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抗原検査とPCR検査と抗体検査について調べてみた

いろんな検査方法が出てきて、右往左往しそうです。

こういう時は、なるべく専門家の説明を見ることにしています。それも書いたものを。ワイドショーの専門家の解説は聞き流した方がいいです。

抗原検査が始まるらしい

まず、コロナ専門家有志の会の説明から、基本は、ここの説明を読むことにしています。

抗原検査が注目されているのは、保険適応されたからですよね。

抗原検査というのは、文字通り「抗原」を持っているかどうかを調べるものです。抗原というのは、免疫を引き起こす物質で、この場合は新型コロナウイルスを持っているかどうかを調べる、ということになります。

抗原は、病原性のウイルスや細菌、花粉、卵、小麦などの生体に免疫応答を引き起こす物質で、抗体は、体内に入った抗原を体外へ排除するために作られる免疫グロブリンというタンパク質の総称です。

抗体は、抗原を排除しようと頑張る体内物質で、抗原に特異的にできるので、抗体を調べると、抗原を持っていたことがあるかどうかがわかるので、抗体検査は、すでに罹患していたけど無症状の人を見つけやすいという話になるわけです。抗体検査の話は後でもう一度触れるとして、ここでは、抗原検査とPCR検査の関係についてみてみましょう。

抗原検査とPCR検査はどっちが優れてるの?

抗原検査もPCR検査も今感染しているかどうかを調べる検査になります。

では、どっちがどう優れているのでしょう。

抗原検査のメリットは、簡単なこと、すぐわかることです。

抗原検査は、「いま感染しているかどうか」を調べることに役立ちます。
インフルエンザの簡易診断キットのようなイメージです。

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参考1:厚生労働省の抗原検査の活用に関するガイドライン(5月13日付・自治体向け事務通知別添資料
参考2:神奈川県医師会 5月12日付「 PCR検査の特性と限界」

同じ、鼻の奥の液体を使うようですが(あれ、とられる方も気持ち悪いけど、とる方も感染リスクがあるから、早く唾液とかにならないかなと思います)、解析装置がいらないので、すぐわかるし、陽性かどうかを調べるには同じ程度の結果が出るようですから、インフルエンザ検査並みに簡単です。

でも、陰性が出やすいようです。

そのため、抗原検査で「陰性」という結果が出た場合、そのまま信じることはできず、現時点ではPCR検査も行う必要があります。

陽性ならば入院もしくは隔離直行だけど、陰性だとPCRもやっときましょうか、となるんですね。うーん、必要なのかなあ。

まあ、PCRの方がより正確ではありますが、それでも確率論で言うと問題がないわけではないし、検査数を増やすには、色々ボトルネックもあるので、陽性かどうかがすぐわかると言う点から、抗原検査を併用することで検査数増加と感染者の数の把握には使えそうです。

だから、以下のような場合に抗原検査を使うようです。

① 症状のある患者さんの早期診断・治療につなげる
帰国者・接触者外来や医療機関などで、新型コロナが疑われる患者さんに対し、医師が判断して検査を実施します。
なお、症状がない方は排出するウイルス量が少なく、正確に検出できないため、現時点で検査することは推奨されません。

② 院内・施設内での感染拡大の防止につなげる
医療機関や施設などでクラスターが発生した際に、感染が疑われる方などに検査を実施します。

抗原検査と抗体検査はどっちが優れてるの?

じゃ、抗体検査はどうなの、と言う疑問もあります。

新型コロナウイルスの感染を短時間で調べることができる「抗原検査」について、国は13日にも承認することにしているほか、感染したことがあるかを調べる「抗体検査」について、東京都の小池知事は来月以降、ひと月に3000件の実施を目指す考えを明らかにしています。

抗体検査を増やすと言っていた小池都知事も、曖昧な返事です。

じゃ、抗体検査の現在ということで、大宮の病院のサイトに説明が載っていました。

新型コロナウイルスの検査について(抗体検査、PCR検査、抗原検査) | さいたま市大宮区の胃腸科・泌尿器科 大宮エヴァグリーンクリニック当院で新型コロナウイルス抗体検査を行っています→詳しくはこちら こんにちは。 ゴールデンウィークも終わりましたが皆さまいかomiyaever.jp
抗体検査が陽性だと、以前に新型コロナウイルスにかかったことが証明されます。
5月14日(木)より採血による新型コロナウイルス抗体(IgG&IgM)検査を当院で受けられます。
当院では米国CMIC HEALTH CARE社のcovid19 IgG&IgM Testキットを使用しております。陽性的中率、陰性的中率、共に90%以上と精度が高い検査となっております。

今日から受けられるんですね。因みに、90%以上が精度が高いと言えるかどうかは議論が分かれます。99%以上になりませんかね?

検査を受ける上で、1番の問題は値段です。

この検査は保険適用外15000円(税込)になります。
結果は15分ほどででますので、当日ご説明いたします。

抗原検査と違って保険適用外ですから、高い!

それでも、抗体検査を受けたいという方もいるでしょう。

元気に過ごしていたが、新型コロナウイルスに感染しても無症状のこともあると聞き、心配な方
以前風邪症状があったので、それが新型コロナウイルスだったか知りたい方
※新型コロナウイルスに一度感染すると抗体ができるといわれています。
※IgMは感染の初期段階(約7日間以内)で生成されます。
※ IgGは感染後(感染して1週間後から上昇、数年の間持続)に血液中に生成されます。

どっちが優れているかという質問は実は意味がなくて、目的が違うんですね。

抗原を調べるものと、抗体を調べるものですから。

かかっているか、かかったことがあるか、の違い。

抗体があるからと言って、もうかからないかどうかは、このウイルスの場合、まだわかっていないので、抗体があるから「安心」かどうかはわかりません。そこが、未知のウイルスのややこしいところです。

検査には限界があること、検査には目的の違いがあること、その点を考慮して、検査について見守っていきたいと思います。


サポートの意味や意図がまだわかってない感じがありますが、サポートしていただくと、きっと、また次を頑張るだろうと思います。