白鳥央堂 『想像星座群』 小論
初出: 2021年2月頃 ライター講座課題
白鳥央堂 『想像星座群』 人間同士のコミュニケーション手段である会話において使われる言葉は、音声として放たれる。それは相手の鼓膜に届いた時点で物理的にも停止し、認識のうちにも収まったとき役目を終える。
うまれた後、ずっと鳴り響き続ける言葉。そのひとつには、例えば音楽に乗るような、宛先がはっきりと曖昧にされたままで記憶に残る言葉がある。
白鳥央堂のつくる詩から歌詞のような感触を見出すのは、さほど骨が折れることでもないだろう。音