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デジタル庁人事について菅総裁に推薦したい

自民党総裁選が終わり、菅さんが総裁に選ばれました。

早晩、国会で、総理大臣に選ばれるでしょう。

そこで早速、人事が注目されています。

菅政権はデジタル庁が目玉?

菅新総裁は会見で「役所の縦割り、既得権益、前例主義を打倒して、規制改革をしっかりと進めたい」と明言。注力する施策の1つにデジタル庁を挙げ、「マイナンバーカードがあれば、24時間365日役所に行かなくてもいいような方向にしたい」と述べた。

元総務大臣でもあり、通信料の値下げに言及するなど、議員の中でもこの分野に詳しそうな菅さんであります。

マイナンバーカードが切り口として良いかどうかは別として、デジタル庁を切り口に各役所の縦割りを崩していくというのは面白い施策ではないかと思います。

デジタル庁はデジタル都庁をしのげるか

そこで、気になるのはデジタル庁のトップ。

これを既存の役人や政治家ではなく、都庁くらい思い切った登用があるといいなと思います。

元Yahooの宮坂さんがデジタル都庁を目指していると宣言されています。その先に、デジタル庁があってもいい。

未踏出身という人事もある

そして、もう一人。台湾のオードリー・タン大臣のように、こういう若手を起用するというのもアリではないでしょうか。

登 大遊(のぼり・だいゆう)さん
1984年兵庫県生まれ。2003年に筑波大学に入学。同年、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の「未踏ソフトウェア創造事業 未踏ユース部門」に採択、開発した『SoftEther』で天才プログラマー/スーパークリエータ認定を受ける。17年、筑波大学大学院システム情報工学研究科博士後期課程修了。博士 (工学)。現在、IPAサイバー技術研究室長のほか、ソフトイーサ株式会社代表取締役、筑波大学産学連携准教授、NTT東日本特殊局員など、さまざまな顔を持つ

登さんに限らず未踏出身者をデジタル庁に登用することで、これまでの未踏事業への投資も報われるのではないかと思います。

2000年度から「未踏ソフトウェア創造事業」として開始し、2008年度より若い人材の発掘・育成に重点化すべく再編した「未踏IT人材発掘・育成事業」として現在実施しています。また、ITを活用した革新的なアイディア等を有し、ビジネスや社会課題の解決につながる人材を育成する「未踏アドバンスト事業」、次世代ITを活用して世の中を抜本的に変えていける先進分野の人材を育成する「未踏ターゲット事業」を実施しています。

20年もやっているんですからね。1700人以上だそうですし。

デジタル化とオープンソース

少なくても、宮坂さんが言うような公的機関だからあり得る利点を生かした組織になるといいですよね。

税金で作るシステムはオープンソースに相性が良いこと。

この指摘は、逆説的に納得です。

クローズドすぎて、民間とは違いすぎる制約を、オープンにすることで外すことができる。

「採用弱者の行政ではエンジニアやデザイナーは雇いにくい」と愚痴り続けても一人も採用できないが行政が扉を開けばたくさんのエンジニア/デザイナーが参加してくれる可能性があること。

採用しようと思うと難しいけど、オープンにしてボランティア参加ならば、世界中から参加してもらえることが、東京都のコロナサイトの作成で証明できたわけですし。COCOAで学んだことを生かせばいいんですよ。

伽藍とバザールとPDF

都庁以上に伽藍だと思う霞ヶ関に、バザールができるといいんだけどなあ。

市民のデジタルサービスの開発を通じた街づくりに参加したい!というエンジンのガソリンがオープンデータにあること。だからこれが鍵であり、雑にPDFとかでデータを出すのは低オクタンのガソリンでエンジンをまわすようなもので市民参加の推進力が萎えかねないこと。行政の保有データは市民が生み出したものだから市民のコンピュータで判読可能形式で返却する義務があること。

デジタル庁の仕事は、まずは、役所のウェブサイトに上がっているデータをPDFにするのをやめるところからでしょうか。

10年前の本ですが、今読むと得るところも多いかもしれませんね。

菅政権の人事が気になってきました。幹事長とか官房長官はまあ、どうでもいいんですけど。

サポートの意味や意図がまだわかってない感じがありますが、サポートしていただくと、きっと、また次を頑張るだろうと思います。