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【無料解説あり】ChatGPTのGPTsハッカソンで優秀賞を受賞したGPTsのプロンプトを大公開!【似顔絵LINEスタンプGPTs】

本記事ではAITech社さん主催のGPTsハッカソンで優秀賞を受賞した「似顔絵LINEスタンプ制作GPTs」の中身を全て無料で解説します!さらに有料部分ではプロンプトを丸ごと公開します!ぜひGPTsをこれから作られる方は参考にしていただけると幸いです!


はじめに

2024/1/27~2024/2/11にてAITech社、blueqat社、AIM社の3社合同で開催された、ChatGPTの「GPTs」機能のビジネス活用のハッカソンに参加してきました!

個人的には量子コンピュータのソフトウェア界で国内を牽引しているblueqatさんが共催に入っておられるのがアツいです。また、審査員にCursorConnect代表の本木さんも入っています。界隈では有名な方々です。先日私自身元木さんのセミナー受講してきましたし、日頃から情報キャッチアップする際にも非常にお世話になっています!

ハッカソン結果

ハッカソンが開催されるDiscordへの参加者は195名、実際にGPTsを提出した方は76名と、多くの方が参加されていました!

私の「似顔絵LINEスタンプGPTs」は惜しくも1~3位入賞は叶わなかったのですが、見事優秀賞に選んでいただきました!🙌

1~3位入賞作品はレベルが高く、参考にさせていただきたいものばかりでした。下記にそれぞれの入賞作品・解説のリンクを貼っておきます!興味のある方はぜひ見に行ってみてください。

1位:松良真(ShinMatsura)さん「Walku:re Repor」

2位:ユウスケさん「【AIに営業をさせる】FP」

3位:Makiさん「【最新論文徘徊者GPTs】雪彦(ゆきひこ)」

GPTsとは

今回のハッカソンのテーマになっている「GPTs」とは、ChatGPTの有料公式機能(2024/2/17現在)です。GPTsの説明はChatGPT研究所さんのnote記事が詳しいです。GPTsについて詳しく知りたい方は下記のリンクをご参照ください。

そもそも GPTs とはなんでしょうか?

一言で言うと、ChatGPTを自分独自に大幅にカスタマイズできる機能とそのカスタマイズされたAIのことです。

ただし、GPTsを単なるChatGPT のいち機能の一つとして考えるのは非常にもったいないです。

OpenAI は、GPT Store という、他の人が作ったGPTsを使えるようになるストアのリリースを来年控えており、ここでお金を稼ぐこともできるようになると、公式にアナウンスしています。

また、GPTs は、まだそのポテンシャルが知れ渡っていませんが、特に業務効率化の面において、非常に大きな影響をもたらすものです。

ChatGPT研究所「【決定版】GPTs開発の教科書」

似顔絵LINEスタンプ制作GPTs

ではここからは今回私が作成した似顔絵LINEスタンプ制作GPTsについて説明していきます!作成したGPTsは下記リンクのものになります。

似顔絵LINEスタンプの着想について

ハッカソンにむけて私はChatGPT上で使用できる画像生成AIであるDALL-E 3の活用を考えました。具体的には、ユーザーが送信した画像を基にLINEスタンプ用の画像を自動生成するシステムの開発です。

この考えは、ある日、友人が自分の子供の写真から手作りのLINEスタンプを作成しているのを見たことに触発されました。

当時DALL-E3でのスタイルの統一に関しての知見も持っており活用したいと考えていたこともモチベーションにつながりました。

制作されたLINEスタンプ

まず初めに今回のGPTsによりどのようにLINEスタンプが作成されるかを紹介します。

ユーザーがまずLINEスタンプにしたい所望の人物画像をGPTsに送信します。

LINEスタンプの元となる画像(私)

すると、GPTsがLINEスタンプにできる画像を生成してくれます。ユーザーはこの画像をLINEスタンプへ登録することで、LINEスタンプにすることができます。

実際にGPTsで作った画像から作成されたLINEスタンプがこちらになります↓

私の画像をモデルに作ったLINEスタンプ


私の画像をモデルに作ったLINEスタンプ

このように非常に簡単に誰でも似顔絵LINEスタンプをつくることができます!テイストも色々と試すことができます。

動作イメージ

まずユーザーは人物の画像を送信する
4枚のテイストで似顔絵が描かれる
好きなテイストを選ぶと同じ顔の画像が連続で生成される

動作原理(Instructions概要)

本GPTsは、基本的に下記の与えられた指示文に沿って動いています。

  1. 役割を与える
    ・似顔絵を描くプロのイラストレーター
    ・ユーザーから画像を送ってもらって似顔絵を描く
    ・下記の進め方に従って似顔絵を生成する

  2. 進め方を指示する

    1. ユーザーから画像を受け取る

    2. 4種類のテイストで似顔絵を描く

    3. 好きなテイストをユーザーに選ばせる

    4. テイストを維持したまま8枚の表情の画像を連続生成する

  3. テイストの指定

    1. アニメテイストで

    2. 線画テイストで

    3. リアルテイストで

    4. 落書きテイストで

  4. 表情の指定

    1. 笑顔

    2. 泣き顔

    3. 怒り顔

    4. 驚いた顔

    5. 考えている顔

    6. ウインク顔

    7. 戸惑い顔

    8. 眠い顔

  5. その他の注意

プロンプトエンジニアリング

  • Markdownでh1、h2、h3を使用して構造を明確化

  • 役割、進め方、テイスト、注意など明確に指示

  • アウトプットの方法と形式を明確に指示

なお、プロンプトエンジニアリングについては下記を参照して頂くと詳しい解説があります。

プロンプトインジェクション対策

基本的なインジェクト対策文をInstructionsに含めています。

DALL-E3への指示

似顔絵を描くように指示しています。その際スタイルと表情の指定をしています。似せにくい髪型などは特に注意をして似せて描くように書いています。

DALL-E3でのスタイル統一(同じ顔を出し続ける)

seed値を出力させ、それを保持するように指示しています。seed値だけでなく、gen_idを指定してさらに強化する方法もあるようです。今回は十分な効果が見られたため行っていませんが、キャラクター固定については下記の記事が詳しいです。

結論

基本的なテクニックの組み合わせで、非常に良いアウトプットを出すことができるGPTsを作ることができました。もっと技術を深めていき、より高機能なGPTsおよび、アプリを作成していきたいですね。

今回のハッカソンをきっかけに色々と勉強をしたり、他の方々と交流ができたりと非常にいい経験ができました!

GPTsハッカソンを企画運営をしてくださった皆様に感謝を申し上げます!

似顔絵LINEスタンプ制作GPTsのInstructions&その他の設定

下記では、似顔絵LINEスタンプ制作GPTsの設定とInstructionsをそのまま公開しています。上記に書いてあるように、基本的なテクニックを中心に活用して作られています。全くGPTsを作成したことのない方でも、コピペをすれば完全に同じ機能をもったGPTsを作成することができます。そして自分流にアレンジをすることができます!

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