泣いてました。終わり方もすごく良くて、夏っていいなって思ったりしました。(読んだの冬ですけど….) 
 また敵キャラが本当に強くてそして魅力的でした。その魅力の1つには先述した「EAVEHN'S RAVE」が寄与していると思います。アイドルマスター(無印)のゲーム内ストーリーの敵は対戦相手という側面が強かったのもあって、すごく新鮮で魅力的に見えました。特に敵にも確固たる正義があって、それとどのように向きうのかというのはなかなかに見ごたえがあり面白かったです。個人的にはアイドル物でもなんでもないですけど、「PSYCHO-PASS」の槙島聖護を彷彿とさせました。やっぱり敵キャラは魅力的じゃないとね。

EPISODE 0.7-Melt in the Snow- & 5.0 Fall in Love

 この2つのお話はメインの時系列からそれぞれ過去と未来のお話になっており、全体として見たときに欠かすことのできない重要なお話だと感じました。
 0.7では七咲二コル率いるセブンスシスターズの解散に至った理由が描かれ、5.0では有栖シラユキを中心としたSEASON OF LOVEの話が語られます。
 少し話が逸れますが、ナナシスのストーリーの一番魅力的だと個人的に思っている点は時間の経過が示されていることです。もちろんナナシスのほかにも主人公たちの学年が1年上がるなどのが起こる作品も多々あります。ですが、数年~十年単位で描いている作品は少ないです。この時間軸の厚みのおかげで、アイドルからアイドルへというアイドル物でよく見る世代間のバトンパスが非常に丁寧に描かれていると感じました。具体的には七咲二コルから春日部ハル、そして有栖シラユキのような脈々と受け継がれるソウルとも呼べるものがめちゃよかったです(語彙消失)。
 また5.0では、4.0で六咲コニーが残していったクソデカ感情が解消されるのがすごく爽快感がありよかったです。特にプレイヤーのその心情をモモカとシンジュに重ねさせる物語構成は「上手いなぁ」とつくづく思いました。

EPISODE 6.0 FINAL

 ちょうどこの記事を書いている前日に読み終わりました。なのでまだ全然まとまっていないかもしれないですけど少しだけ。
 まずこの物語で思ったことはほっとしたという感じでした。前のエピソードである5.0で断片的に777☆Sが語られてるわけですけど、その時点では彼女たちがどのような道をたどったのかわからなかった。ただこの最終章でちゃんと彼女たちが自分たちのあり方を見つけて歩んでいけてほっとしました。
 彼女たちが今までの物語(主に4.0AXiS)を乗り越えてきたこともあってそんな成長した姿を見せてくれたのもよかったですね。また6.0の困難を紆余曲折の上で原点回帰とも言うべき方法で解決したというのも、ナナシスらしいとてもまっすぐな解決策だなぁと思いました。
 眩しすぎますね。

アイマスPとしての感想とか諸々

 ここからはアイマスPとしてこの作品に触れたことで特に感じたことを書いていきたいと思います。まぁ主語がでかい気はします。「アイマスPをしてきた私」くらいの主語がちょうどいいかもしれません。
 まぁまずは大きく思ったところから。これは読み進めていく中で気づいたことなんですが、両者設定が似ているところがあります。もちろんアイドル物なんだから多少は似るのですが……
 まずアイドルマスター世界線(主にDS用ゲーム「THE IDOLM@STER Dearly Stars」)においては、かつて一世を風靡した伝説的アイドル「日高舞」がおり、彼女は絶頂期に突如引退しアイドル氷河期に突入します。
 対してナナシスでも同様のことをセブンスシスターズが行っています。
 監督である茂木さんがどこまでアイドルマスターを知っていたかわかりませんが、アイドルマスター世界の1つの設定を大きく軸に据えたようなストーリーに感じられました。セブンスシスターズの偉大さと影響の残り方は読み進めてひしひしと感じられすごく魅力的でした。
 また各所にアイドルマスターの要素を感じられ、茂木監督アイマス好きなのではとも思いました。まぁ単純に同業ですから調査のために触れてはいただけかもしれませんが。そこのところはわかりませんね。
 なお補足ですけど、アイマスでの日高舞の一連の設定は今ではほとんど忘れられてるのではないかくらいの影の薄い設定です。ゲームごとに少しずつ世界線が変わるアイマスでは受け継がれていかなかった感じですね。毎ゲームごとにリセットなのもアイマスらしいといえばそうなんですけど。自分としては、こんなに面白いお話になりえたのかと結果を見せつけられた感じですね。ほんとナナシスいいお話。

EPISODE 6.0 FINAL 第7話「虹の向こうへ」 より
THEIDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ! 特性ムック本表紙イラスト より

 あと、コンテンツ自体の歩みにも通じる部分があると感じました。アイドルマスターももともとは2005年にアーケードゲームとして出発し、ファンと開発陣の双方向から作りあげられたコンテンツです。今では派生作品も多く出ましたが、小さなライブ会場から始まって徐々に大きくしていく。そう言った点で双方とも良いコンテンツだと感じました。今回ナナシスに触れて最初にアイドルマスターに出会って何もかも新しい情報だった時期に持っていた感情を久しぶりに思い出すことができました。さらにいい曲にも出会えた。本当に良い縁だったと思います。
 まぁそんなこんなでいままでいろいろ書きましたけど、ナナシスに触れて一番驚いたことは茂木伸太郎さん仕事しすぎじゃないですか!?!?どこ見ても名前あって本当に心配になりました。本当に人間なのだろうか……。でもその分全体を通して統一感があり、何より丁寧で愛を感じました。本当にありがとうございます。

おわりに

 まず記事に目を通してくださった皆様ありがとうございます。
 また今年でTokyo 7th シスターズは10周年を迎えるということで、おめでとうございます。こうして10年目前にしてこのゲームに出会えたことは今までの支配人の方々がこのゲームを愛し支え繋げてきたからだと思います。このゲームに触れ関わったすべての皆様、本当にありがとうございました。
 今後とも見守らせてもらおうと思います。まずは2053を読むところからかな。
 それではまた別の記事で。

P.S.
 私2013年からTwitterのIDをfujitoshi777でやっているんですけど、777入ってましたね。なんか縁を感じます。
 もしまだナナシスに触れていない方でこの記事で気になった方がいれば是非一度触れてみてください。


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